日々思うこと

風凛

流行り物

 流行り物に群がり長蛇の列に並んだり、こぞって他人と同じものを手にすることに抵抗がある。しかしその流行りの波が引いたころでふと試してみて「案外いいじゃん」などと言っていたり、その逆で「何がそこまで人を引き付けたのだろう」と首をかしげてみたりする。


 小学生の頃からひねくれていたのか、4年生時に同性の中で流行っていた児童小説を手に取らなかった。しかしその2年後にようやく読んでみると何とも面白かったのをよく覚えている。クラスメイトにそのことを伝えると「今さら?」という反応をよくされたものだ。このとき確かに「流行っているものをただ避けるのはもったいない」と思ったのにもかかわらず、なぜ今もここまで流行り物にどこか不快感を覚え、意固地になって避けてしまうのだろうか。自分でも自分が謎である。

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