第14話 休みがちな彼女
修学旅行が終わり、12月に入った。
僕はもう彼女のことなんて、吹っ切れていた。
そんな事よりも僕は高校受験を控えているので、勉強に励んでいた。
いつか、彼女に振り向いて貰えるぐらいのお金を持っているようにと、
...彼女の事は忘れられない。
吹っ切れたつもりだが、彼女の事は頭から離れない。
そう言えば最近彼女の事を見ていない気がする。
彼女のいるクラスを覗いて見ることにした。
別に変なつもりは無いし、彼女のクラスに友達は居ないが、気が勉強が出来ないからだ。
彼女の机をみる。
彼女はそこにはいなかった。
クラスを見渡すが彼女は何処にもいなかった。
どうしたの?
全く知らない女子が話しかけてきた。
い、いや、な、何も。
僕は挙動不審になった。
今なら何となく不審者の気持ちがわかる気がした。
き、気のせいだったみたいじゃあ。
僕はその場を離れた。
彼女は休んだんだろうか、そう言えば最近彼女を見てない気がする。
何か体調でも悪いんだろうか....
どうして休んだのか、心当たりが一つだけある。
僕が彼女に伝えたからだ。
.....もし、僕が彼女に伝えたから、彼女は気を病んでしまったのだろうか?
もっと勉強に手がつかなくなった。
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