第155話 まずは全員集合です!
私たちは予約していたレンタルスペースで6時からバレンタインパーティーをすることになっていたのですが、奇跡的に予約を取ることができ、本当に良かったのです。
そんなレンタルスペースは朝の6時から9時までの予約になっているのですが、場所が分かりづらいために30分前にあたる5時半に最寄り駅で待ち合わせをして、早めに会場へと向かいました。
私がルビアちゃんと一緒にレンタルスペースの最寄り駅に到着したのは5時20分だったのですが、すでにユーカさんとテツさん、ワカナちゃんの3人が待っておられたのです。
「一番乗りだと思ったのですが、皆さん早いのですよ……!」
「……私は楽しみで待ちきれなかったから、早めに来た」
ワカナちゃんも夏以来のレンタルスペースを借りてのオフ会ということで、随分とワクワクしておられるようでした。
「私もあまりに楽しみで早く来てしまった。レンタルスペースでオフ会をするのは初めてなんだ」
「オレも初めてでワクワクしてるよ」
ユーカさんもテツさんもオフ会が初めてなのにはビックリでしたが、これほどまで楽しみにしておられる2人を見ていると、私までもさらに楽しみになってきてしまうのですよ……!
そんなユーカさんとテツさんは色々と買い込んできておられるようですが、何か料理をなさるおつもりでしょうか?
「……ハルお姉ちゃんも何か持ってきてる?」
「はい!部屋に置いてあったタコ焼き器を持ってきたのです」
「たこ焼きの材料は私が買ってきてます」
ルビアちゃんが笑顔で買い物袋を見せると、それを見たワカナちゃんは目をキラキラと輝かせておられました。
「ハル、私たちはカレーを作ろうと思ってきたんだが、味は合うだろうか?」
「それは個人差がありそうですが、何とかなるのではないでしょうか……?」
なるほど、どうやらテツさんが手に提げているエコバッグにはカレーの材料が入っているようです。
そうして、待つこと10分。5時半ちょうどの電車から降りてきたのはマサミさんとマサルさん、ケースケさんの3人でした。
「ごめんごめん!待たせちゃったね!」
そう言って走って来られるマサミさん。その後ろからちょこちょこ付いて来られるマサルさんのお姿がなんとも可愛らしいのですよ……!
そして、お二人のさらに後から歩いて来られたケースケさんは会社帰りらしく、スーツ姿のまま来られていました。
ともあれ、5時半に全員集合できたことですし、皆さんでバレンタインパーティーの会場へ向かうことにしましょう!
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