第25話 ルゼリッタの遠出

小鳥の声が聞こえる。

もう随分と深く、森の奥まで来たのだ。


時間に縛られている身には、得難い時間だ。

いつばあやの声が聞こえてくるか、歩きながらずっと怖れていることだが、きっともう大丈夫。

そう言い聞かせている。


なんと小さい世界なのだろう。

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