日々の徒然

三毛乱

6月

家々の屋根の朱に思う遠き島の思い出


靴擦れに学生時代の残りのを忘れることも出来ぬままで


雲の上何者なのか分からぬが必ず我ら覗く者あり


空と雲あれ程までに白ければ何か嘘でも混じってるのでは


夕焼けを飛ぶ鴉の群れの行先はいずこか


なんだか遊びたりないねぇと長髪がわざとらしく笑う


泣き顔を美しいなど言うのなら貴方も私にその顔見せて


カーテンのたなびく向こうに見える青ガラス越しに君は微笑む


金属の光るような瞬きと共に秒針の針がカチリと動いた

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