第24話 起承「頂」転結

 あちこちで「しつこいぞ」と言われるほど、先日出版された拙著


「一流の条件 ~ある養護施設長の改革人生」


のことを書くやらシェアするやら、いろいろさせていただいておりますが、ここでちょいと、創作論? を。


 ある恩人にあたる方に先行販売的にお送りして、お読みいただいたところ、

「ちゃんと全体としても起承転結ができている」

と言われました。

 実にありがたい話です。


 でも、実は、私のこの本の構成「起承転結」のようで、そうでもないのです。

 正確には、

 

 起承「頂」転結

 

 にしておるのです。

 というか、そういうのを意識して、組み立てたのです。


 起承転結は、皆さんご存知のイメージでとらえていただいて結構。

 問題は、その間の頂点の「頂」。

 これが、なんやねん? なんなら? なんじゃそら? 何が言いたい?

 ってことになるでしょう。


 これはですな、つまり、起承転結の承と転の間に、ひとつの盛り上がり部分のようなものを造る、というわけです。

 いうならば、カルデラのような場所。

 富士山の頂上みたいな感じですわ。


 例えていうとですね、

 静岡県側から富士山に登って、頂上のカルデラを一周して、それから、山梨県側へと降りていく。降りたら、甲府の街で甲州ワインを買ってワインで乾杯!

 こんな感じですわ。

 なんか、我ながら訳が分からんですけど、そんな感じ。

 そういう、物語の「頂上」部分を作る。

 こうすることで、物語を引っ張っていくことができ、ますます「重畳(ちょうじょう)」ってな話になるというわけです。


 おあとがいいか悪いかはわかりませんが、ご参考までに。

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