応援コメント

12●『未来少年コナン』(11)人物万華鏡:善玉編1、モンスリーを変えた“三つの環境”」への応援コメント

  • 太陽の王子ホルスの大冒険は未視聴なのです。
    宮崎駿監督も表現するのに妥協ナシの方ですね。

    作者からの返信

    『太陽の王子ホルスの大冒険』、いいですよ!
    ぜひおススメです。
    現在のジブリアニメや“ジブリ系”なアニメの本当の原点です。
    今から53年も昔の作品なのに、生き生きと表現されていて、
    CGの特殊効果がないかわり、場面場面が名画のように美しく、
    背景と構図、色彩と音響を総合して緻密な心理描写を実現するなど、
    現在の劇場アニメの水準をむしろ超えているのでは。
    90分に満たない短い尺で、ストーリーが凝縮されているため、
    説明不足な点は多々あるのですが、
    そこを推理と想像で補うと、驚くべき伏線が浮かびあがる……
    と、いまだに空前絶後な、物凄い逸品だと思います。

  • この章は何度か読み返してしまいます。
    特に三つの環境の変化については慧眼だとしか言いようがなく、モンスリー女史の変容のコアにそれがあるのは、初登場時の「あの戦争の時、あたしたちは子供だった」という彼女のセリフに象徴される、すべて奪われた者は周りに対して敵意を持つしかない、との対比になっているのでしょうね。
    彼女も本来は奪われた子供だったことを考えると、本当に納得できる分析なのです。

    作者からの返信

    お読み下さりありがとうございます!
    おっしゃる通り、モンスリーさんは子供のころに奪われたものが何であるか気づくことで、武器を捨てられたんだなあ、と思います。
    「あの戦争の時、あたしたちは子供だった」のセリフに対して、オジイは説教しかできなかったですが、コナンは行動で彼女に回答したんでしょうね。
    奪われたことによる深い傷付きの心理は、この作品の十年前の『太陽の王子ホルスの大冒険』のヒルダにも共通するのかと。
    モンスリーはもしかして、宮崎監督の、ヒルダに対する補完キャラだったのかもしれませんね……