第146話 クランのリーダーとして

「残るは私のステータスだけですね……!」


 私は皆さんを待たせるわけにはいかないと思い、急いでステータス画面を表示しました。


 ―――――


 プレイヤー名:ハル

 職業:魔法剣士 《マジックナイト》

 氷魔法レベル10、風魔法レベル10、光魔法レベル2


 累計ステータス値21776

 体力 3111

 魔力 4012

 力  3514

 耐久 3630

 敏捷 4247

 魔耐 3262


 装備

 頭   【】

 体   【剣士の紫闘衣 《耐久+248、敏捷+49》】

 右手  【回治の剣 《力+308、与えた物理ダメージの5%体力回復》】

 左手  【ジェムストーンバックラー 《耐久+130、魔力+151》】

 腕   【】

 脚   【ネイビーラビットの靴 《敏捷+280》】

 装飾品 【韋駄天の指輪 《耐久+52、敏捷+260》】【ワイバーンのウロコ 《体力+100、力+60、耐久+60》】【武神のピアス 《体力+46、力+202》】


 ―――――


「……ハルお姉ちゃん、やっぱり一番累計ステータス値が高い」


「そうだな。前回同様、ハルがクランの中でも一番強いということになるが、クランのリーダーとしては文句ナシの実力だと思うぞ」


 ワカナちゃんもユーカさんもそれぞれ思うところを語ってくださいましたが、私としてもクランのリーダーとして弱いのはいかがなものかと思い、頑張ったのです!


 おかげで氷魔法と風魔法をレベル10まで極めたうえ、新たに光魔法を覚えることができました。


 それに、敏捷のステータスもかなり高くなってきているので、魔法を用いた高速戦闘を仕掛けることも可能になってきたのです。


 そんな時、ついにイベント開始時刻を迎え、私たちの足下に白い魔法陣が浮かんだかと思うと、次の瞬間には一面の草原へと移動していました。


『それでは第10回イベント開幕となります!300枚あるオーブのうち、120枚は古代遺跡の中にあります!それ以外の180枚はあちこちに散らばっているので、自力で探してみてください!』


 画面中央にそんな文章が表示された後、イベントが開始されました。また、マップの中に赤い点が表示されており、そこには古代遺跡と記されていました。


「これはあからさまに古代遺跡に意識を向けさせようとしているな……」


「……と言いますと?」


「これを見たプレイヤーが我先に古代遺跡に向かうってことさ。まぁ、ここからは距離もあるし、この辺りから古代遺跡を目指すヤツは少ないだろうけど」


 テツさんの分かりやすい解説の後、私たちよりも古代遺跡に近い距離におられるプレイヤーの方々が古代遺跡目指して移動していくのが視認できました。


 でしたら、私たちはこの辺りに散らばるオーブを回収しようという話になり、飛ばされた草原で探すところから始めたのでした!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る