「え。もう一回告白したらＯＫされた！？」

「そうなんだよ！！　顔赤らめながら『私も好きです』なんて言われたらもうっ」

「くぅ！　羨ましい！」

「おめでとう。よかったね」

「犬飼。なんだか反応薄くねぇか？」

「まあ、そうね。だって知ってたし」

「「は？」」

「見事にハモったね」

「いや、そうじゃなくて！」

「知ってたってどういうことだ？」

「鶴貝さんに相談されたの。上川への気持ちが分からない。どうすればいいですか？　って」

「それで？」

「ある質問をして、その気持ちを分からせてあげただけ」

「ありがとう犬飼！！　鶴貝先輩と付き合えたのは犬飼のおかげだ！」

「そんなことないよ。上川の頑張りや一途な想いが実っただけ」

　諦めなかったから。

　挫けずに一途に思い続けたから。

　だから叶ったの。

　神様に上川の真剣さが伝わり許してくれたんだよ。

　きっとね……。

「三人でお祝い会しようぜ！」

「いいな！」

「それ、私も参加しないと駄目？」

「「強制！」」

「はいはい」

　放課後、三人で飲食店に入った。

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