第2話 日本食が恋しくなること

 食べ応え重視で肉食が多い。


 しかも、脂っこい。


 四捨五入をしたら、40になる手前の年齢には辛い。


 子供の頃から食べ慣れているなら、ちょっとは違うのかもしれない。


 もう少し食文化が進んだ異世界が良かった。


 異世界人は今まで何をしていたと思う。


 とりあえず、いつもの野菜多めの肉少なめを注文する。


 カウンターのオヤジがしょうがねえなという表情をしている。


 これはありがたいけど、ありがたくないときのパターンだ。


 目の前の野菜多めの肉多めを見て、小さな声でありがとうと伝える。


 オヤジが満足な表情をして、洗い物をする。


 さすがに、ちょっととは言えない。


 この店は安くて他の店より上手い。


 値段は変わらないから、いつも通り食べる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る