21話 入学式

春休みも一瞬にして終わり、ついに高校生になった。


入学式を終え、クラスに入る。

とてもドキドキしている。

ここで今日から新しい学校生活が始まるのだから。


クラスの先生が教室に入ってき、自己紹介をする。

その後、自分の名前と、何か一言を1人ずつ言って、自己紹介をする。


○○中学から来ました○○です、バスケ部でした、よろしくお願いします。


1人ずつ自己紹介をしていく、その時隣の子と目が合ったので、ちょっと喋っていた。


すると


△△中学から来ました。

□山です。


びっくりした。


自分の出身の中学校。

聞き覚えのある声。

知ってる名前。


後ろを振り返ると、そこには彼女が居た。

隣の子が心配そうに話しかけてくる

ねぇ、どうしたの?汗凄いよ?


自分でも信じられなくなっている。


まさか、彼女がいるなんて


彼女...勉強出来たんだ。

それがすごくびっくりした。


僕は彼女のことを何も知らなかったのかもしれない。


彼女は、僕よりも勉強出来ないと思っていた。


彼女は、ただの性行為野郎だと思っていた。


でも、それだけじゃなかった。


僕の知らない彼女が居た。


僕は彼女の事なんでも知っていると思っていたけど、それは間違いだったようだ。


少し暖かい風が入ってくる教室に、僕の知らない彼女が居た。





















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