第39話-バク-
小さいころ、怖い夢とか見ると、よく「バクに夢を食べてもらおうね」とか言われててさ。
最近、ちょっと気になって調べてみたんだよ。
どうやらバクってのは悪夢を食べる妖怪らしい。
嫌な夢を見ても、バクに食べてもらえばきれいさっぱり忘れてしまう。
このバクを呼び出す方法があるんだよ。
枕元に「バク」って書いた皿を置いとくだけ。
簡単だろ?
それさえ置いとけばバクが夢を食ってくれるんだけど、ここで注意点が一つ。
バクを呼ぶと、悪夢がよりひどくなるんだ。
訳分かんないって顔してるな?
つまり、バクが来たら悪夢を美味しく食べるために、よりひどい悪夢にするんだよ。
調味料とかをッピングみたいにな。
そしてそれを食べる。
すると翌日、悪夢を見たことも忘れてスッキリ目が覚めるんだよ。
一時的により強い苦しみが来るけど、その記憶は無くなる。
お前らは、どっちがいい?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます