シアンの彼方
山猫店長
これまでのあらすじ
近未来。
疫病の蔓延に直面した人類は、あらゆる動植物の遺伝情報とともに地下深くへ潜り、地上を焼き払った。それから数万年後、人類が見たのは変わり果てた生態系と新人類だった。新しい世界の動植物が消化できないとわかった人類は、このままだと絶滅してしまう。残された保存食は500年分だけだ。
困った人類は、食用にできる動植物の探索、宇宙への救難信号の送信などをして何とか生き残るすべを探している。
さて、下位世界を創造・操作できる『箱庭』という機械がある。主人公・『墨天坑のシオン』は、下位世界の神となり、現実世界の状況を打破できる鍵を探っている。
さて、シオンが担当している世界には、米崇ヒナという少女がいて、シオンの仕事をサポートしている。ヒナの夢は宇宙に行くこと。しかし、シオンは神として、人間を宇宙に行かせることができない。
シオンは、ヒナの幼馴染である三崎隼人に『箱庭』を渡した。隼人は、ヒナの夢を奪うシオンを許せない。だから、シオンに対抗できる手段を探そうと決心している。
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