『小さなお話し』 その90

やましん(テンパー)

『感染防止』


 裏地球政府が、表地球政府にひそかに命じたのは、新しい感染者対策でありました。


 伝説となった、『ごき大将の調停』から、はや200年..


 宇宙ごきのばらまいた細菌兵器は、非常に中途半端な効果を惹き起こしました。


 なんと、宇宙ごきの命をも、危なくさせたのです。


 自業自得です。


 その後始末の一貫として導入されたのが、『ドロン型処理機』であります。


 空中から、感染の有無を判断し、超レーザービームで、対象とした、人間でも、にゃんこでも、ごきでも。


 一瞬にして、気化してしまいます。


 もちろん、細菌さんとか、ウィルスさん、もろとも。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 びゅわーん。


 ビームが降ってきます。


 まだ、バリヤが効いていて、なんとか、助かってますが、向こうから、頑丈な、ごき警官が駆けつけてきます。


『きさまら、止まれ。てをあげて、地面に寝ろ‼️』 


 やましんは、叫びました。


『やだ。にげる。こらあ、なんで、こんなとこばかり、タイム・スリッパするのお‼️』


 はとさぶろが、注意します。


 びゅわん、と、また、レーザービームです。


『やましんさん、タイム・スリップです。』


 カージンゴがつぶやきます。


『こんな、未来ばかりなのかあ〰️〰️〰️❗』


 ねこママが言いました。


『どうでも、いいにゃんから、はやく、脱出しようにゃんこ。これじゃ、よるいらむ映画の世界にゃんこ。』


 未来のごき教授も、いいました。


『きみ、まだ、直ってないよ。これじゃ、もとの世界がどこだったか、わからなくなる。正しい世界に、帰還不能になる。はやく、直しなさい。ごきも、ひとも、大切な、生き物なんだ。』


 弟子は言います、


『先生が、作ったんですよ。そもそも。』


 なんとか、みな、『ねこカフェ』にとびこんだのであります。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


               おしまい


            

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『小さなお話し』 その90 やましん(テンパー) @yamashin-2

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