第58話 第7回のイベントは
第7回イベントのあった翌日。第7回イベントの結果が発表されたのです。
その結果を私はワカナちゃんとルビアちゃん。そして、ユーカさん、テツさんの5人で見ていました。
「アヤのクランは今回は28位か……。前よりも順位は少しではあるが上がっているな」
ユーカさんが昨日抜けられたアヤさんのクランは第7回イベントにおいて1500ものパーティ・クランの中で28位という成績を修めておられました。
「やっぱり、俺たちが抜けても順位は落ちるどころか上がってる。こりゃあ、俺たちが抜けるのを止めなかったのも頷ける話だ」
テツさんがおっしゃろうとしている言葉の意味は分かります。ですが、アヤさんのSdnGを始められたキッカケは私とユーカさん、マサミさんの3人と仲良く遊ぶためだとおっしゃっておられました。
一体いつから、上の順位を目指すことにこだわられるようになったのでしょう……?
私はアヤさんが何か大切なモノを見失っているような気がしてならないのです。しかも、ユーカさんとテツさんが抜けられた後に、すぐさま4人ほどメンバーが増えたそうなのです。
恐らく、この結果を受けてアヤさんのクランに入りたがる人は大幅に増えそうな気がします。
「そうだ、今日は俺の工房で何かアイテムでも見ていくか?」
ユーカさんの表情が暗くなるのを見て、テツさんが話題を切り替えられました。
「こう言ってはなんだが、テツの作るアイテムは質がいい。私が保証しよう」
ユーカさんもそうおっしゃられるので、私たちは全員でテツさんの工房にお邪魔しました。といっても、昨日もお邪魔したのですが。
何にせよ、私たちはテツさんの工房を物色して、自分に合うアイテムがないかを探しました。
「この中で魔法をメインの人って……」
テツさんからの言葉に、私とワカナちゃん、ルビアちゃんの3人で手を挙げました。
「じゃあ、戦闘中に魔力を回復することができるポーションはどうだ?いわゆる
魔力ゲージは魔法を使うことで減少して、体力は敵さんからのダメージを受けると減少するのです。
「私は前衛タイプだから、この
ユーカさんは近くにあった
ユーカさんが嬉しそうにするので、私は
テツさんが言うには、パーティの仲間からは料金は取らないとのことでした。その代わり、手の空いてる時に材料の採集を手伝ってくれればいいそうなのです。
パーティにテツさんが入ってもらえたことで、私たちのパーティも少し強くなれそうな気がしたのでした。
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