どうしよう。ストーキングされていた子を助けたらそいつのストーカーが自分に依存してきたんだが。
かな
第1話恋愛ターミネータ
「ねぇ!
と自分の腕に絡まっている罪罪 罪
《つみざい つみ》は楽しそうに指を指している。
罪罪は、自分より伸長は低く自分と腕を組むのは少し辛そうにしている。
髪はショートカットで、どっちかと言うと運動部に見えるかもしれない。
すらりした体型であり、胸もお尻も慎ましい体をしている。
自分に置いてかれないように必死に歩幅を合わせているのが健気にみえる。
周りから不釣り合いなカップルに見れるかもしれない。
自分の顔面偏差値は恐らく中の下くらいだし、運動も勉強もできるわけじゃない。
そんな俺が彼女をもつなんておかしいと思われるかも知れないが、言わせてもらいたい事がある。
こいつは、俺のストーカーだ。
きゃきゃと喜んでいる罪罪を見ながら思いだす。
こいつはもともとは友だちのストーカーをしていて、俺は友だちに相談されて友人とともに罪罪に会いに行き、友人はお前を好きじゃないと説明して、もうストーキングしないと約束させたはずだった。
ところが今日、中村が街中を歩いていると後ろから腕を強引に絡めてきたのだ。
そして、今に至るわけだ。
周りから見たら手を組んでいるカップルだが中村からしたら蛇に絞め殺されているねずみのような気分だった。
そんな状況から逃れる為に
「何の用だ? もうあいつには近づかないって言ってこの話は解決しただろ! 」
「もう、それは当たり前じゃない。あの子が私の子事を好きだと思っていたのは私の勘違いだったわけだし」
「なら、何でおれに」
「だって、中村」
と罪罪は、いきなり歩くのをやめた。その為中村は、後ろに引っ張られた。
罪罪は、強引に中村を自分をみるように向かせた。
「だって私の事かわいいって言ったよね。それは好きって事でしょ。」
と罪罪はこれ以上に無いくらいに笑顔で、こっちを見ていた。
この話は平凡な高校生中村と恋愛ターミネーターの罪罪とのスリル満点のラブコメである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます