なんとなく時間ができたんで久しぶりに帰省したんです。

特に連絡もしてなくて。

まあ、誰かいるだろうくらいの気持ちでパパッと帰りました。

夕方くらいに到着して、玄関開けたら開いてたので。

ただいまぁって声かけたら、台所の方からおかえりぃって。

3人ぐらいの声で聞こえたんです。

は？って思って台所に行ったら。

3人ぐらい重なった、化け物みたいな母親がいました。

異様に手足の長い母親が四つ這いになってて、腰あたりから母親の上半身が生えてて料理してて、四つ這いのお腹あたりに逆さで母親の首がくっついてました。

お腹の首の横から、太ももが伸びててヒールはいてて、コツコツコツコツ音を鳴らしてて。

何これ？って思って。

それぞれの母親がそれぞれになんか話してるんですよ。

今日どうだった？とか昨日どうしたとか最近髪切ったんだとか。

しばらく呆然としてたら。

四つ這いの母親の顔がニコッって笑って。

あたまからかじるね

って言ったのを聞いて、一気に恐くなって逃げました。

もちろん、その日その時だけの話だったんですけど。

意味が分からなかったです。

その後怖かったのが、実際に母親が、伸ばしてた髪をショートにしてたことです。

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