第20話 父の遺言 2009.03.18
これは、「ブログ版 岡山非県民新聞」2009年3月18日付で公開した記事(現在は非公開)の再掲です。多少の行替えなどの編集を施し、公開いたします。
(以下、本文)
某県H町(現在はB市と合併~でも、わかっちゃうよな、わかる人には・・・わっはっは)を、父上は、ひどくお嫌いでいらっしゃいました。
まその、名前を聞くのもおぞましい、って感じでしたな。
わしはそこまで反感ないけどなぁ・・・人はともあれ、食い物は確かにうまいぜ。
何が彼をしてHをそんなに嫌いにさせたのか?
わしにはようわからなんだがにゃあ、でもま、わかったことはひとつ。
Hの町の閉鎖性が、とにもかくも嫌だったようでしてな。
何でも父上のお話によれば、私の母上と結婚して、ま、子供も出来まして(あ、それわしやねんけどな)、そんな折、H町内に住みたいとしきりに言っていたのだそうな。
まそのぉ、母上に里心が芽生えたということかにゃぁ。
よく言えば、子育て(対象者~なんかこの表現、どっかの左翼系団体の青年部の「同志増やし=勧誘」の際に使われる言葉みたいやね(わっはっは)~、わしやねん。しつこいけどごめんニャン)をする上で、(わしの母方の)祖父母の協力が得られやすくなるからということやったとか。ついでに、結婚後もとある病院に勤めとったようやしな。
そうそう、ようある話で、嫁と姑の関係に辟易しとったのもあるやろな~これは母上も私の父方の祖母をぼろくそに言ってるからな、学生時代から今に至るまで。
まあ、わしの祖母についてはええわ。
死人にくちなしとまでは言わんが、わしが黙って聞き流して抑えるからさ。
せやけど、下の妹の夫の両親まで悪口言うなというこっちゃ。
そらあかんぜ。
そんなんやから、がざつな田舎者と相手に見くびられるんでっせ!
ま、もっともやね、そのへん、うちの姪は賢いので(まさに、~わしなんかとちごて、酒は飲まんし(未成年だしね~わっはっは)、夜遊びはせんし(すまん。好きでやっとるんと・・・違わんのや~爆笑)、年不相応なアニメなんか見んし(なんかあったな、お団子頭のおねえさんが主人公の(苦笑)、それから、毎年主人公の変わる、日曜朝のあのアニメもそうやがな~わっはっは~。~まその、母上様仰せのとおりの「おりこうさん」でっさかいな)、因業婆様が悪口を言い出すとつついて止めるらしいから、けっこうなこっちゃ。
これで少しは世の中よくもなろうというものじゃ(わっはっは)。
まそれはええとしてにぃ、父上様、こんな事例を述べられたのさ。
知人で、大阪で家を構えて、月50万ぐらい給料をもらっているサラリーマン氏がいて(出身は不明)、その人はたまたま、H出身の女性と結婚していたそうな。
その妻が言うには、
「この家を売って、Hに家を建てて住みたい。給料が下がるのはしょうないけど、贅沢は言わない。(あなたに)尽くすから」
だそうな。
で、その御仁は、結論から言えば、妻の言うとおりにしたのだそうな。地元の鉄工所か何かに勤めて、20万程度の給料になったそうだが。
ま、それで幸せなら、それはそれで人の人生。
とやかく言うことはないです。が・・・。
それを聞いた私の返答。
~巣鴨プリズンはさすがにださなかったけど(わっはっは)~
「わしなら、そんな御仁は即刻三行半。いかに美人だろうが、料理がうまかろうが、床上手だろうが、その親に資産があろうが、知ったこっちゃない。わしゃ乞食じゃねえ。尽くしてなんかもらわんで結構やと、わしなら応える」
てなことをいったような気がします。
ま、父上も、私がそんな性格の持ち主であることを正面切って非難がましいことを言わなかったけども、少しは妥協したらどうだという思いが無きにしも非ずだったように思います。
でもさあ、わしがそんなことで妥協したら、その時点で戦争犯罪人@巣鴨プリズン収監確定やがな(苦笑)。
こんな話を、群馬県の伊香保温泉のとある旅館でしましてな(in March 2005)。
あ、もっとも、父上は、別に父方の姓を守り通さなくても、婿養子でもいいから、一度は結婚してみればいいではないかという意味のことは言ってました。
でも、それは私が私自身に許さないものだから・・・・・・
あ、もち、H出身の「がさつな娘たち」なんかとは結婚するどころか、付き合うものではないとばかり、こっちについてはしきりに言っていましたな。
しっかしまあ、両親そろって、今更わしの目の前で相手の悪口を言わんでもねぇ・・・とは思ったさ。
これじゃあ、わしも「政治的」人間にいやでもおうでもながしまでもかねだでもええけど、ならんわけがねえわいなぁ・・・。
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