第7話 冒険者登録をすること

 生きていくためには身分を証明するものが必要になる。


 異世界で一番手っ取り早いのが、冒険者ギルドで冒険者登録をすること。


 ただし、この身分を証明するものにも制約があり、ランクが低い場合は定期的にギルドの依頼を達成する必要がある。


 依頼の種類は様々で、大きく分けると討伐依頼、採取依頼、護衛依頼、その他の依頼となる。


 討伐が一番楽に思えるかもしれないが、一番楽なのは全部がそうだとは言えないがその他の依頼だ。


 これは何でもというカテゴリに分類されるからこそ、しっかりと厳選すればそれなりに楽に稼げる。


 次は採取依頼で、正直護衛依頼とは絶対にやりたくない。


 お金の為でも、自分の命を対価に誰かの命を守るのはできる人や、やりたい人だけやればいいと思う。


 冒険者登録も初回はお金が発生しないが、冒険者ギルド会員証の再発行には手数料が結構かかるので、無くさないようにしたい。


 奴隷3人も含めて、4人分の冒険者ギルドの会員証を作製してもらった。


 冒険者ギルドの受付嬢が不思議そうな顔をしていたので、聞いてみると奴隷の分の冒険者ギルド会員証は作製することがめずらしいとのことだ。


 いやいや、奴隷だって身分を証明するものは必要だろ。


 奴隷の3人も不思議がっていたが、作っておいて損はないだろう。


 冒険者ギルド会員証は、本人の了承があればスキルを見ることができる。


 奴隷の場合、奴隷契約をしている為、主人となっている私は了承なしに見ることができる。


 適宜更新される履歴書や職歴書って便利だと思うけど、この便利さがわからないのかな。


 3人の冒険者ギルド会員証を確認すると、生活をする上で役に立ちそうな一般的なスキルがいくつかある程度だ。


 今の私にはそれだけでも十分助かる。


 依頼を受ける気はないので、ちょっと会員証だけ作ってレンタルしないみたいな感じの雰囲気になっているけど、気にしない。


 忘れずに4人分の冒険者ギルド講習受講の手続きをした。

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