『小さなお話し』 その89

やましん(テンパー)

『ごき大将 イン ロドロン』

 『これは、すべて、フィクションであります。』


         🚀



 大イギリス国に到着した、ごき大将は、さっそく、巨大な時計台の地下深くにある、地球ごき連合の、ヨーロッパ本部に行きまして、地球ごきと、陰で地球を支配する、宇宙ごきの代表との、調停にはいったのであります。


 なにせ、宇宙ごきの地球人類支配滅亡作戦の早期化の動きに、地球ごきが反発し、一触即発になっていたのです。


 初戦で、宇宙ごきは、地球ごきの抵抗と、人類が仕掛けた『わな』に、多数引っ掛かり、あえなく敗退した過去があり、いまだに、その、復讐に燃えていたのです。


 さらに、強力な、生物兵器を使うと、いうのです。


『おなじ、起源のわれわれであり、戦争はしたくない。しかし、地球人類に、過度の肩入れするならば、やむを得ず、攻撃するしかない。』


 宇宙ごきの代表は、主張します。


 地球ごき代表は、反論します。


 『人類を滅亡させたら、我々も、共倒れに、なる可能性がある。この、絶滅作戦には、同意しかねる。』


 話は、平行線のままです。


 ごき大将は、言います。


『実際に、戦争はダメだごき。我々は、独自の動きをする、用意がある。あなた方の、『宇対地』ミサイルに対抗する手段が、用意できたからね。まあ、使いたくはないごき。しかし、しかたがなくなれば、仕方がないごき。』


 宇宙ごきの代表は、言います。


 『はったりだろう。』


 『ふふふ、良いよ。やってみるかい。100万の宇宙ごきを、宇宙船ごと、消してみせよう。いやいや、よく、話し合ってほしいのです。じつは、まだ、一発しか完成してないのです。いまならね。』


 ごき大将は、でかいパイプを、くゆらせながら言いました。


 話し合いは、明日に、持ち越しになりました。


 今夜は、晩餐会であります。



・・・・・・・・・・・・・・・・・



 ロドロン支局の総裁は、ごき大将の幼なじみです。


 おなじ、ごき陸軍士官学校の、同期生なのでした。


 『いいのか、話しちゃってごき。』


 彼は訊ねてきました。


 『ああ、『ゲー・ジュツ・ア・シュラ』のことか?まあ、やつら、スパイしてるから、知ってるさ、ま、偽物情報だがね。でも、発射はできる。難点は、基地の上の、やましんさんちが、崩壊する可能性が、あることごき。だから、やりたくないんだごき。』


 『ふむ。たしかに、悩ましいな。』


 ふたごきは、ティーを、すすったので、ありました。



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・



       どこかに、つづく………

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