第28話 ドリルと共に
コールセンターには色々な人がいて、色々な人生をおくっている。そこは、まさに社会の縮図である。人生十色、あなたは何色?
いつもTシャツに、感じのよい爽やかなブルーのバンツを着こなす20代前半の学生風の女性に僕は惹かれた
休憩室で、勇気を奮って僕は話かけた。
汗がデタ━━゜(∀)゜━━!!
でも進歩だ ーー
目がくりくり、ボブカットの女性は
聞けばやはり、2年前まで学生で、
動物をこよなく愛し、トリマーをしながら
コールセンターで夜は働いているという
名前は、もっちさん
私、色々あって と、もっちさん
何?誘い?お金?ないよ(笑) と心の僕
何があったの? と僕
今飼っているハリネズミのドリルが病気で
病院代かかるんで、稼がないといけないの! ともっちさん
??新手の巻き取り手法か??
以前なら親が病気でお金いるんだよね
だから、工面に協力してと巻き上げられたことが
あった。動物なの?ハリネズミ? と心の僕
ハリネズミ高齢で人でいうと108歳のおじいちゃん
持病持ちで、病院に通っているけど中々治らないの
保険効かないから結構高額な受診料でね ともっちさん
ペットを捨てる人多いのに、エラいよね と僕
ドリルはペットだけど、ペット以上、私の家族なんだ ともっちさん
そして、父親を早く亡くしたことや、
学費を働きながら稼いで、学校をようやく卒業したこと、友達たちが遊んでいる姿を横目に働いてきたこと、やっとトリマーになれたこと、その傍に
ドリルがいてくれて、辛い時や悲しい時は、
ドリルに話かけていたこと
ドリルは私の人生の壁に穴をあけてくれたんだ
見た目もドリルっぽいでしょ! とまんまるでチャコールグレーの目を少し潤ましながら、もっちさんは
僕に身の上話をしてくれた
信じるよ もっちさん
ドリルと共に人生を切り開くんだ❗
頑張れ💪もっちさん❗
でも、ん、まてよ、その目、まさか😱カラコンでは
ないよねー❗
瞑想に入ります!
いっつ瞑想タイム🧘♂️
これってフィクションですからね〜っと🤪
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