第31話 異様に進化した教材
2021年10月15日(金)。
前日は、約10日ぶりに岡山駅前の某ホテルのあるビルにあるイタリア料理の店に行って、生ハムとバケットパンをつまみに白ワインを飲んできた。
その前に約1時間、18時台の宵の口の岡山市内の繁華街も出回ってみた。緊急事態宣言やまん延防止対策による自粛の影響もほぼ完全に解除され、活気も幾分戻ってきているようだ。
まだ木曜日でこれなら、週末はもっと期待できるだろうな。
で、私はというと、なんか、あまり食べたいという気も起らず、かといってそう飲みたいというわけでもないが、しばらく、そういう場所でゆっくりしたいという思いが募っていた次第。
よく行っている龍宮城の寿司屋も、活気にあふれていた。いつもなら迷わずここに行くところ。現によく知っている女性従業員の明るい声が夜の帳の降りた路上まで漏れ聞こえてきた。
でも結局、この店には入らなかった。
そして結局、岡山駅前まで戻り、いつも行っている居酒屋ではなく、わりに静かに飲めるイタリアンレストランに入り、ボトルの白ワインを迷わず頼んだ。つまみは先に申した通り。これだけあれば十分というほどの量だ。昔ならここでやれパスタの、肉の、と行くところだが、金もないし(ということにしておく~苦笑)、そんなに食べられる年でもないし、その割には朝には朝煮干しそばの大盛、昼には激辛カツカレーのこれまた大盛を食べてきているから、もう、ええわ(苦笑)。
てなわけで、生ハムをフォークとナイフ、それにとりわけ用のトングを時にうまく使いつつ、フォークにうまく絡めて口に入れる。なんか、パスタを食べているみたいな食べ方ではある。そして時に、バケットの番をちぎっては口の中に投げる。そういえば、ちぎって投げろ、という歌詞の応援歌を作ってもらっていた巨人の投手もいたっけな(西鉄から来た加藤初氏ね)。
白ワインはというと、冷やして飲むのが吉とのことで、氷水の中に入ってテーブルに来ています。
最初の1杯は従業員のお兄さんが注いでくれましたが、後はこちらで。
最初はどうもあまり冷えていなかったが、少しずつちびちび、夜の帳の完全におり切った岡山駅前と向かい側の国鉄もといJR系列のホテルの明かりも酒肴として、少しずつ、ちびちびと、すするように、飲む。
そのうちに、ワインも氷水の恩恵が染みわたり、しっかりと、冷えてきました。
これがビール、例えばヱビスビールなら、冷えていてもうまいがぬるくなってもさらに味わいが出て美味いもの。だけどこの白ワインは、その逆ね。
さすがにワインだけではのどが渇くので、チェイサーとして水もいただきました。これがまた、飲むつまみになるのよね。大体、白ワインに生ハム。ただでさえ塩分を多量に含んだ生ハムなんか食べていたら、のどが、乾く。これは、いかん。
このチェイサーが、その晩、かなり効果的に効いたように思われる。
まあとにかく、約90分、飲み放題の時間ぐらいをその店で過ごしました。最初こそ私だけの貸切だったのも、20時を過ぎた頃から2グループほど客が入ってきたようです。この店にも、活気が出てきたようで何より。
ただ、私の静かに飲みたいという願望だけは、大いに、果たせました。
さて、自宅に戻った私、メールチェックなどもそこそこに、水分補給の準備だけして、早めに寝床に倒れ込みました。22時前にはもう寝込んでいたはず。
その時間、中学生の頃ならあの歌番組を観るのに張り切っていた時間だけど、今どきその番組はないし、別に、今どきの歌謡曲に興味もないし、ニュースなんかだらだらテレビで見てもしょうがないからね。
朝は早くなった分、夜も、早くなったから、もうええ。
というわけで、寝込みました。
この日、おととい13日に打ったコロナワクチンによる左腕の違和感は多少あるにはあったが、それでも、寝返りを打てないとか腕が上がらないなんてこともなく、ぼちぼち、何ともなく。
話によれば2回目がしんどいらしいから、それは気をつけねば。
しかし、この日は、朝のうちに布団を干していたこともあってか、よく寝られた。
途中にトイレに何度か起きた気もするが、そう何度も起きてはいない。
朝の6時過ぎ。
ようやく、身体が始動し始めました。
その指導し始めつつあった身体をよそに、うとうとしていた私は、なんか、強烈な夢を見ていました。
ある中学生を個人指導の塾か何かで教えていたのですが、確か、英語の教材で、なんと、ワークの上に貼ったらそのまま出来上がった状態になるような仕掛けのものだったようで、それを見て、とある別の進学塾の先生もびっくり! していました。それだけでなく、他にもしかけは、合ったみたいで、その少年が出せば出すほど、こちらはびっくり! の連続という次第。
なんじゃこれ?
この世界、こんな「進化」、遂げていたっけ??
びっくりしつつも冷静さは失っていなかったと思うけど、そうこうしているうちに、目が覚めました。
それと同時に、変な「熱狂」も、冷めました。
あれれ?
そのパターン、どこかで体験したような、あるいは歴史か何かを学んでいるというかとレースしているうちに感じたことがあるような、「既視感」が・・・。
起き出して約1時間弱経ったちょうど今。
この文章を書いていて、あの「熱狂」は何だったのか、もう、別世界にいる私には、過去の世界になっております。
と、書いていたら、これがまた、「既視感」というか、そうそう、思い出したぞ、確かフランス語ベースの「デジャブ」状態が・・・。
そういえば、「フラッシュバック」という言葉もあったぞ。
とはいえ、心理的にも物理的にも、そんな「熱狂」を感じさせる要素は、今はもう、何一つないですからね。
さてさて、もう少しネットチェックなどを済ませて、それから、仕事に出かけて参ります。
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