第3話- 悪食


行方不明になる人の年齢層に偏りがみられた。これと言って特徴のすくない中年男性がダントツなのだ。いずれも不明者間相互には何の関係もなく、どうしてこの年代に集中するのかがわからないでいた。


ある夜飲み屋で隣に座った男がその話題に乗ってきた。

にいちゃんにだけ 教えてやるわ、

そうそう、これがわいの仕事や。


ちょい悪だと いまいちスパイスが効いてねえ、何処にでも居てすぐ手にはいるがな。それでも空腹を埋めるには十分なんや。


ちょう悪だと なかなか手強くて捕まえるのに骨が折れるがな 、これまたたまらん美味なんや、も少し増えるといいんだが、そうそう筋の通った奴は少のうてな。


どうだ あんちゃんも、試してみいや !

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