第111話 グリンピアに向けて
アカツキ・ライオット
☆アビリティースキル
スピード強化【Le4】
気配感知 【Le3】
動体視力強化【Le4】
斬撃強化 【Le3】
☆技スキル
龍・開闢 【Le3】
刀界 【Le2】
居合突 【Le4】
光速斬 【Le3】
地斬鉄 【Le2】
☆魔法スキル
称号
無色斬鉄
☆称号スキル
技・魔法発動速度【Le1】
斬撃強化【Le1】
特殊技『断罪』
・・・・・・・・・
リリディ・ルーゼット
☆アビリティースキル
魔法強化【Le1】
打撃強化【Le4】
気配感知【Le3】
動体視力強化【Le2】
麻痺耐性【Le3】
スピード強化【Le3】
攻撃魔法耐久力強化【Le1】
☆技スキル
ドレインタッチ【Le3】
爆打 【Le2】
骨砕き 【Le1】
☆魔法スキル
風・突風 【Le3】
風・カッター 【Le3】
黒・ペイン 【Le1】
黒・シュツルム【Le3】
黒・チェーンデストラクション【Le2】
称号
リトル・クルーガー【黒】
☆称号スキル
毒耐性【Le1】
動体視力強化【Le1】
・・・・・・・・・・
ティアマト・ウロボリス
☆アビリティースキル
斬撃強化 【Le4】
気配感知 【Le2】
毒耐性 【Le4】
耐久力強化【Le3】
動体視力強化【Le3】
スピード強化【Le2】
☆技スキル
連続斬り 【Le3】
真空斬 【Le2】
大地噴出断【Le1】
鬼無双 【Le2】
☆魔法スキル
☆称号
バトラー
称号スキル
体術強化【Le1】
耐久力強化【Le1】
特殊技『ギロチン』
・・・・・・・・
ティア・ヴァレンタイン
☆アビリティースキル
安眠 【Le1】
気配感知【Le4】
麻痺耐性【Le1】
動体視力強化【Le2】
スピード強化【Le3】
☆技スキル
☆魔法スキル
火・ラビットファイアー【Le3】
雷・ショック【Le4】
木・スリープ【Le2】
風・ケア 【Le2】
風・シールド【Le3】
称号
パナ・プレイヤー
☆称号スキル
デバフ強化 【Le1】
自然治癒 【Le1】
スピード強化【Le1】
・・・・・・
馬車にはティアマト、リリディ、リュウグウにギルハルドが乗っている
彼らだけじゃなく、他のお客さんも数人いるらしいけどちゃんと見てなかった
俺はティアと共に赤騎馬ブルドンに乗って馬車の前を歩いてる
街の中を優雅に歩くが問題はなく治療施設の前を通り過ぎようとすると見覚えのある者がそこには立っていた
ジェスタード
『クローディアに頼れ』
ジェスタードさんだ
彼は布袋を被ってはいるけども、服装は施設で支給された白い服だ
そんな彼の隣ではムサシ王が彼の体を支えていた
『時間が出来たら来なさい』
俺は小さく頷き、そのまま前に進む
『よかったね、2人共』
ティアがニコニコしながら後ろを振り向き、こちらを見守るジェスタードさんとムサシ王に顔を向ける
『俺もそう思う』
俺は囁くようにして告げる
今日はどこまで行けるかティアと話し始めると、それを聞いていたリリディが馬車の窓から顔を出す
リリディ
『ムロマチまでが限界ですね、その後はミヤビそしてマグナ国なので3日以上はかかりますね』
『ミャー』
ティアマト
『だけどこの街マジで広いぜ?夜までムロマチにつくのかよ』
ティア
『ギリギリね、カマクラ抜けた後の森はきっと日が暮れてるから危ないと思うけども私達いるから突っ切ってくれるってさ』
日が沈めばほとんどの馬車は森を通らない、危ないからな
しかし冒険者の俺達は護衛もかねて乗っているから御者がそのまま進むことを決めてくれた
ガーランド
『パイセン方!戻るんですね!』
街の人込みから現れたガーランドが走ってくる、元気な奴だ
彼だけだ、仲間は連れてないのか…休暇中かな
『マグナに戻るさ』
『いい話が流れるの待っときますね!武勇伝!』
『期待するなよ?お前も人に優しくできるようになるのと口の悪さを直せよ?』
『うっす!』
素直になってくれただけで成長だな
絡みが濃い奴だったが、悪くはなかった
手を振る彼に手を振り返し、俺達は前を向く
《ゾンネの気配はない、というかそれよりもヴィンメイが不気味だな》
アカツキ
『いつか現れるだろうが先に来るのはゾンネだと思う』
《ほう?理由はない感じか》
アカツキ
『なんとなく思うだけさ』
《ならそうなんだろうな、だがグリンピアに戻れば迂闊にゼペットの手下も動けねぇ筈だ、お前の親父も強いしティアお嬢ちゃんの兄貴も強い、ヴィンメイやゾンネがまた当時の力を出せない状態ならば様子をいながら力を取り戻すことに専念するはずだ》
『クローディアさんもいるぞ』
《なら相当馬鹿じゃない限り襲ってはこないぜ》
なんだかんだグリンピアは危険だが、安全だ
聖騎士の動向だけが気になるくらいか…
リュウグウ
『本当にロイヤルフラッシュと話し合うのかアカツキ』
彼女は馬車の窓からそう話してくる
一度顔を見せても大丈夫だろうと俺は話した
迂闊に彼だって予期せぬ行動は起こせない筈だからな、多分!
その時にはクローディアさんも同行させれば、あとは父さんやシグレさんだな
それは帰ってから話し合うことに決めよう。エド国さえ抜ければ、俺達の無事はある程度保証される
もしマグナ国領土で襲われてもある程度は心配しなくてもいい事はそのうちわかるさ
アカツキ
『リュウグウはどうするんだ』
リリディ
『もうチームですからそれを聞いても意味ないと思いますよ』
リュウグウ
『メガネ、勝手にチームに入れるな…私は仕方なく…』
リリディ
『僕は貴方が必要だと思ってますけどね』
リュウグウはどうとらえたのか、顔を赤くしてリリディの頭を叩いた
ティアはそれを見て笑いながら口を開いたんだ
『あはは、でもリュウグウちゃんは立派なチームの一員だね』
その言葉にリュウグウは否定はしない
やったぜ
ティアマトも鼻で笑い、腕を組んでいるのが窓を通して見える
彼は大欠伸をして昼寝を始めた
リリディ
『暢気ですね…冬眠には早いのに』
リュウグウ
『起きてるときに本人の前で言え』
リリディ
『保存食にされますよ』
珍しくリュウグウが笑った
俺は少し驚くが、ある程度彼女も心を開いてくれているのかもな
『それにしてもだ、ゼペットの手下がまだいるんだろう?グリンピアに』
リュウグウの言う言葉に俺は唸り声をあげ、考える
確かにテラはいると言っていたからだ
誰なのかは教えてはくれない
それが不安だ
夕方前にカマクラの街を抜け、森に突入
道幅は大きく、左右は森だがそこまで大きな森ではない
しかし、魔物はいる
馬車内ではリリディが目を開けたまま腕を組んで寝ている事にリュウグウは笑いを堪えているのが見える
リリディ、お前はなんちゅう寝方をしとるんだ…
ティアマトは昼寝から目覚め、リリディの頬をつねって遊ぶが、彼は起きない
『魔物の気配』
ティアがそう言うと、正面からゴブリンが3体こちらに走ってきた
その数で来るとは驚きだ、まぁ奴等にそこまで考える知能はない
『ブルドン、やれ』
俺は赤騎馬ブルドンに指示を出す
『ヒヒン!』
俺とティアを乗せたブルドンは駆け出し、襲いかかるゴブリンを撥ね飛ばした。
宙に舞うゴブリンの体から魔石だ、俺はそれを2つキャッチし、ティアは一つキャッチした
『偉いブルドンちゃん!』
『ヒーン』
ティアに誉められて嬉しそうだ
鞄に魔石を入れ、問題なく進む
馬車の前を歩いていると、すれ違う馬車や冒険者などもちらほら見受けられる
となるとこの先、魔物は殆ど現れないな
先ほどの人たちが出合い頭に魔物と出会っていれば倒している筈だし。俺達も安全に進めるかもしれん
赤い夕日が沈みかけてくると、遠くにムロマチの街が見えてくる
馭者
『問題なく進めましたな』
アカツキ
『そうですね、この森はそんな強い魔物はいない感じですか?』
馭者
『はい、ゴブリンの森と言われたりする馬車なので初心者冒険者にとってもってこいな森として有名です』
ティア
『確かにゴブリンなら大丈夫だね』
馭者
『ですな。あと少しで抜けますが明日は9時出発なので乗り場には10分前には来てくださいね』
俺とティアは返事をし、前を向いた
開闢を使ってないのは勿体無いが移動日だし諦めるか
《なんだか街の人間の動きが一部可笑しいぜ?》
『テラ、なにがだ?』
《ソワソワ?行かないとわからないが落ち着きがない野郎がちょくちょくいるのが感じるぜ?気からして冒険者達、なぁにかあったなこりゃ》
『本当にお前の感知の広さには参るよ。冒険者が慌ただしいか…魔物関係かもな』
俺は予想を口にする
何か現れたのかもな
ムロマチに辿り着くと俺達はギルド前に下ろしてもらい
ギルドに入ってみることにしたんだ
まぁ入る前から周りには冒険者がおり、聞き耳をたてるとその慌ただしい理由がわかる
『鬼ヒヨケがこの街に出るとはな』
『だが討伐隊が向かったから多分大丈夫だろうな』
鬼ヒヨケか
魔物Bランクの虫種
奴は強い、以前に死にそうになったことがある
だからこそ今でもそう言えるんだ
ティアマト
『あれはやべぇな、実際のサイズはもっとでけぇはずさ』
リリディ
『私達と戦った個体は小さかったらしいですね、信じがたい』
アカツキ
『まだあれは辛いな、Bのランクはまだミノタウルスしか倒してないけどもそのうち鬼ヒヨケも倒すことになるだろう』
ティア
『だろうね』
討伐隊が派遣されたならば大丈夫だ
俺達が向かう必要はないからな
一応ギルド内で魔石を渡してからちょっとした報酬金を頂いてから宿を探す予定だ
ギルド内には俺とティアマトが入ることにして、他をギルドの前に待たせることにした
冒険者ギルドとなるとガヤガヤしている筈だけども、今日はそうでもないらしい
緊急依頼があったからなのか、ロビー内の沢山の丸テーブルを囲んで椅子に座る冒険者たちは静かだ
『なんだかこっちまで同じ空気になっちまうぜ』
ティアマトが小声でそう告げながら、俺と共に受付に向かう
『いらっしゃいませ』
受付嬢は元気だ
俺は森で倒したゴブリンの魔石を渡し、受付嬢は直ぐに銀貨を用意してくれた
飯代にはなるだろうな
『以前に見た顔ですね』
受付嬢に言われたけど、話を伸ばす気はない
『気のせいですよ』
『そうですか…、今ゴブリンの魔石相場は低いのでこれくらいになります』
銀貨3枚!マジか!!!
しかしまぁ文句を言う気はない、ゴブリンだしさ
ティアマトが苦笑いしている
俺は受付嬢に銀貨を受け取り、仲間の元で戻ろうとした
赤い絨毯を歩き、入り口に向かっている時にふと丸テーブルに座る冒険者に声をかけられた
『残念な額だな、明日は頑張れよ』
『今日は調子が悪い日さ、絶好調なときにまた稼げや』
どうやら俺達を初心者冒険者と勘違いしたらしい
初心は忘れてないつもりだがそろそろ初心者じゃない気もする
悪意ある言葉には思えない、結構優しい人たちなんだなぁと思うとこっちは心が温まる
『ああ、ありがとうよ』
ティアマトは苦笑いしながらテーブルに座る冒険者に手を上げて反応を見せた
それからすぐにギルドを出て仲間たちと共に今日の宿を探す
数分歩いた場所に見つけたよ、運が良い
安い宿は殆ど冒険者に取られてると思ったけどもそうでもなかったな
1人、銀貨4枚と普通だ
近くの馬小屋にブルドンを預け、宿にチェックインしてから部屋に荷物を置くとみんなで飯を食べに行くことにした
この宿には飲食店が入ってない
朝食は宿の調理場で軽食を作ってくれる、それなら問題ない
『おい見ろよ、ニャン太九郎だぜ』
『手懐けたのか』
街を歩く度々、すれ違う人々がそう言う
リリディはわざとらしく胸を張る
『リリディ?』
『僕のパートナーですから』
そうか…
定食屋を見つけると、悩まずにここに決めた
店内は広く、冒険者よりも一般客が多い
主に家族客だな…、冒険者は少ない
『いらっしゃいませ、5名様ですね』
男性店員がニコニコしながら接客してくれた
ペット同行可と店の前に書いてたからギルハルドに関して特にツッコミはない
しかし店員はギルハルドを見ると、流石に珍しいのかリリディに声をかける
『ニャン太九郎ですか。』
『パートナーです』
『猫神様の寵愛による加護があらんことを』
ふと彼がそう告げる、何のことだろうかと首を傾げたが
店員は『すいません、気にしないでください』と言って俺達を席に案内する
テーブルに案内され、メニュー板を広げるとティアの目が輝く
『カキフライ定食がある』
彼女は海鮮系に目がない
それは昔から知っていた
リリディ
『アカツキさんは何を?僕とティアマトさんはしょうが焼き定食です』
リュウグウ
『私は唐揚げ定食だ』
リリディ
『本当に唐揚げがお好きですね』
リュウグウ
『美味しい物は食べたいからな』
アカツキ
『俺は豚カツ定食だ』
店員を呼んで注文を終えると、俺達はようやく一息つけると安心した
《聖騎士コンビもこの街だな》
アカツキ
『だろうな』
ティア
『一番隊かぁ、凄いね』
アカツキ
『まさかそこまで精鋭だったとはな』
リリディ
『ですが良い経験にはなりましたねアカツキさん』
アカツキ
『まぁな』
リリディ
『今度は泥を掴んだまま戦えば…』
リュウグウ
『馬鹿かお前は…直ぐバレるだろうが』
ティアマト大爆笑、リリディは咳払いで誤魔化す
でも予想出来なかったなぁリゲルの攻撃
見えると思って様子を見ていたのまではいい
奴が握る剣が僅かに動いたと同時に土を投げるとは
意識を武器に向け過ぎていたのが敗因
姑息なような攻撃でもあれはそれとは違う気がする
『ミャー』
リリディ
『少し我慢だギルハルド』
空腹のギルハルドはリリディの足元で頭をくっつけ、凄い速さでこする
それを彼が撫でていたが空腹だとギルハルドはこんな行動をするんだ
見ていると面白い
アカツキ
『明日はミヤビだ、馭者は9時に乗り場といったから7時起床だぞ』
皆は小さく返事をした
朝食は宿のロビー奥にある広間にて食べられる
そのあとに支度をして向かえば時間的に余裕が持てそうだ
リリディ
『テラさん、不穏な気配は無いのですか?』
《ねぇな、今はだが》
リュウグウ
『しかしイグニスが次来たらかなり不味いぞ?今回は運が良かったから奴は退散しただけに過ぎぬ』
その通りだ
だからこそイグニスの動向が気になる
いくら考えても答えはないがな
アカツキ
『話を変えてしまうが…』
皆の視線がこちらに向いた
俺は少し気になった事を話したんだ
アカツキ
『アクマをジェスタードさんは知っていた、、彼はどこに?』
ティア
『確かにジェスタードさん、知ってるようなこと言ってた!』
リリディ
『唯一、現在確認が取れてない元英雄五傑ですね。かなりの戦闘狂だって聞いてますが』
ティア
『見て見たいなぁ』
《そのうち出会うだろ、にしてもゾンネだな》
アカツキ
『どうしてそんなに警戒してる』
丁度良く店員が水を運んできてくれたので、俺はそれを飲もうとするとテラは答えた
《アイツが力を取り戻したらマジで強ぇぜ兄弟…。しかも気配がしっかりしてないから奴の気配を探すのは苦労する》
リュウグウ
『完全にとらえれないのか?』
《街にだって魔物は沢山いるんだぜ?鳥や虫、小動物にだって人間に危害を加えない魔物種はそのらにわんさかさ…冒険者が狩る魔物は飽くまでそれは危険視された魔物、そうじゃない魔物はどこの街にだって人以上の数で存在してる》
ここで簡単な説明だ、魔物とは魔力を体に宿す生き物の事を指す
トンボやカブトムシなと子供が好きそうな虫には魔力はない
リスやイタチもそうさ、鳥だってカラスや雀もそう!
それらは魔物と言えないが、魔力を体に宿す生物はどの街にもいるけど人間を襲う事はまずありえない
雀に似てその場の環境に合わせた生活をしているからだ
リリディ
『ということは…』
《メガネにも分かりやすく言ってやる、膨大な数の気配からゾンネを見つけるのは今の状態の俺じゃ困難なんだ。ゾンネの気配は小さいからな…》
ティア
『特別大きな気配じゃないんだね』
《そういう事さ…、変な動きを見せる小さな気を疑って行くしか方法はない、ゾンネかもしれないってさ》
アカツキ
『イグニスと違って隠密なんだな』
《だな、兄弟》
面倒だな
溜め息をついていると、店員が次々と俺達の注文した料理を運んでくる
皆で手を合わせてから食べ始めると、店に入ってきた冒険者3人が店員の案内で隣のテーブルに座ったのだ
疲れてる顔だ
『マジ意味わからないな』
『まぁしかし鬼ヒヨケは討伐出来なかったが参加報酬あるだけマシだな』
『てか誰が倒したんだ…、パチパチと音たてて燃えてやがったが』
少し驚いた
鬼ヒヨケの討伐に名乗りを上げた人達だな
どうやら向かった先で魔物が既に死んでいたらしい
燃やされたか、確かに虫種は火に弱いな
『人の力で倒したにしては不気味だな…』
『だが内心はホッとするよな、鬼ヒヨケとなると』
『頭部は粉砕されてたから一撃か…そんな奴いるのか?』
『わからん、まぁ今日は良いもん食べようぜ、金貨1枚はいい参加報酬だったしよ』
誰かが倒したか、魔物同士で負けたか
誰かが倒したとしか思えないな
リリディ
『鬼ヒヨケを倒すチーム』
アカツキ
『心当たりが?』
彼は真剣な顔のまま『ないです』と答えた
リュウグウ
『おい、期待させるな』
リリディ
『あはは…唐揚げ美味しいです?』
誤魔化そうとしてる
俺は笑いながらご飯を口にかきこんだ
美味いなぁ…
食べ終わり、会計を済ませてから仲間と共に店を出た
この街は警備侍が沢山いるから治安は良い
夜もそれなりに人は歩いている
《今日はもう宿に戻りな、移動だけって疲れるだろ?》
リリディ
『賛成です』
リュウグウ
『お前は満腹感で眠いからだろうが、顔が眠そうだぞメガネ』
ティア
『リリディ君はいつもだよリュウグウちゃん』
アカツキ
『しかし特に出歩く意味もない、グリンピアまでは無理しないようにしたい』
ティアマト
『それにゃ賛成だ』
《うむ、てか怪しい気配が2つあるから用心しろ》
誰もが驚く、テラは《街中を適当に歩きながら聞け》と言うので俺達は言われるがまま歩き始めた
《俺の言葉に反応はすんなよ?さっきの店にお前らを気にしてた野郎が二人いた。一般人のフリした服装だったが、気が他の一般人より高いから偽装だ…。奴等も店を出て兄弟達を尾行してる、耳元には音を良く拾う魔石を小さく加工して装備してる、だから変に話すな?裏通りまで誘え…そこまでついてくる馬鹿とは思えないがもしついてくるならば奥まで誘って挟み撃ちしな》
ティアマトが不気味に笑ってる
『今日の飯は美味かったなアカツキ』
『あ、そうだが』
『デザートを食えばよかったが、それも大丈夫そうだぜ』
そっすか、なんだそのお前に似合わない言葉は?
まぁ尾行する者が誰なのかは気になる
俺は方向を変え、表通りから裏通りに向かって仲間と共に歩き出した
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