第26話 私 バッテンあるの みずちゃん

コールセンターには色々な人がいて、色々な人生をおくっている。そこは、まさに社会の縮図である。

人生十色、あなは何色?


みずちゃんと仲良くなったのは、

僕の後ろの席でコールをしていて、癒しの声で

仕事中に聞き入ってしまった。そのことを僕が

みずちゃんに正直に話をしたことがきっかけだった


笑いながら、みずちゃんはお上手ねって⁉️

本心なんだけどなー、みずちゃん


だから、成約が伸びるんだよ と僕


どこから来ているの? とみずちゃん

京都から 京都の下京区 と僕

私も とみずちゃん

そうなんだ なら、一緒に途中まで帰ろう と僕

いいよ とみずちゃん たわいの会話から、

僕はこころをときめかせることになった💕やった!

ワクワク


みずちゃんは、コールセンターから最寄りの駅で待っていてくれて、一緒に電車に乗り込んだ。


隣同士に座り、しばし恋人気分😃

みずちゃんは、コールセンターの大大先輩で

干支は近く、年代は同じ。


その前は、保険の外交を長年していたという。

私、バッテンあるんだ。といきなり切り出された

きけば、京都の学校をでて、すぐに結婚をして、

すぐに別れて、そこから働きに働いてきたという。

子供はいなくて、今は一人という。


一人は、寂しくない? と僕

この歳になって、そう感じるかな? とみずちゃん

実家のある九州に帰ろうと思わなかったの?と僕

帰っても田舎だから、仕事ないし、私の居場所ないから とみずちゃん


なんだろう、みずちゃんの話を聞いて、ジーンとしてきた僕は、みずちゃんをただただ、ギュッとハグしてあげたくなった。旦那と別れた理由など野暮な話をするべきではない。ただ、みずちゃんが懸命に生きてきたことは、同年代として容易に想像がついた。


みずちゃん、もうじき烏丸駅だね。

また、明日と  いう時、ダメだみずちゃんの話に感情移入してしまった僕は

一歩踏み出すか と頭によぎった。


言い忘れてたけど、私 バッテン5だから とみずちゃん 5って何?


早く言ってよ〜 みずちゃん


瞑想に入ります

いっつ瞑想タイム🧘‍♂️


これってフィクションですからねーと😊



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