第576話 黄金のロクス (2)

ガシュッ!

「がぁっ!」


「クソッ!ダメか!」


もう少しで百花桜刀が発動し、上手く事を運べるかもしれないという微妙なライン。百花桜刀さえ発動してしまえば、ルカとロクスへの道を切り開けるかもしれないという状況なのに、そこまではギリギリで届かない。何とも絶妙な戦い方だ。

俺とニルも判断に迷わされる戦い方である。


恐らく、ここで判断をミスしたら、俺もニルも、そのまま死ぬだろう。それくらいの状態…というか、そもそも、この大軍を前に生きているだけで十分過ぎるくらい凄い事なのだ。ここまで、致命的なミスが殆ど無かったという事は、本当に凄い事なのだ。

だが、それを最後まで続けなければならない。何度博打を打てば良いのか……既に危ない状況を何度も乗り越えて来たのに、最後までサイコロを振り続けなければならないなんて……いや、そんな事は最初から分かっていた事か。


「ニル!」


「はい!!」


俺とニルは、更に互いの距離を近付け、背中が触れ合う距離にまで接近する。


「今だっ!行けっ!」


俺とニルがほぼ同じ位置に陣取った事で、敵は攻撃を一箇所に集中させる事が出来る為、チャンスとばかりに誰かが叫ぶ。


「「「「おおおぉぉぉっ!」」」」


その掛け声に反応して、俺達に刃を届かせる事の出来る連中が一斉に武器を振り上げて迫って来る。


「やああああぁぁぁ!!!」


そのタイミングで、ニルが気合いを入れて全力の一撃を放つ。


柔剣術。大輪。


横薙ぎの攻撃を、三百六十度に向けて放つという攻撃で、敵に囲まれた場合に威力を発揮する剣技である。


俺は、ニルの邪魔にならないよう、ニルの体の回転に合わせ、体をニルと入れ替える。


ニルが正面に見ていた方向を、俺が正面に捉え、ニルは、俺が正直に見ていた方向を正面に捉える形である。


大輪という剣技は、三百六十度に攻撃を放つという剣技であるが故に、自分の体はその場から殆ど動かない。ニルの体がその場から動かないという事は、当然、攻撃範囲は、ニルの腕を伸ばし、小太刀である戦華が届く距離まで。

いくら相手が迫って来ている状況とは言え、直剣や槍を相手に、小太刀ではリーチが足りない。


だが、こういう時の為に、俺はニルの戦華に、風刃の剣という魔法を付与しておいたのだ。


ブワッと風がニルの戦華から放たれ、三百六十度、全ての方向へと向かって不可視の刃が射出される。


ザシュッガッザシュッザシュッギンッ!

「「「ぐあぁっ!」」」


敵は鎧も着ているし、武器も持っている為、全員を止める事は出来なかったが、防御の薄い者達は風の刃に切り裂かれ、攻撃の手を止める。

結局、ニルの元にまで辿り着けたのは二人のみ。


ガンギィン!

「「っ?!」」


しかし、その攻撃もまた、ニルの盾によって弾かれてしまう。


俺は、何も言わず、ただニルの名前を呼んだだけだったが、俺がニルに時間を稼いで欲しいという事を察して、たった一人で、数人の敵兵達を退けてくれたのだ。

やはりニルが後ろにいるだけで、本当に心強い。


「魔法だ!下がれ!!」


俺が魔法陣を描いているのを見て、敵兵の誰かが叫ぶ。


「違う!魔法陣を描かせるな!押し込め!!」


引けと声を上げた兵の声よりも、ずっと大きな声で叫んだのはロクス。


これだけの数に囲まれた状態で魔法陣を描くのは、自殺行為に等しい…というのは、この世界では常識とも言えるような話だ。

しかし、俺達がここまでの戦闘で見せてきた内容の中には、戦闘中に無理矢理魔法陣を描いて、一気に敵兵を削るという強引な方法も多かった。

その為、敵兵達は、また色々と手を尽くして、魔法陣を描き上げ、魔法を放って来るのでは…という結論に至ったのだろう。逆に引くという判断をしてしまった。


その点、ロクスは冷静で、押し潰せと指示を出した。

そもそも、俺達が戦闘中に魔法を放てたのは、ハイネ、ピルテ、スラたんが居てくれた事で、誰かが魔法陣を描く時間を稼ぎ、誰かが魔法陣を描いていたからであり、こうして手一杯の状況では、いくら俺とニルでも、魔法陣を描き上げるのは難しいのだ。

だからこそ、俺は、ニルが守らなければならない範囲を極力小さくする為に、背中が触れ合うまでニルの背中に近付いたのである。


この判断が正しいのか、それとも間違っているのかはまだ分からないが、正しい判断だと信じて、俺は魔法陣を描き上げる。


ここで相手を圧倒する魔法となると、上級の攻撃魔法くらいしかない。

ロクスも、俺が描いている魔法が、上級の攻撃魔法だと判断して、引くのではなく、押すように指示を出したはず。


しかし、俺が描いていたのは、上級魔法ではないどころか、そもそも攻撃魔法ですらない。


魔法が発動すると、俺の目の前に、文字列が表記される。


そう、俺が使ったのはインベントリの魔法である。


この状況を打破してくれる切り札、奥の手。それは、このインベントリの中に入っている。


俺は、インベントリの中から一つのアイテムを取り出す。


「っ?!まずい!下がれ!」


俺が取り出したアイテムが何なのかは分かっていないと思うが、ロクスは何なのか分からないアイテムという事を警戒して、直ぐに後退の指示を出す。

俺がこのタイミングで使うとなれば、この状況を打開出来るだけの効果を持っているアイテムであろうという事くらい推測出来る。故に、未知に対する恐怖を抱いたのだ。

これが。アイテムではなく、上級の攻撃魔法ならば、既に待機している魔法使い部隊がどうにか対処出来ると踏んで、兵達を突撃させただろうと思うが、何が起きるか分からないとなると、対処出来るのかさえ分からず、最悪一気に兵を失う事になってしまう。そうならないように、一度突撃させた兵達に、退避を指示したという事だ。


ロクスの判断は正しいと言える。

未知のものに対する恐怖心というのは、非常に大切なものだし、その恐怖心が無ければ、回避出来る攻撃も回避出来なくなる。

しかし、それでも尚、ロクスの恐怖心は足りなかった。


俺が取り出したアイテムは……


【ロックの風切羽…魔力を込めて振ると、一度だけ超級風魔法、天風落を放つ事が出来る。】


そう。スラたんの住んでいた豊穣の森に居たSSランクのモンスター。ロック鳥が、卵を返した時に落としてくれたアイテムである。


聖魂魔法を使い、神力を使い、全身が千切れる程に抵抗して、何とか生還した相手であるロック鳥の魔法を一度だけ使えるというものである。


俺は、インベントリから取り出した黄緑色の美しい大きな羽を持ち上げる。


初めて使うアイテムだし、そもそも手に入れられた者が俺以外に居るのかも分からないようなアイテムなのだ。

どれだけの威力が有るのか、範囲はどの程度なのか、そういった事はほぼ分からない。それでも、ここで使わなければ、俺とニルが危険だ。この判断が間違いではないと信じるしかない。


ブワッ!!


俺は手に持った風切羽に魔力を注ぎ込みつつ、扇ぐように一気に振り下ろす。


風切羽の表面が僅かに光り、緑色の淡い光が溢れ出て来ると、俺の目の前に、大きな魔法陣が一気に描き上がって行く。そのスピードは、人が描き上げる速さではなく、ロック鳥が魔法を使用する際に描き上げるスピードとほぼ同じ。要するに、超速いという事だ。


「っ?!防御魔法を発動させろ!!」


俺の使ったアイテムが、高位の魔法を使う為のアイテムだという事に気が付いたロクスは、直ぐに魔法使い達へ向かって大声で指示を出す。

しかし、上級魔法程度で防御出来る破壊力ではない。何せ、級魔法だ。その威力の程は、俺自身が体験していてよく知っているし、上級の防御魔法でも、それを全て防ぐ事は出来ないという事は間違いないだろう。


魔法陣が描き上がり、緑色の光を放つ。それと同時に、俺の持っていた風切羽は、灰となって消える。


周囲の者達は、俺の前で発動した複雑な魔法陣を見て、何とか助かろうと、必死に俺から離れようとしている。


しかし……


「………………??」


「なんだ…?」


「何も起こらない…?」


魔法陣は光を放ち、発動した事を伝えてくれているが、肝心の攻撃が全く来ない事に対して、敵兵達は、次第に疑問顔を浮かべていく。


「た…ただの脅しか?」


「俺達を騙して下がらせるって魂胆……」


ザワザワとし始めた敵兵達。


しかし、その声よりも、小さな音がデカいホール内に響き始め、ザワついた兵士達を黙らせる。


ガタガタガタガタ…


小さな音の正体は、ホールの壁面に取り付けられているガラス窓が揺れる音だ。


天風落という名前の魔法らしいが、俺達はその名前を知る前に、ロック鳥の使った魔法を見ていて、名前よりも、あの空が落ちるような異様な光景を見ているから、どんな魔法なのかよく分かっている為、驚いたりはしない。


きっと、今頃、このブードン-フヨルデの城の真上に、超デカい風の塊が生成され、雲を巻き込んでいる事だろう。

その巻き込まれて行く風が、周囲の空気を揺らし、その結果、城の窓が揺れているのだ。


二、三枚のガラス窓が揺れる程度ならば、敵兵も気付かなかっただろうが、ホールに取り付けられているガラス窓全てが揺れて音を鳴らしているのだ。流石に何かがおかしいと感じ、その異変を察知しようと静まり返るのも無理はない。


そして……


ガタガタガタガタガタガタガタガタ!!


次第に大きくなっていく音は、誰かが窓ガラスを叩いているかのように大きな音へと変わる。


「お…おい…」


「に、逃げろ!何か来るぞ!」


何が来るのか分からないが、とにかく何かヤバい事が起きるだろうという雰囲気が伝わって来るのか、敵兵達は一斉に防御体勢に入る。


「防御魔法!早く展開しろ!」


「は、はい!!」


ズガガガッ!!


ロクスは、ルカを引っ張るように連れて、展開されていく防御魔法に隠れる。


バリィィン!バリィィン!


その瞬間、数枚のガラス窓が割れて、破片が飛び散る。


遂に風の圧力に屈したガラスが割れ始めたのだ。


「ぐぁぁっ!痛ぇぇ!」


飛び散ったガラスの破片が当たったのか、血を流して叫んでいる者達もいる。


俺とニルはというと、魔法を発動した術者という判定になっているのか、風の壁のようなものが俺の周りに展開されており、飛んでくる物を全て弾いてくれている。

お陰で、外の音はくぐもっていてハッキリとは聞こえていないのだが、阿鼻叫喚といった状況になっているのはよく見えている。


因みに、俺が考えていたこの奥の手を使うかもしれないということは、ハイネ達にも伝えてあった為、俺がこの風切羽を取り出したと同時に、三人は避難しているはず。

どういう魔法なのか、その威力や効果さえ分かっているならば、地面に穴を掘って入り込んだりして回避出来る。

三人も、ロック鳥との戦闘で見ている魔法だし、避難するくらいならば高位の魔法も必要無い。あの三人ならば心配要らないだろう。


「早く防御魔法を描くんだ!」


「俺は魔法を使えないんだ!頼む!俺にも防御魔法を掛けてくれ!」


ホール内の全ての者達が焦り出し、あっちにこっちにと走り回っている。

出入口の大きさは決まっているし、ホールから逃げようとしても、そう簡単にホールから出る事は出来ない。


その上、窓ガラスは次々と割れてしまい、既に無事な窓ガラスは一つも無く、ホール内は暴風によって支配され、ガラスの破片やら何やらが飛び回って大変な事になっている。


「姿勢を低くしろ!」


「固まるんだ!」


何とかして暴風の影響から自分達を守ろうとしている者達が叫んでいるのが見える。


そうこうしていると……


「「「っ……??」」」


不意に、ホール内に吹き荒れていたはずの暴風がピタリと止む。

突然魔法が終わったかのような、不思議な風の止み方に、ホール内の者達が周りを見渡している。


しかし、それはまさに嵐の前の静けさというやつである。


ズガガガガガ!バキャバキッバキャッ!!


唐突に、それまで聞こえていた音とは異なる、背筋が凍るような音が響き始める。全てが吹き飛ばされて行く音だ。


俺達の居るホールの天井。その一部が風によって剥ぎ取られ、その上に見えている風の塊の中へと消えて行く。


バキャバキッべキッベギッ!!


天井は一部が剥がれると、その穴を広げるように次々と吹き飛ばされて行き、それと同時に、ホール内に吹き荒れる風の勢いが一気に増して行く。


「な、なんだよこれ?!」


「知るかよ!クソォッ!」


単純な上級魔法とは比べ物にならない、別次元と言える程の超級魔法。それは最早、災害と言えるレベルの魔法で、対処など出来るものではない。


バキャッバキャベギッべキャッ!


屋根が大きく破壊され、落ちて来る風の塊がよく見えるようになってくると、次は壁が吹き飛び始める。


バキャッ!


ベギッ!

「ぐぁぁっ!」


壁から飛ばされた建材は、そのほぼ全てが、破壊すら難しい程に強固な材質。それが風に乗せられて、高速で飛んで来るのだ。頭に当たれば即死。腹部に当たっても内臓破裂で直ぐに死ぬ。手足に当たれば骨など粉々になってしまう。例え全身鎧を着ていようとも、飛んで来る石材の威力は、その防御力を軽く上回る。故に、鎧など風に飛ばされない為の重りとしての役割しか果たしていない。


ガガガベギッベギッバキャバキッバキャッ!


「う…ぐっ……い、嫌だ……嫌だあぁぁぁぁぁぁぁ……………」


壁が更に破壊されて飛ばされて行くと、今度は壁だけではなく、人が飛んで行く。


鎧を着ていない軽い者が床にしがみつこうとしているが、床は簡単には破壊出来ない素材で出来ている為、掴まる事も、刃を突き刺して耐える事も出来ず、簡単に飛ばされてしまう。

飛ばされた者の叫び声が遠ざかり、風の中へと飲み込まれて行くのが見える。


「固まれ!少しでも重くなるんだ!」


こんな状況でも、死にたくはないであろう敵兵達は、肩を組むようにしてお互いの体を掴み合い、団子状になる。だが残念な事に、天風落の魔法はまだ近付いて来ただけ。ここからが本番である。


バキャバキッバキャッベギッベギッ!


「うあああぁぁぁっ!!」


次々と、人が紙切れのように吹き飛ばされて行き、俺達の居るホールは、壁も天井も、そのほぼ全てが吹き飛ばされてしまい、最早ホールとは呼べなくなっている。


ロクス達が隠れている防御魔法はまだ耐えているみたいだが、遂に、風の塊がホール内へと落ちて来る。


自分が吹き飛ばされた時の事を思い出してゾクッとしてしまうが、今回は風の障壁が守ってくれている為、俺とニルは、ただ立ってその光景を眺める。


ズガガガガガガガガガガガガッ!!!


「「「「「ぐああああああぁぁぁ!!!」」」」」


雲を巻き込み、真っ白になった風の塊が落ちて来て、周囲が真っ白になると同時に、ホールに居る者達の叫び声が聞こえて来る。いや…聞こえて来た。既に、その声は聞こえなくなっており、ただ全てを破壊する轟音だけが響いている。


ズガガガガガガガガガガガガッ!


風の塊が床に触れたのか、巻き込まれていたであろう風が、今度は逆に流れ出る方向へと向きを変える。


ここまでの威力となると、俺とニルも恐ろしいを通り越して無表情で眺めるしか出来ない。


風が吹き荒れて、周囲は巻き込まれていた雲によって濃霧のような状況になっている。


前も横も後ろも、視界がほぼ取れない状態だが、魔法が完結し、俺を囲っていた風の障壁が消え去る。


「……………………」


「…………………」


「物音一つしませんね…」


「ああ…」


ニルが喋り始めるまで、周囲から音が消えたかのように音が無く、先程までの戦闘が嘘かのように静まり返っている。


「視界が取れないのは危険ですので、直ぐに霧を飛ばしますね。」


「そうだな。頼む…っ?!」


俺とニルが静まり返った状況の中、話をしていると、目の前の霧が揺れ動いて、奥から影が迫って来るのに気が付く。


「死ねぇぇぇぇ!!!!!」


「っ!!」


ギィン!!


現れた影の正体は、ルカ。


ニルが俺とルカの間に入り込み、盾でルカの攻撃を弾いてくれた為、二人共無傷だ。


俺とニルは無傷だが……ルカは、左腕が血だらけで、頭からも血を流している。左腕は動かないのか、攻撃は右手だけで行っている。体中に小さな傷がいくつも付いており、ボロボロという言葉がしっくり来るような状態である。

そんな状態で、よくも突っ込んで来られたなと言いたいくらいの状態のルカ。あの暴風の中、生きているだけでも運が良いというのに、こうして攻撃を仕掛けて来られるくらいの状態で生きていたのは、厚い防御魔法を展開していたからだろう。怪我をしているのを見るに、防御魔法自体は吹き飛んで、中の連中も無事ではなさそうだが、何人かは生き残っているだろう。


「アキトの仇ぃ!!」


カンッ!キィンッ!


傷だらけの体で、左腕も動かないのに、ニルの防御を突破出来るはずなどなく、俺を殺そうと振り続ける右手のダガーを、ニルが全て弾く。


退けぇぇ!!」


女性とは思えないような、枯れた声で叫ぶルカ。

その殺意に対して、俺ではなく、ニルが応える。


「退くのはそっちです!」


ザシュッ!

「ぐぅっ!」


ニルがルカに対して攻撃を仕掛けると、右の二の腕を戦華が貫通する。


カランカランッ!


ルカは、唯一持っていた武器である右手のダガーを床へ落とし、フラフラと後ろへと下がる。


周囲の霧が少しずつ晴れて来て、視界が数メートル先まで取れるようになったが、未だルカ以外の人影は見えない。


ルカが生きていたとなると、ロクス辺りは生きているだろうと考えるのが妥当だし、周囲の警戒は怠れない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る