Evolution.Xeno.Ragnarøk.《二次元転生》デメリット付き最強異能を手にいれたが結構辛い。

@evolutionrevolution

0.Crashed Everyday.

「フンフフン♪フフン♪フン♪」


 とある中学校のとある教室に居る少年が鼻歌を歌いながら真っ直ぐにペンをノートに向かって振るっている。彼の目はノートにしか写っておらずただただ一生懸命にペンを走らせ思い思いに描いている。


 描かれているのは剣、刀等の刃物。それが描かれているのは偏に彼が好きだからだろう。彼の思考回路には自分で考えたオリジナル武器が常に創造されていく。そのアイデアを残す為考え付く限りの刀剣を何本も描き込まれる。


 炎が刀身に成っている橙色の刀、雷の形をした刃がある黄色の剣、剣の刃が鋸の刃を大きく太くした剣と機能しているかも判らない物まで多種多様。この世の事象や物質を元にし剣と刀を其々デザインを書き設定も次々と書き込む。


 中学生と言ったら何が何でも『誰がどう見ても最強』な設定を組み込むが彼は違った。どの刀剣にもメリット、デメリット等の特徴を設定している。


 彼の思想には全ての刀剣に存在する意味を持たせようとする。何故なら一つの武器を最強にしてしまえば他の武器は必要無いのだ。


 彼は多種多様、様々な種類がある事を好むから絶対にそんな事はしない。もし有ったとしてもそれ相応のデメリットを設定するだろう。


「よし!完成!」


 彼は自身が描き切った刀剣を恍惚と見詰めペンを振り降ろす。フゥ、と満足感に満ちた表情をした彼に友人が歩み寄って来る。


「また今日も描いてるのか?良く毎日描いてて飽きないねぇ」


「だって描いててメッチャ楽しいんだもん。頭の中にどんどんアイデアがいきなり流れ込んで来てさぁ。手が止まんないだよね」


 やって来た友人は何時もの調子で絵を描いている少年を見て呆れている。それに対し彼は興奮冷めやらぬ様子で己の幸福を語る。


「はぁ、俺にはお前の頭ん中が分からん………ん?」


 そう言って友人は彼のノートを手に取って日に日に増えて行く無数の武器や設定を見ていく。その中にはどうやら友人には理解出来ない武器が有ったらしい。


「なぁこの『火剣ファイアソード』と『火刀ファイアブレード』って何が違うんだ?設定を見ても能力は同じだと思うんだが…」


「あぁそれは単純にカテゴリが剣と刀ってだけで仰る通り能力は全く同じです」


「?剣と刀って違うのは見た目や両刃か片刃ってだけじゃないのか?」


「俺も見た時は何が違うんだろうなって思ったんだけど、ところがどっこい全然違うんですよね〜」


 何やかんや呆れられても自分の描いている物を見てくれている大事な友人に解説していく。


「まぁ簡単に言っちゃえば剣は『叩き斬る』、刀は『鋭く切る』って感じでいいと思うよ。剣は単純にゴリ押しみたいで肉を切るっていうか押し潰すみたいなんだよだから刀と違って太いし、で刀の方が正に肉を切るって感じなんだよ。元々人間を切る為の物だから細い、てか薄いし。後、この知識は間違ってるかも知んないから簡単に信じるなよ」


「へぇ〜剣と刀ってそんな違いなんだ。知らなかったわ」


「まぁ詳しくは自分で調べてくれ」


 友人は彼の回答に満足したのかまたペラペラとノートのページを捲っていく。その中で再び意味の判らない物を見つけた。雷の様な刃をした剣が三本描かれているページを開き彼に見せる。


「『電剣エレクトリックソード』、『雷剣サンダーソード』、『電雷剣エレクトリックサンダーソード』………………これって明らかにこのエレクトリックサンダーソードが一番強いよな?何で此れより弱い剣なんて作ったんだ?」


「いや威力の大小で強弱が決まる訳じゃないぞ」


「と、言うと」


「要は使い分けだよ。微弱な電気で相手を麻痺されたり、極大の電気で相手を消し飛ばしたり。それに剣だって長過ぎたり重過ぎたりしても頂点って訳じゃ無いだろ?短い短剣の方が扱いやすかったり小回りだって効く。まぁ結局のところ一長一短なんだよなぁ。そんな訳でこいつ等を作ったんだよ」


「おぉ、流石の拘りだなぁオイ」


「そら作った物にはキチンと意味を持たせてやらなきゃなぁ」


「ホント色んなもん描くよな。良く思い付くな刃」


「いやぁ、こんな刀剣が有ったら最高だよなぁ」


「刀剣鍛冶、どんな剣や刀でも作り出せる能力か……」


 刀剣鍛冶、彼が考えたどんな刀剣でも作り出す能力、と言う物の設定がノートの一番最後のページに記されていた。


 余りにも設定が長くて読む気は完全に失せるが、彼がこんな事を書くのは今までの経験で大体わかっていた。


「刀剣サイコー!」


 自分の考えた物を描き続ける茶髪、茶目の少年、七支菜 刃。中学一年生、絶賛軽度の中二病を患っている一般人である。


 その名通り刃は剣や刀が大好きである。朝から晩、はたまた夢にまで刀剣を想像し続ける程に。


 幼少期から親に博物館に連れて行って貰い飾られている刀なんかも散々見て、誕生日やクリスマスには模造刀等を貰っている。


 更に彼は妄想癖が大分凄い。小学生の頃から数えて彼の考えた刀剣は既に百本は超えている。


 さらなる癖としても種類やバリエーション等に敏感である。

 例えば同じ炎の剣でも炎食が橙か濃い橙、ほんのちょっと薄いだけの橙でも違うと認識する。その上色彩感覚ももんの凄いため一種の性癖と化している。


 そんなこんなで妄想癖、色彩感覚の塊である彼はクラスでも浮いていた。仕方の無い事だろう。ノートに自分の剣や刀を描くなんて小学生かよ、と思われているし。


 何より服の色が毎日変わってくる。彼の通っている中学の私服で来ても良いというのが彼を更に浮かせてくる。


「今日はレッド!」「今日はオレンジ!」「今日はイエロー!」「今日は………etc、と言った感じで毎日、同じパーカーで徐々に色が変わっていく為、付いた渾名は『一人グラデーション』『日替わりレインボー』『マジの色の方の色欲者』『七つの大罪成らぬ七つの色罪』等と云われている。


 刃の性格自体も色々と変わっていてその日の気分でテンションの上げ下げの幅が両極端で色々と変わっている。


 ざっと彼が浮いている理由はこの位だ。誰がどう見ても変人だと思われる。因みに本人公認で自称変人とあっさりとしていて余計判らない。更に自称万年帰宅部と宣言しているし、帰りの会が終了した瞬間にダッシュで帰って行く。


 それで彼の交友関係は絶望的で友人はたった一人小学生から付き合いである田中太郎だけである。元々本人が妄想に夢中で交友関係を半ば諦めているからなだけだ。


キーンコーンカーンコーン


 学校が終了した合図であるお馴染みの鐘が校内で流れて行く。流れたばかりで廊下には誰も居らず普段なら注意される事である廊下走りが出来る時間帯。そんな無音で有るべき空間にタンタンとリズミカルな足音が響く。


 その音の正体は両腕を真横に伸ばしルンルンと効果音が付きそうなスキップをしている一人グラデーションこと七支菜 刃である。早々と玄関に到着し着脱がしやすい紐なしの靴に履き替えて颯爽と突っ切って行く。


 そのまま駐輪場に向かってポケットから自転車の鍵を取り出す。ヘルメットを瞬時に装着し自転車のロックを外し搭乗する。


「さぁ行くぞ!スラッシュマシン01!」


 スラッシュ要素の欠片も無い極々普通の自転車を発進させる。刃は自転車出のサイクリングが好きな為他の自転車よりもスピードをわざと遅くしている。これもただ単純に風に当たっているとアイデアが湧いてくるからである。


「本当に刀剣鍛冶なんて能力が有ったらどんな日常になるのかなぁ」


 自転車を漕ぎながら自分の妄想に思いを馳せていく。


 刀剣鍛冶、刃が考えた架空のエネルギー、∞エネルギーと言うどんな物質や現象にも成れると言うエネルギーを使って刃のオリジナルの刀剣を作り出す能力である。∞エネルギーなんて物は存在しないからこそ実際に有ったらの話を想像する。その∞エネルギーもほぼデメリットみたいな物になる設定をしている。

「でも無い方が良いんだよなぁ。デメリットとか作っちゃったし。そもそも能力は生活を豊かにするものだからな〜」


 刃の言うデメリットとは刀剣を作る際に起きる現象を指している。そのデメリットは実際に刀剣を作る時は鉄を熱し工具で叩いて完成させる物、それにおける鉄を人体に置き換える事。正直に言ってしまえば唯の拷問である。しかし中二病である刃はデメリットがある方が格好良いとか宣って付けた物。


 しかし刃は自身が想像している能力とは真反対の価値観を持っている。能力は生活を豊かにするもの、である。現実的な事を考えればその方が良いのであろうと彼自身が思っている。


「ただいま〜」


 彼が妄想をしている内にどうやら家に着いたみたいだ。刃の住んでいる家は極々普通の一軒家であり見張るべき物は特に無い、家は。


「ふぅ!やっぱり自分の部屋が一番落ち着くなぁ」


 帰ってすぐにベッドへのダイブし溶ける。刃は自分の部屋が大好きである。


 異常なまでに『色彩に拘る彼が大好き』な部屋を見て行こう。先ず一番目に付くのは虹色の壁だろう。大事な事なのでもう一度言おう。目に付くのは虹色の壁だろう。


 そう彼は自分の部屋の壁をペンキで虹色の美しいグラデーションで塗りに塗りに余す事なく塗りたくったのだ。


 他の人間が見ればそこそこのホラーにも見えるかもしれない。


 そんな部屋で帰って来たら彼が先ずする事と言ったらお絵描きである。彼のやる事自体何処に居よう変わらないが学校の時とは違い想像する内容は刀剣では無く、彼の考えた架空のエネルギーである∞エネルギーについてだ。


「やっぱり魔力や気とかマナとかそういう万能エネルギーってのは身体に流れてるものだからなぁ。∞エネルギーも身体に流して使えるものにしよう!」


 一度決めたら止まれない刃は早速ノートに設定を書きこんでいく。彼は後々で思いついていく為後付が多く完成させる時に最終的な設定の完成をさせる。


 そうやって細かな設定を作り上げていくと矛盾が結構出来てしまう為時間が掛かる。


「う〜ん、此処はこうして」


「あぁ、噛み合ってない〜」


「三竦みを作るだけで大変だ………」


「よし、後もう少し」


「まだだ、まだまだ盛れるぞぉ!」


三時間後


「……あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」


 彼はありったけの妄想を集中的に詰め込んだ結果、彼は燃え尽きた。真面目にベッドに直ぐ様飛び付き白目を剥いている。


 刃が三時間掛けて描かれた物で一番印象的なのはじゃんけんの如くの三竦みだ。


 じゃんけんで言う所のグーに当たる∞エネルギーを身体に高密度に流し込み変換し肉体を活性化させ圧倒的力で捩じ伏せる『覚醒者』


 チョキに当たる∞エネルギーを物質のある武装に変換し自由自在作成し武器を扱い数で相手を捩じ伏せる『武装者』


 パーに当たる∞エネルギーを肉体の一部を変形させ半永続的に他所から∞エネルギーを奪い取り供給し消耗した相手を捩じ伏せる『暴餓者』


 その真ん中位置するバランス的な存在だが三竦みからは外されている『異端者』


 其々『覚醒者』は『暴餓者』に弱く『武装者』に強く、『武装者』は『覚醒者』に弱く『暴餓者』に強く、『暴餓者』は『武装者』に弱く『覚醒者』に強い、と言った感じで簡単な物に成っている。


 刃がこの三竦みを作る前から刀剣鍛冶は作られていた為それを当てはめる為に用意したのが『異端者』だが能力的に見れば『武装者』に当て嵌まる。


 と、まあ∞エネルギーの使用した異能力の三竦みの齧りである。


「…………ーーー」


 彼は燃え尽きた余りに疲れて眠ってしまったみたいだ。まあ学校が終わって直ぐ三時間も机に向かっていたのだから仕方ないのだろう。


 果たして今の彼は夢の中で刀剣を想像しているだろうか?


◆◆◆◆◆


「ん、んーーーーーー」


 どうやら俺は設定を考えている内に眠ってしまった様だ。


「ーーーーーー!?」


 しかし起きてみればそこは自分の部屋では無く宇宙の様に星が輝いているような真っ暗な空間にいた。下に床の様な物は無いのに何故か俺は寝そべられている。


「此処は夢の中だよな?でも夢ってこんなに実物感は無いと思うんだけど。もし夢なら何時もの俺の妄想癖、∞エネルギーはあらゆる物質の元、宇宙の大元っていう設定を妄想してる筈だけど……」


 取り敢えずそこら辺を歩き回る?


 歩いても歩いても余り景色は変わらない。美しい星が輝いているきりで目新しい物は何も無い。


「うーん、何にも頭に流れ込んで来ないな。まぁいっか俺星眺めるの好きだし」


 そのまま真っ直ぐに歩いていく。ただただ意味も無く歩く。本当に何も無い。率直に行って暇だぁ。


「暇だし星座でも探すか」


 適当に黄道十二星座を探してみる。先ず俺個人的に好きな十二星座の射手座を見つける。


「ん?おぉ!何か星と星が線で繋がって星座に見えるぞぉ!?」


 そう星と星の間に線が作られ見事に蠍の様な形に成っていく。続いて天秤座、射手座と黄道十二星座を見付けていく。やがて十二全ての星座を見つけると星座が円を作るように並んで行き中心に太陽の様な紋章が現れる。


「一体全体どうなっていやがる」


 夢だとしても俺の意思関係なさすぎる。それに俺自身の意識をちゃんとしている時点で可笑しなものだ。


 太陽の紋章は輝き始め周りにプロミネンスを出し始めた。ゴウゴウと紅く燃え上がるその姿は正しく太陽。いきなり紋章から炎が出るとは驚きだがツッコミどころが多い。俺が呼吸出来てる時点で酸素らしきものはあるみたいだが。


『───────』


「は?」


 燃え上がった太陽の紋章からは一人の人影が現れる。桜の花弁の模様がある着物が目に付く。体型からして恐らくは女性だろう。腰にまで届く長い桜色の髪を靡かせる。炎はやがて消えて行くとその女性の顔が俺の瞳に映る。


 彼女の顔に着物と正反対で暗く表情は無く、その瞳にも輝きは一切ない。


「貴方は誰なんですか?……うわぁ!」


 取り敢えずその女性に何者か聞いてみると返答は炎によって帰ってきた。しかし炎は俺に当たる事は無く囲む様に赤色が走る。その赤色はやがて桜色に変わって行きやがてはこの宇宙の様な光景そのものが桜色に変わってしまう。


 余りの出来事に尻餅をついてしまう。もう何が何だか判らない。俺の中に混乱が生じてしまう。


「な、何なんだよ!?」


『───────』


 彼女は何も喋る事は無くゆっくりと俺に近付いて来る。何の光も無いその瞳が俺をただじっと見詰めている。その瞬間俺の中の混乱は恐怖によって押しつぶされでしまう。


 逃げたそうにも炎が囲って動けない。


「ハァ、ハァ、来るな、来るな、来ないでくれぇ!」


 彼女はやがて俺の真正面に来ると俺に顔を近付ける。心臓がバグバクと恐怖で鳴り続ける。冷や汗が止まらない。


『───────フフッ♪』


 彼女は俺の顔から離れ何時の間にかその瞳に光を取り戻し、表情は笑顔に成っていた。


 彼女は左横腹に手を据える。まるで刀を抜刀するかの様に。


「あ、あぁ、な、何で貴方が」


 様にでは無く、誠に刀を持っていた。桜の花が描かれた鞘、薄ピンク色の柄に花弁の鍔。そうそれは何時かの俺が描いた刀そのものだった。『桜刀サクラノハナ』名前通り桜がモチーフとした薄ピンク色の刀。能力は切ったときにエネルギー状の桜の花がが舞うだけ。


 いや、今はそんな事より何故彼女のそのカタナを持っているんだ?というかあれは居合いの構…


 刹那、彼女の握っていた刀刀一秒にも満たず振るわれた。圧倒的な速度から放たれた刃に俺は為すすべもなく胸を切られた。そっと自分の胸を見るとそれはそれは綺麗な切り傷が出来ていた。ドクドクと赤い液体が流れて行く。


「ぁ゛ぁ゛ぁ゛…………」


 彼女は桜刀を俺の胸に突き刺した。皮が、肉が、骨が貫かれていくのが分かる。身体の中にある異物感が気色悪い。ドクンドクンと心臓の鼓動も刀身が俺の身体に入る程加速していく。


 遂に刃が心臓に到達してしまう。


 あぁ、これが死、なのか。これが夢ならどれだけ良かったのだろうか。意識がだんだんと遠退いていく。その時、俺の脳裏に今まで俺が創り上げてきた刀剣達が浮かび上がる。これが走馬燈何だな。まぁ最後に俺の考えた刀に切られるのなら良いのかな?


◆◆◆◆◆


 刀剣の世界、そう言わざる得ない空間が其処にはあった。地面らしきものには大量の剣と刀が落ち突き刺さり一つの小さな山が幾つもあった。しかし剣や刀と言っても全部が全部鈍色では無く赤、青、黄、緑と様々な色のものもある。常人が見れば吐き気がする光景だ。


 更に鉄、銅、青銅、銀、金、白金、チタン、合金、と実に様々な金属で出来た刀剣もあった。


 空中には幾数もの刀剣で埋まっていて『空』というものですら見えない。これを刀剣の世界と言わずとして何と言えよう。


 その刀剣の世界の地上と言える場所に刃は居た。顔を青くし、恐怖に打ち震えていた。


「どうなってるんだよ!?」




 彼は声を上げる。此処から彼の妄想から絶望の物語は始まっていくのだ。

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