90年代の面倒くさい女
逢坂 縁
第1話
好きな人に好きって言ってもらいたい
ただそれだけなのに
手を伸ばしたら届きそうなのに
届いた事はない 震える手を開いて閉じて
そうこうしているうちに てのひらを流れる汗
ベッタベタ
だめ こんなんじゃ 手なんか繋げない
っておセンチになってる私
恥ずかしくって テヘペロって
ついでに てのひらなめたら
しょっぱっ!!!!
その低音 私の脳みそくすぐるボイス
そうだわ 柳葉敏郎
ギバちゃんに似ているの その声を聞くたび
嬉しくって
私ダメな女かな 無駄に電話しちゃう だって
声を聞くだけで
一人で朝まで踊り倒せちゃうんだっちゅーの
私の眉間のしわの中奥深く 痺れさせる
そのしわを二本の指でさすると 指も痺れる
あぁ 二度美味しい
贅沢言っちゃうと
「青島ー!!」って叫んでほしい
ハハ 私 何言ってんだか 本当
ホワイトキック
今日も私は電話をかける
「ただいま留守にしております、御用の方は…」
ガビーン!!
でもほら彼の声!!ギバッ!!
これを聞くために電話する私 ダメな女だよね
許してちょんまげ
留守電に入れとくわ
ねえ そこにいるんでしょ 電話に出てちょうだいよ
私のブレザー ナウいね似合うよ っていってくれたのに
わかっているのよ そこに女がいる事
どうして私と踊ってくれないの
アウトオブ眼中なんだって わかってる わかってるつもり
、、、はい
お呼びでない
でもくじけないよ 私強い女の子だから あなたの事 守ってみせる
そのくらい 余裕のよっちゃんよ
強い女は お好き? フフ
じゃ そろそろケツカッチンだから
バイビー!!!
90年代の面倒くさい女 逢坂 縁 @sa-su-ke
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