第十二話 天神アクロスと巨大な蝶の恩返し
橋などでは 巨大だんご虫が転がりながら 車を踏みしめ破壊してゆく
まだそんな騒ぎを知らない
天神の一角 アクロス 縦半分が階段のようになっており
木々などの緑が植えこまれて 空中庭園のようになっている中心地の建物の一つ
一階には音楽ホール 上の階の一つにパスポートを発行する為の窓口
すぐ傍には公園がある
その中でお茶を楽しむ 一人の男性
「うん 今日もいい天気だ」ほのぼのと楽しむ
「二時間ほどで 仕事の待ち合わせの時間だな」
「おや?」足元近くに 小さな蝶
テッシュでそっと取り 近くの緑に放す
ゆるりと午後の時間を楽しんでいたが
メキ・・奇妙な音
ゴトン ゴトン ゴトゴト・・
音は近づき 段々と工事現場のような音を立てる
「え!」 周りも悲鳴を上げ始めた
大きな影
見上げると・・二階建て高さの巨大ありんこがいた
「うわあああ!」 「きゃああ」「助けてくれ!」皆 悲鳴をそれぞれ上げていた
逃げ出すが よろけて倒れてしまう
巨大ありんこの足が男性のすぐ傍に!
その時である これまた同じくらい大きな蝶が表れて
巨大ありんこに体当たりした
更にアタック 再びアタック
巨大ありんこは逃げ出した
「・・・・」そして どうにか難を逃れ 逃げ出す
パタパタと心配そうに男性の近くを跳びながら
少しづつ 元の大きさ
小さな蝶になる
「先程の・・蝶?」
パタパタと飛んで 蝶は飛び去った
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