第400話 子供 (2)

「Sランクの冒険者…」


ザッケも、何か感じているのか、俺の顔を見てそんな事を呟く。


「色々と言ったが、剣を習っても、油断しないようにってことだ。分かったか?」


「「「「はい!」」」」


ケビンが大雑把に話をまとめ、やっと子供達は剣の稽古を始める。


「いやー。すまんな。悪者みたいな立場にさせてしまって。」


子供達が木剣でカンカンと互いに打ち合う中、ケビンが俺の元に来る。


「いや、ケビンの言いたいことはよく分かるし、この仕事は死人がよく出る。子供達が死んだりしないようにと考えるなら、先の話は誰かがしなければならないだろう。」


もし、子供達が剣で生計を立てるとなれば、実の親もいつかはそういう話をする事になるだろう。だが、大きくなって、自分の考えが固まってから話をしても、遅過ぎる。ケビンはそれを、子供である今、伝えたかったのだろう。

その点、余所者である俺はいつかここを出ていく身だ。それも、遠くない未来。それならば、怖い冒険者のおじさんと思われていても、関係無いと言えば関係無い。

ケビンと子供達の関係性は、先生でもありながら、友達に近いものだ。俺と同じような事をしても、ケビンが言う事を真面目に取り合ってくれない可能性が有る。いや、わざわざ余所者の俺に頼むくらいだから、何度か試して、上手く伝えられなかったのだろう。そこで、俺に頼んだのだ。


「慢心は死を招く…からな。」


ケビンは右手で左頬の傷を撫でながら言う。

そういう状況を体験し、引退する事になったのかもしれない。俺としては、面倒見の良いケビンの事だから、こうして子供達と木剣を振っている姿も悪くないと思う。もしかしたら天職かもしれないとも。


「それはSランクだろうと、Dランクだろうと同じ事だからな。調子に乗るような考え方は危険だな。」


「ああ。せめて、俺の教えるガキ共が、死んだりしないようにしたい。」


カッコイイと憧れるのは仕方ない。だが、その憧れている者の状況にまで目を向けられる子供は少ない。それを少しでも伝えられたら…とでも思っているらしい。本当に…


「良い奴だな。ケビン。」


「う、うるせえ。」


恥ずかしそうに頭をボリボリ掻いて目を逸らすケビン。本当に良い奴だ。


「……カイドーさん。」


そんな俺とケビンの会話に入って来たのは、黒髪の少年。ラルクだった。


「どうした?」


ラルクは、木剣を手に持って、一人、俺の目の前に来る。


「僕に剣を教えて下さい。」


ラルクが真剣な眼差しで、俺を見上げ、そう言った後頭を下げる。


「俺が?」


「はい!」


見た感じ、ラルクは結構賢いタイプ。ケビンに教わっているのに、俺に対して教えを乞うのが、ケビンに対して裏切りに近い行為だと分からない…ということは無いはずだ。


「ケビンに教えて貰っているんだろう?」


「はい。ですが……」


ラルクは、何か思うところがあって、俺に教えを乞いに来たらしい。


ケビンの方を見ると、両掌を上に向けて肩をすくめる。ケビンとしては、ラルクがそうするのは仕方ないと思っているらしい。となれば、話は俺とラルク間で行うべきだろう。


「何故、俺に剣を教えて欲しいんだ?」


「……僕の両親は、盗賊に殺されたから…復讐したい。」


サラッと爆弾発言をするラルク。ケビンの方を見ると、小さく頷いている。


「復讐したいって言っても、相手は誰だか分からないんだろう?」


「この辺りの盗賊と言えば、ハンディーマンしかいないんだ。あいつらに決まってる。」


「復讐とは言うが、実際には何をするつもりなんだ?」


「殺すんだよ!盗賊共を全員殺す!」


「ラルク一人でハンディーマンを潰すって事か?」


「……………」


やってやる。とでも言いそうな顔だ。


「現実的に考えると、無理じゃないか?」


「無理かどうかじゃなくて、やるんだ。絶対に復讐してやる。」


「気合いだけでどうにかなるとは思えないな。」


「でも剣を習えば殺せる!」


ラルクが大きな声で叫ぶ。すると、木剣を打ち合わせていた子供達が何事かと俺達の方を見る。


「ほらー!お前達は練習練習!」


すかさずケビンが手をパンパンと叩いて子供達に声を掛ける。


「ラルク!」


子供達が練習に戻る中、ラルクの元にザッケとヤナだけが駆け付けてくる。


「何言いやがった!」


ザッケはラルクの隣に立つと、木剣を俺に向ける。


「止めてザッケ!」


そんなザッケを止めたのはラルク。


「ラルク?」


「僕が剣を教えて欲しいって頼んだんだよ。そしたら、何で教えて欲しいのか聞かれて、盗賊達を殺す為だって言ったんだ。そうしたら、それは現実的じゃないって言われて…」


「ラルクが虐められていたわけじゃないの…?」


ヤナがラルクに小さな声で聞く。


「うん。それだけだよ。それに、カイドーさんはそういう人じゃないよ。僕を一人の男として見て、聞いてくれたんだ。だから、余計にムキになっちゃっただけ。」


「復讐は…駄目だってこと…ですか?」


ヤナはビクビクしながらも、俺にそんな事を聞いてくる。


「いや。そんな事は言っていない。復讐も立派な理由だ。漠然と剣を習うよりずっと強くなれる。ただ、ハンディーマン全てを、一人で根絶やしにするなんてのは、非現実的過ぎる。

Sランク冒険者を目指すよりずっと困難で、現実味が無い。」


「復讐は駄目だって言わないの…?」


ヤナは不思議そうに俺の方を見て言う。


「両親を殺されて、恨むなって言うのか?どう考えても軽薄過ぎる言葉だろう。恨んで当たり前だと思うし、復讐してやるって躍起になるのも当たり前だと思うぞ。」


「…………………」


ヤナは俺の顔を見た後、ザッケとラルクの顔を見る。


「ケビン以外の大人に、そんな事を言う人が居るとは思ってなかった。カイドーさんは仲間だ。」


ザッケがそんな事を言う。どうやら俺も彼等の仲間入りらしい。


見た感じ、歳も近いし、この三人はいつも一緒に居るトリオなのだろう。ラルクが現在、どういう状況に居るのかは分からないが、ヤナもザッケも、ラルクを守るように走って来た。ラルクには、良い仲間が居るらしい。


「仲間は良いが、ラルク。」


「…はい?」


「自分がやろうとしている事が、無謀かどうかをしっかり考えて、選択出来ないなら、俺は剣を教えないぞ。」


「………………」


「俺が教えた事で、出来ると勘違いしたラルクが無謀に突っ込んで、死んでもらっては困るからな。」


「……分かりました。無謀な事はしません。約束します。」


子供の事だ。嘘とは言わないが、約束を守るかどうかは分からない。信じてやりたいところだが…


「カイドー。時間が有るなら、少しで良いからこいつらに何か教えてやってくれないか?」


俺達の話を聞いていたケビンが、ザッケとラルクの頭に手を乗せて言ってくる。


「三人にか?」


「無理か?」


ケビンは、俺が見ているから大丈夫だ…と頷いて見せてくれる。


「…分かった。ケビンがそこまで言うなら、教えてみよう。」


「助かるよ。」


「「「やった!」」」


三人は喜んでいるが…さて、何を教えるべきか…


俺とニルは情報収集に来たのだし、必要な情報が手に入れば、この村を出て行くつもりだ。その後はケビンの教えを受ける事になるだろう。つまり、変な癖を付けてしまうと、逆にバランスが崩れてぐちゃぐちゃになってしまう。


「そうだな……」


俺は足元に落ちていた、木の棒を手に取る。子供の誰かがどこかで拾って来たのだろうか。


「何を教えたら良いのか分からないし、取り敢えず三人で打ち込んで来い。」


俺は木の棒を前に出して三人に言う。


「え?でも…」


俺が持っているのは木剣と同じような長さの木の棒。木剣よりずっと細く弱い。木から切り出した木剣とその辺に落ちている木の棒を比べてはいけないだろう。


「良いから打ち込んで来い。」


しかし、これで十分だ。


「う、うん…」


「教えてくれって頼んでおいて、何をビビってんだよ!おらぁ!」


パシッ!


こういう時に遠慮が無いのは、ザッケの良いところだろう。

勢いだけな感じだが、思い切りは良い。ただ、相手は子供だ。振り下ろされる木剣を軽く横から叩くだけで、フラフラと軌道が逸れていく。


「は、はー!」


「僕だって!」


パシッ!パシッ!


ザッケに続いたヤナもラルクも、同じように木剣を木の棒で逸らされてしまう。


ヤナは女の子だし、力は無い。その上、あまり荒事に向いている性格とも言えないし、ザッケとラルクが剣を覚えようとしたから、一緒に付いてきた…という流れだろう。

ラルクは頭で考えて体を動かすタイプだ。何がその時一番良いのかを考えるのが得意らしい。ザッケとは真逆のタイプだが、見た目通りと言えば見た目通りだ。

全員、ケビンに教わっているだけのことはあり、子供にしてはそれなりの形にはなっている。センスで言えばザッケとラルクが一歩リード。ザッケはゴリゴリ前に出るタイプで、ラルクは司令塔として中衛。ヤナは…使えるならば、剣より魔法の方が合っているかもしれない。それでも敢えて剣を教えるなら、後方支援に特化した、ハイネ達のようなタイプを目指すべきだろう…と、子供相手に真剣に考えてしまう。


「ケビンの教え方が上手いみたいだな。全員悪くはないぞ。」


「やった!あ、あれ…?」


「「……………」」


素直に喜びを見せるヤナに対し、ザッケとラルクは浮かない顔だ。それを見て、ヤナは喜ぶところじゃなかったのかと首を傾げている。


「木剣と木の棒を打ち合わせたのに、こんな細い木の棒が折れなかったのが不思議か?」


「は、はい…」


ラルクは素直に頷く。


「魔法…ですか?」


ザッケの口調が随分と変わった。慣れない敬語を使っているらしく、どこかぎこちない。


「魔法は使っていないぞ。勿論魔具もな。

単純に、二人が木の棒も折れないくらい弱いってだけだ。」


「「……………」」


ザッケとラルクはかなり悔しそうな顔をする。全ての感情が表情に出る子供は、見ていて面白い。


「悔しいなら、もう少しやってみるか?」


「はい!お願いします!」


「絶対折ってやる…」


「が、頑張ります…」


三人は同時に俺に向かって来る。仲良し三人組であるだけの事はあり、自然と連携は取れている。といっても、子供だし高度な事は出来ない。

ザッケが突撃して、それに合わせてラルクが動き、更にその後ろからヤナが一歩遅れて動き出すというだけ。だが、他人の事まで考えられないのが子供というもの。しかし、ラルクとヤナはそれが出来ている。

一生懸命に木剣を振る三人を微笑ましく見ながら、俺は全ての攻撃を木の棒でいなし続ける。大人気無いかもしれないが…一応剣を教えると約束したのだし、わー!やられたー!とかやっても、三人は…特にザッケとラルクは納得しないだろう。


「はあ…はあ…」


「はあ…全然…」


「当たらない…はあ…」


「そこまでだ。無理する必要は無いからな。」


三人とも息切れしてその場に座り込む。


正確に言えば、木剣は木の棒に当たってはいる。ただ、芯を捉えていないから、バシッと当たらないのだ。子供の力で出来る事には限界が有るし、そこまで出来るとは最初から思っていない。


「ぬはははは!やられてるなー!」


そんな三人の様子を見に来たケビンが大笑いしている。


「くっそ…」


「なんだ?Sランク冒険者相手に、いきなり一本格好良く決められるとでも思ってたのか?」


「そ、そんな事は…」


ザッケは俺の顔をチラチラ見て来る。悔しがっている時点で、その気が有ったと認めているようなものなのだが、可愛い奴だ。


「そんな事より、どうだ?ガキ共は。」


これはケビンが俺に聞いた言葉だ。


「子供の一般的なレベルが分からないから何とも言えないが、俺の感覚では悪くないと思うぞ。それなりに振れていると思う。」


「まあ、俺が教えているからな!」


子供よりも嬉しそうに笑うケビン。最初のいぶし銀なケビンはどこへやら…良い事なのかもしれないが…何か残念な気がするのは気のせいだろうか。


「それで?何を教えるつもりなんだ?」


「ケビンも気になるから、わざわざ聞きに来たって事か?」


「うっ…ま、まあ良いじゃねえか!減るもんでもないだろう?」


「別に構わないが、素直に頼めよ。これならラルクの方がしっかりしているぞ?」


「ケビンだからなー。」


「騙すような事は良くないと…思います…」


「僕の方がって…ケビンさん。少し考えた方が良いですよ?」


「………ぐほぅぁ!!」


天を仰いで膝から崩れ落ちるケビン。


「お願いします…見せて下さい…」


ヤナより小さな声で呟くケビン。彼の精神は砕け散ったらしい。


「別に良いぞ。減るもんでもないしな。」


「はい…」


子供の相手が得意なだけあって、ケビンと居ると暇はしない。子供達も懐く理由がよく分かる。この程度ならケビンも許してくれるだろう。


「教えると言っても、凄く基本的な事だし、ケビンが聞いても、なんだそんな事かって話だがな。」


「えっ?!」


そんな事しか教えてくれないのか?!というラルクの顔。


「基本的な事すら出来ていないのに、それ以上の事が出来るとでも?」


「……………」


「基本的な事は完璧だって言うなら、やって見せれば良い。」


俺は木の棒を持って、ラルクに向けて構える。


「三人は、俺の持っている棒を折れば合格だ。どうだ?出来るか?」


「「「っ……」」」


たった今、俺に全ての攻撃をいなされて、はあはあ言っていたのだから、出来ない事は分かっているらしい。


「あ、あれのどこが基本なんだよ?!ですか?!」


ザッケの言葉が敬語ではない何かになってしまった。


「いや。カイドーの言っている事は間違いないぞ。剣を芯に当てる。俺が何度も言ってきた基本的な事だろう?ザッケはそういうの、言っても素直に聞かないから覚えていないんだぞ?」


「うぐっ…」


「そら。お前達。折角Sランク冒険者が相手をしてくれるって言っているんだから、文句言わずにやってみろ。」


「…お願いします!」


「いつでも良いぞ。」


「はあー!」


結果から言えば、三人は体力が尽きるまでチャレンジしたが、細い木の棒を一度も折ることが出来なかった。


そして、これが朝の日課になり、その日から、村の人々の態度がガラリと変わった。

簡単に言ってしまえば、かなり俺を見る目が軟化し、話し掛けてくれる程になった。子供達が俺とニルの事を良い人だと喋ったらしい。そんな事を望んで剣を教えていたわけではなかったが、結果オーライだ。

それから数日、俺達は依頼をこなしつつ、子供達の事を見ていると、思わぬところから情報が手に入る事となる。


「カイドーさんは、冒険者の仕事を探してここまで来たんだよね?」


随分と仲良くなった事で、子供達も普通に接してくれるようになった。特に、ザッケ、ヤナ、ラルクの三人は俺への接し方が大きく変わった。

ザッケは、最初こそ強がっていたが、一番俺に懐いてくれて、何かにつけて凄い凄いと喜んでくれる。

ヤナはどもったりしなくなり、声も少し大きくなった。一度、俺がニルと一緒に模擬戦というのか、こういう剣の振り方をすると良いという手本を見せた時、ヤナがニルに尊敬の念を抱いたのか、いつもニルの近くに居ようとするようになった。奴隷という事に対して、大人は嫌そうな顔をしていたりするが、子供には奴隷という感覚が備わっていないらしく、普通に強いお姉さんという事で懐いたようだ。ここが村で、奴隷が居ないのが大きいだろう。

そして、ラルクはかなり積極的に、俺から何かを教わろうとしている。かなり貪欲に色々と聞いてくるのはラルクだけだ。そして、今も、俺の事を聞いているのはラルクだ。今は、休憩中でラルクと二人で風に当たっている。


「そうだな。」


「カイドーさんに、盗賊達を殺してってお金を出したら……殺してくれる?」


十歳前後の子供が、こんな事を言うなんて…かなり盗賊が嫌いなんだろう。もしくは、両親の死を見てしまったのか、死体が損傷していたか。どちらにしろ、こんなに小さな子供が人を殺して欲しいと切に願う程の何かがあったのだろう。


「ラルクは、そんなに盗賊を殺したいのか?」


「…うん。約束は守るし、無謀な事はしないよ。でも…僕にもカイドーさんみたいな力が有ったら、絶対に盗賊達のことなんて許さない。」


「俺でも、一人で突っ込んでしまえば、まず間違いなく死ぬぞ。」


「えっ?!」


「Sランク冒険者とはいえ、一人の人間だ。いくら力を持っていても、数百人相手に大立ち回りして生きていられるはずがないだろう?」


仲間が居て、やり方によってはそれも可能だが、たった一人では限界が有る。聖魂魔法も強力ではあるが、万能ではない。聖魂魔法を撃ちますから集まって下さーい。なんて言ったところで、集まってくれるはずもないし。


「でも…盗賊なんて所詮…」


「その考え方は危ないな。誰に何を聞いてそう思っているのか知らないが、盗賊にも強い奴は居る。人殺しを何とも思わない連中だし、狡い事も平気でやる。正々堂々と正面から来る衛兵より厄介な存在だとも言える。」


まあ、盗賊と訓練を受けた衛兵では、地力が違う為、同じ数なら衛兵の方が怖いが、今はそういう事を伝えたいわけではない。


「カイドーさんでも…」


「盗賊達を根絶やしにしたいという気持ちは分かるが、それを成す為には、まず頭を使え。どうするのが一番良いのか。それを、どんなに危機的な状況でも忘れるな。」


「頭を…使う……」


ラルクなら出来るだろう。まだまだ子供だし、大きな事は出来ないだろうが、盗賊を根絶やしにする方法は、剣で斬る以外にも沢山有る。ラルクなら、それに気付けるはずだ。


「ラルクは、今何処に住んでいるんだ?」


あまり考え過ぎないように、俺は話を変える。

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