異世界ライダー

張果仙人

渚目覚める

 ここ、『闘京|TOKYO』は渚にとって異世界である


 前世、修羅の国と言われる『火の本ヒノモト』の国も企業戦闘員や《バイオ強化スーツ》を着た“怪人”が跋扈し諸外国からもドン引きされる戦闘国家だったが…そこは置いておこう、多分企業戦に巻き込まれて殉職した素晴らしい最後だったのであろう、悔いは無い。

 さて現状を把握する、何より元とはいえ『火の本』人、即座の状態把握はデフォルトであり出来なければ“即死案件”だったりするので習慣でもある。

 そう思っていると“ピロン♪ピロン♪”と音が聴こえるが発生場所は見当たらない、周囲は丸太組のいわゆる“ログハウス”の部屋に今寝てるベットと机に椅子、嵌め込み式の窓は閂がされ扉が有り、吊りカンテラが設置されている、着替えと思わしき衣服が籠に畳まれており、武装は無い、気になるのはやけに明るいカンテラと目の前に浮かぶ半透明のボードに見慣れぬ文字と両手に浮かぶ緑と青の◎だろうか?

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