非処女のあの子。

第35話 文化祭に向けて(3)

文化祭の準備はとても楽しかった。

放課後先輩と二人で虫探して、標本を作るのは時間的に無理だとわかったので、

生きたまま捕まえて文化祭が終わったら逃がしてあげることにした。

先輩と虫を探したり、クラスの子たちとクラスの出し物を手伝ったりしていた。

クラスの出し物は自分から行動したりはしなかったが、クラスの友達も出来てとても楽しかった。

生物研究部も先輩と捕まえた虫を飼育したり、捕まえに行ったりするのがとても楽しかった。

前休んでた二人もきて、一緒に虫を飼育した。

飼育したと言っても霧吹きで水をやって草を入れるぐらいでほとんど雑談しながら勉強をするだけだったがそれでも十分楽しかったし、前だとずっと喋らずに勉強していて時々彼女と先輩が話すぐらいだったが今は割と彼女ともその子とも喋れるようになった。

文化祭なんて僕には無縁だなんて思っていたが、そんなこと無かった。

この日常があと3年間続いて欲しいなんて思った。