立川

「多摩の偉い人は『立川は県の中心地』と発言し、府中から立川を経由し八王子を通って町田に至る列車を1時間に3往復設けることが適当という構想を発表しましたが、鉄道会社の理解は得られませんでした」


これはあるところにあった「県営鉄道の珍事」という書籍に掲載のあった記述である。何でこんな構想が出来たのか、それは県の中心を府中に置くべきか立川に置くべきか悩んだからとされている。府中は古くから武蔵の国府が置かれた事から歴史を重んじれば府中に置くのが適当なところ、やはり利便性を考えると立川が適当であった。


そんなところで悩んだ末に案として浮上したのが立川に県庁を置き府中と立川を直結する鉄道を作る…もしくは列車を誘致するというものであった。


結局、県庁は立川に置かれたが府中と立川を結ぶ列車は冒頭の記載通り設けられることはなかったのである。


「という文を出そうとしたらしい」

とAが言うと

「いやなぜ?」

とBは言ったとか。

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