雨降る夜の

狛咲らき

罪深き夢

 ポツリ、ポツリと雨水の落ちる音が聞こえる。


「眠れないな」


 横になって数分、疲れているはずなのに何故かなかなか寝付けない。

 こういう時、私はコップ一杯の水を飲んでまた床に就くのだが、生憎今はそれが叶わない。

 まあ水を飲まなくとも目を瞑っていればいつの間にか夢の中にでもいるだろう。それまで下らない妄想でもして長い夜を楽しもうか。


 会社の企画は大分良い方向に進んでいる。このまま行けば商品化も夢じゃない。私が立案した訳ではないが、商品化すればまず昇進は確実だろう。給料も増えて趣味にもある程度お金をかけられるはずだ。私の評価が上がれば、会社でも大分快適に過ごせるかもしれない。いや、あの意地の悪い上司の雑音がなければ快適そのものではあるのだが。

 そういえばあの上司はこの時間何をしてるのだろう。パワハラ、セクハラ、モラハラなどなど、嫌がらせの為だけに会社に来ていた糞野郎と顔を合わせずに済むのは喜ばしい事だが、今もどこかで不快感を撒き散らしていると思うと、会ってもないのにこっちも不快になってしまう。

 どうしてあんな奴が上司なのか。あいつのせいで散々部下達に迷惑をかけてしまった。気を遣って「大丈夫ですよ」と何度も言ってくれたが、申し訳ない気持ちで一杯だ。今度会ったら飯でも奢ろうか。


 ——いかん、あいつの事を考えてしまったからかイライラしてきた。夜更けの妄想が台無しだ。このままでは眠りに落ちるどころか、朝まで不眠に悩まされてしまう羽目になる。もっと楽しい事を考えよう。


 そうだ。あいつが不幸な目に遭うシーンを思い浮かべてみよう。あれだけ社内の空気を乱し、私だけでなくいろんな人を困らせたのだ。あれこれ妄想されても文句は言えまい。

 シチュエーションはそうだな、例えばあいつが会社のお金を横領して、それがバレたとか。


「どうしてこんな事をしたのかね」


「すみません」


「すみませんじゃ分からないだろう」


「すみません」


「もういい、お前はクビだ」


 やった事がやった事だし、こんな感じであっけなく終わってしまいそうだ。


 あいつがクビになった瞬間、きっと歓喜の嵐が社内中に巻き起こる事だろう。

 さながら世界一のオーケストラを聴き終えて熱気の籠るコンサート会場。あるいは野球の試合で逆転サヨナラ満塁ホームランをした時のスタジアムか。

 その日中に「加害者永久欠番の会」が立ち上がり、3日は飲み会が続くだろう。そしてそこで皆々があいつへの恨み、辛み、厭みの数々を好きなだけ吐き捨てて、スッキリした心持で勤務に臨むのだ。

 勤務成績は全員向上し、皆々が笑顔を絶やさず、社内環境は一点の曇りの無い清廉潔白そのものとなるに違いない。


 ―—なかなかに悪くない。さっきまでの不快感が嘘のようだ。だが妄想なのに胸がチクリと痛むのは何故だろうか。

 ともあれあいつが辞めさせられてしまった以上もう会社のネタは尽きてしまった。他に焦点を当ててみようか。





 パラパラと雨粒が打っている。


 歩く度にぴちゃぴちゃと小さく水が跳ねる帰り道。駅へ向かう途中に、傘を忘れたのか鞄を頭に乗せて小走りでコンビニに向かうOLらしき女性とすれ違った。


「あれ?」


 私はその顔に見覚えがあった。


「水野さん?」


 走っている彼女に呼びかけてみる。

 すると彼女はばっと振り返って、


「……小張くん?」


 と私の名を呼んだ。


 水野さんは高校の同級生だ。3年間同じクラスという好みでよく話をしていたが、それ以上何かあったという訳ではなく卒業してからは一切連絡を取らなくなってしまった。

 もしかしたら、という微かな希望が塵となった寂しい別れ。

 だからこそ、そんな運命のような再会を果たしたい。


「とりあえず傘を」


 私はそう言って彼女に傘を差し出す。背中を少し濡らしてしまうがこの後の幸福に比べれば些細な事に過ぎない。


「え、でも」


「良いって。ほら、もっと濡れてしまう前に中へ」


 半ば強引な形で傘の中へ入れ込む事に成功。老若男女共通の憧れ、相合傘だ。

 一人用の傘の下でふたりの男女が狭々と並び歩く。周囲の視線など意に介さずに彼女を連れて駅へ向かう。しかしその実、隣を見ればすぐ近くに彼女がいるという事実に胸を躍らせている事は言うまでもない。


「大人にもなって相合傘って、ちょっと恥ずかしいね」


 ハンカチで濡れた顔を拭いながら彼女は言った。

 見た目も仕草も口調も高校時代のままだ。


「コンビニ過ぎちゃったけど、寄らなくてよかったの?」


「大丈夫。駅まで送ってくれるんでしょ? そこからはお母さんの車に乗せてもらうから」


「そうか……」


 妄想だし知らない仲ではないとはいえ、流石に家に招くのは憚られる。


「随分見た目変わったよね。ビックリしちゃった」


「男子三日合わざれば刮目して見よ、なんて言葉があるくらいだし、15年も会わなかったらそりゃ大化けするさ」


「ふふっ、それもそうね」


「水野さんは全然変わってないね。一目見て気付けたよ」


「ありがとう。でも私も大人の色気みたいなのも感じてほしいな」


「もちろん感じてるとも。元々可愛かったのに今はさらに美しい」


「あら、もしかして口説いてるの?」


 ―—あぁ、楽しい。これから駅に着くまで高校の思い出話に花を咲かせてみようか。

 えーと……。





 ザーザー、と雨が降っている。


「おめでとうございます!」


 カランカラン、と周囲に鐘の音が響く。

 スタッフのひとりがこちらに来て小さな封筒を手渡した。

 中身は3泊4日のクルーズ旅行のチケットだ。


 この手のくじでハズレのティッシュしか貰った事のない私でも、妄想ならば1等を当てる事も容易だ。

 そうだ。いっそのこと内容も豪華にしよう。

 本来ならば富豪しか乗船出来ないくらい高額で、娯楽施設の数はテーマパークより多い。水上での食事は全て一流コック達が作った高級料理のバイキングだ。部屋も最上級のスイートルームだと楽しそうだ。夜には花火が上がり、地下のスケートリンクではプロのフィギュアスケーターが美しく氷上を滑る。すれ違う人の中にはちらほらとお忍びで来ている各界の著名人もいることだろう。きっとそこにいるだけで楽しさを感じられる最高の船旅となるはずだ。

 そうなると今度は行き先だ。ここまで豪華ならばいっそ海外まで走らせるのも悪くないかもしれないが、私としては沖縄に行ってみたい。沖縄には前から行きたいと思っていたし、海外は異文化の違いから私と合わずに楽しめない、ということになりかねないからだ。あぁ、あのエメラルドビーチで泳ぐのはさぞかし気持ちの良い事だろう。あとは本場のソーキそばに舌鼓を打ったり、工房でシーサー作り体験をしたり、思う存分に楽しんで一生の思い出にしたいところだ。


 ——そこまで考えて気付いたのだが、どうやらこのチケットはペアチケットらしい。独り身の私にはもちろんそんな相手はいない。いないけれども……一緒に行きたい相手はいる。

 彼女を、水野さんを誘いたい。しかし良いのだろうか。彼女も予定があるだろうし、そもそも私と行きたいとは思わないのかもしれない。私の容姿も性格も、彼女にとって魅力的かどうかと聞かれたら沈黙せざるを得ないのだ。勝算は低い。およそ限りなく。


 いや、これは妄想なのだ。好きにやろうじゃないか。





 大粒の雫がドドドドと滝のような音を立てている。


 心地良い雨音をBGMに私と水野さんがダンスを踊っている。

 大海原の中心、その上を静かに走る船。大広間にいるのは私達ふたりだけだ。

 私が彼女を見つめ、彼女が私を見つめている。以前ドラマで見たダンスをそのまま再現しているつもりだがどこかぎこちない。でもこれで良いのだ。


「結構難しいね」


 彼女が言った。


「つまらない?」


「ううん、すっごく楽しい」


 ワン、ツー、ワン、ツー。

 互いの手を取り合って、確かめるようにステップを踏んでいく。

 ここでターン。それに合わせるかのように雨音が大きくなる。

 もう一度ターン。さらに雨音が大きくなる。

 踊れば踊るほど雨が強まるのが何だか嬉しくて、まだ、まだとダンスの時間が延びていく。

 遂にはもはや数メートル先すら見えなくなるくらいにまで降りしきっていたが、私の視界は晴れている時のようにハッキリとしていた。


「ねえ、泳ぎましょ?」


 雨降る屋外に足を運んだ水野さんはそう言うと空に飛び込んだ。

 私が瞬きすると彼女はドレスからマーメイド姿になっていて、尾ひれを上手に使って雨の中をすいすいと泳いでいる。

 きらきらと輝く彼女はとても美しかった。


「……小張君?」


 ぼーっとしていた私に彼女は声を掛けた。


「ごめん、見惚れてた」


「もう、またそんな事言って。ほら、行こ?」


 差し出された手を取って私も空に浮かぶ。

 空は風が吹いていなかった。激しい雨とは裏腹に海は穏やかで、流れる波は静かである。この至るところから聞こえる轟音が今の私には幸福の根源とも言えた。


「おい、小張!」


 船から私の名を呼ぶ声が聞こえる。

 甲板を見下ろすとそこには何故か会社をリストラされたはずの上司がいた。


「どこに行く? その女は誰だ? 私を連れていけ!」


 誰がお前を連れていくか。

 下らない言葉を無視して空の旅に出る。


「お願いだ。助けてくれ!」


 私はその声を聞かなかった事にした。

 背後から懇願や怨言の数々が押し寄せてきているが、それも聞かなかった事にした。





 雨は海面を上昇させて、空は水で満たされた。


 船を後にしてからどのくらい経っただろうか。

 彼女との遊泳は全てが新鮮で、彼女の一挙一動に何度も心奪われる。

 何物にも喩え様のないその美しい身体を独り占め出来ている事が、心の底から嬉しかった。


「あれは何?」


 彼女が指差した方向から赤い光が見えている。

 長い長い雨が止み、雲間から朝日が水中を照らしているのだ。


「もうすぐでお終いらしい」


「そんな。小張君ともっといたいのに」


「大丈夫、ずっといられるさ。そうだ。あの島に行こう。太陽のすぐ下にあるあの島へ」


 小さな島だが、木々が生い茂っている。あそこならきっと。


「そうね、行きましょう。私、あなたとずっと一緒が良い」


 彼女ははにかみがちに微笑んで、私の手を強く握った。

 私はその手を握り返して、静かに彼女と唇を合わせた。


「大好き」


「私もだよ」


 愛の言葉を交わしあった我々は、手を繋いだまま朝日に照らされている島を目指して再び泳ぎ始めた。

 幸せを目指して。





 目を開けた先には雲一つない青空が広がっていた。

 いつの間にか始まった楽しい夢が終わり、現実へと引き戻される。

 空腹感と喉の乾きを感じて、夢のままが良かったのにと嘆きたくなってしまうが仕方ない。これは欲望に身を任せ、現実から逃げ続けた事に対する罰なのだ。

 私は起き上がって、一応一昨日拾ったバケツの中を確かめてみたものの、今日も変わらず中に何も入っていなかった。


 それにしても、夢とは何とも都合の良いものだ。

 自らの汚点と忌むべき過去を他人になすりつけ、甘い蜜だけをすする。実に私らしくて気持ちが悪い。現状がどうしようもない事は明らかだ。とはいえ少々己の罪の自覚が足りないのではないか。

 などと思ってもその根の部分では「罰が重すぎるのではないか」とか「どうせ誰かが何とかしてくれる」と、グラブジャムンよりも甘い考えが渦巻いていて我ながら手に負えない。


 太平洋を漂流して5日。未だ変化はなし。


 私欲の為だけに働き、部下にも嫌われていた私はある日ギャンブルにハマった。負けに負けて多額の借金まで背負う羽目になっても止められず、遂には会社のお金まで使ってギャンブルに遊び惚けていた。

 もちろんすぐにバレた。速攻クビである。とぼとぼとオフィスから出た直後に聞こえたあの狂喜の声を、私は決して忘れることはないだろう。

 明日から何をすればいいのだろうか。暗がりの部屋で寂しさと虚しさを紛らわせようと、知っている連絡先に片っ端から電話を掛けようとしたものの、その第1号の高3の時同じクラスだった水野さんが、彼女と3年間同じクラスだった元同級生と一月前に結婚していた事を知って何もかもがどうでも良くなって止めた。

 地獄のような日々だった。毎日借金取りが家の扉を叩き、その家を売り払ってもまだ追いかけてくる。信頼とは無縁どころか信頼の方から面会を拒絶されているような生活を送ってきた私だから、助けを求めても誰も応えてくれなかった。


 ならば―—どうせ破滅の道しかないのならば、最後にパーッと遊んで終わろう。そう考えなければ良かったものを、あの時の私はただただ楽な方へと逃げていくだけの屑でしかなかった。だから、この考え自体が罪多き私の人生の中で最大のものであった事にさえも気付けなかった。

 4日間に渡る豪華客船の旅。そのスイートルームを何とかして確保した瞬間の私の脳内には地獄を忘れて優雅な一時を過ごす姿しか描かれず、出港当日もその足取りは軽やかだった。

 船内は非常に広く、プール、ビリヤード場、ゲームセンター、ダンスホールなどの娯楽施設が多々あって一生遊べそうだと胸を躍らせた。そしてわざわざ苦労して購入したスイートルームも、その名に恥じず、気品さをも感じさせる一級の宿泊部屋で私を十二分に満足させる出来であった。


 が、結局それらを味わう時間はほんの僅かしかなかった。

 予報になかった突然の気象の激化。エンジンの故障。船の旅は開始6時間足らずで沈没の危機に陥ったそうだ。

 一時は混乱する乗客に船内は混沌と化したが、乗組員らの対応は適切かつ迅速だったらしい。すぐに救命ボートの準備とその道までの誘導を行い、陸地から近かった事もあって現在は乗員乗客のほぼ全員が無事に救助されたと思われる。


 原因が曖昧としている理由は単純だ。幸福を噛み締めるかのようにひとり部屋で眠っていた私は、この非常事態の発生を露ほども知らなかったからだ。乗組員のひとりが私に気付いて起こした時には、船は沈みかけで既に乗客用の救命ボートは一隻のみであった。

 何が起きているか分からずパニックになり、それでも乗組員に連れられて無事に救命ボートに到着し一先ずは安堵した。カプセル状のボートの中はギリギリ見えなかったが、乗客全員が私を腹立たしく思いながら待っているだろうとは察しついていた。

 そのため私も早く乗り込もうと乗組員の手を離して走り始めた。

 その瞬間だった。


「でかい波が来る。早くお客様を乗せろ!」


 誰かの叫び声が聞こえたと同時に真横から大水に殴られた。

 為す術もなく吹き飛ばされた私の視界には、私のためにハッチを開けて、すぐにでも脱出出来るように斜めに傾けてあった救命ボートが、荒れ狂う嵐の中でゆっくり回転している光景が映し出されていた。


 それからの事はほとんど覚えていない。

 私が目を覚ました時、この小さなゴムボートの上にいた。

 大方予備の救命ボートとして使うつもりが波で流されてしまって、偶然溺れかけていた私の近くを通ったのだろう。死に物狂いで這いずり上がり、無我夢中で中の水を吐き出していた記憶が朧げにある。

 天気は今日と同じく快晴で嵐が起きたのが嘘のようであった。しかし状況的に嘘と笑うには些か難しいものがある。


 私を待っていた人々は助かったのだろうか。いや、すぐに着水出来る状態になっていたとはいえ、救命ボートを押し出すくらいの力の大波が襲ったのだ。船内に水が入り込み、波に転がされ、海中で溺れ死んでしまったと考えるのが妥当だろう。

 私のせいで彼らは死んでしまったのだ。


 こうして見ると直近だけでも私の罪は6つあることになる。ギャンブル中毒になって借金を作ってしまった罪、会社のお金を横領してしまった罪、借金を返済しきれていない状態で豪華客船の旅に参加してしまった罪、緊急事態にも関わらず呑気に眠ってしまっていた罪、本来助かるはずであった乗客を殺してしまった罪、そしてそんな罪を背負ってもまだ許してもらえると思ってしまっている罪である。


 私は周りを見渡してみた。全面青に染まっていて遠くに何やら影がある訳でもない。

 空からヘリの音が聞こえるはずもなく、刑は未だ執行中のようだ。


 食料は流されてきた缶詰が1缶だけ。初めは開けるのに苦労したが今ではもうわずかしかない。ただ多少の犠牲を払えば、魚も獲れるかもしれない。寄生虫が怖いが餓死するよりかは随分とマシであろう。

 問題があるとするなら——。


「もうこれだけしかないのか」


 部屋を出る時に一緒に持って行ったペットボトル。そこに入っているお茶は十分の一にも満たない。

 昼間は常に太陽が私を照らしている。このままでは今日中に空となってしまいそうだ。

 せめて、と幾度も願った恵みの雨は生憎あの嵐から一度も降っていない。心の底から望んで、夢にてその望みが叶おうとも、現実を満たすことなど出来ない。やはり夢というのは都合の良いまやかしに過ぎないのだ。


 このまま雨が降らず、助けもなく、水のある島かどこかに着かなければどうなるだろうか。1週間と経たずして私はこの海上という、広大でありながらも狭すぎる牢獄の中で、苦しみながら息絶えてしまうだろう。

 しかし、よく考えてみれば、雨が降ってもそれは延命出来るだけに過ぎず、助けは借金地獄に逆戻りするサインだ。また島に辿り着けたとしても命の保証なんてどこにもない。

 結局私の行き着く先は破滅しかないようだ。


 ―—ならば、その破滅を迎えるまで、夢のまやかしに縋りついていても良いのではないか。

 あの時と違ってここには私の他に誰もいない。誰かの邪魔になりはしないのだから、私の好きなようにしても問題なかろう。もしかしたら目が覚めたら何らかの救いがやってきている、なんてことになるかもしれない。


 そう思った私は再び小さなゴムボートで横になって眼を瞑った。


 ポツリ、ポツリと雨水の落ちる音が聞こえた。

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