第349話 血の記憶

「直接的な事…という事は、俺達を捕らえて、尋問…とかですかね?」


「まあそんなところね。」


「テトラちゃんは大丈夫でしょうか…?」


裏切られたと分かっていても、気にはなるらしく、サザーナが小さな声で聞いてくる。


「黒犬の連中は、テトラに何でも良いから情報を掴んで来い的な事を頼んでいたはず。自分達から情報を漏らす事は無いと思うわ。となれば、変に巻き込まれたりはしないはずよ。

いくら貧困層の者とは言え、殺せば痕跡を残す事になるだろうからね。

私達から重要な情報を掴んだ場合は分からなかったけれど、何も教えなくて正解だったわ。」


テトラは弟を助ける為に嘘を吐いた。

彼女にとっては生きる術のようなものだった。

仕方ないとは言わないが、選択肢は少なかっただろう。


「問題が上手く解決すると良いわね。」


「…はい。」


テトラの家に来た男達の話や、父親の話が本当かどうかは微妙なところ。この街での調査も終わりに近付き、収入を得られなくなると考えたテトラの嘘かもしれない。しかし、どちらにしろ、問題を抱えている事に変わりはない。もし、彼女がハイネリンデ達に真摯だったならば、手を貸していたかもしれないが、それももう終わった話となってしまった。


ハイネリンデ達はフードを深く被り、街の外を目指し、足を進めようとする。


ガタガタッ!ズシャッ!


しかし大きな物音が背後からして、足を止める。


「ゴホッゴホッ……どうか……」


宿の扉を開き、転げ落ちて来たのは、傷口から血を滲ませ、それでも這ってハイネリンデ達の元へ向かってくるテトラだった。


「傷口が開きます!大人しくしていなければ!」


直ぐにピルテが駆け寄ろうとするが、それをハイネリンデが手で制する。


「ピルテ。線引きは大切よ。」


「……はい…」


「テトラ。分かっているでしょう?」


「わ、分かっています!ですが…どうか……」


「あなたの腕なら、住む場所に困る事も無いだろうし、両親の元を離れても、問題無いと思うのだけれど?」


「………私の事はどうでも良いのです!弟と母を…どうか!」


「ハイネリンデ様…」


サザーナが眉を寄せてハイネリンデを見る。


「駄目よ。サザーナ。情が有るのは分かるけれど、それで動くのは危険よ。」


テトラが黒犬からの依頼を受けて、ここまで行動してきたのだとすれば、今回の事件も、黒犬が関わっている可能性は非常に高い。少なくとも、テトラの家族構成や、内情については、完璧に調べ上げているはず。父親が使い物にならない事、母親も現状で手一杯である事、そして、弟を守る為に、テトラが動く事を理解し、依頼を持ち掛けているはず。

本気でテトラ達を使い、情報を掴ませようとしていたならば、借金取りのような邪魔な連中を近付かせるような事を良しとしないはず。

それが来たということは、もしかしたら、借金取りそのものも、黒犬の手札の一つかもしれない。

テトラの状況を聞き、ノコノコと助けに来たハイネリンデ達を捕らえて、尋問という流れも十分現実的に考えられる。


ただ、テトラが死ぬ程の怪我を負った事は、予想外だったはず。それによって、ハイネリンデが血の記憶を読み取り、黒犬との繋がりに気が付く事くらい想像出来る。借金取りの暴走…というところだろう。

自分達の存在に気が付かれたと、黒犬達も理解しているはず。そうなれば、手段を選ばないだろう。結果的に、ここでテトラを助ける為に動く事で、より一層酷い状況へと陥る可能性が高いのだ。


「酷い事を言うようだけれど、テトラも家族の事を忘れなさい。それが一番安全よ。これ以上踏み込まない方が良いわ。」


「……分かっています!ですから!お願いしているのです!」


「……どういう事かしら?」


「………借金取りが来る少し前に、私はこれ以上、ハイネリンデ様達の事を裏切れないと言ったのです。」


「馬鹿な子ね…」


テトラの話が本当ならば、黒犬からの依頼を途中で断ったという事になる。

黒犬からしてみれば、重要な情報を隠していると見えるし、テトラ自身を狙った可能性も出てくる。もしそうならば、親兄弟を人質に、テトラを誘き寄せる作戦かもしれない。

もう少しでハイネリンデ達が街の外へ出るというタイミングならば、裏切っている事を辛く思っても、それを口に出さない方が身の為だったはず。恐らく、テトラはそれを分かった上で言った。だから、馬鹿な子だと、ハイネリンデは言ったのだ。


「どうするつもりなの?多分、私達が出ていっても、黒犬はあなたを追い続けるわよ。

それは、私達がここで手を貸したとしても同じ事よ。」


「私は……私は死んでも良いのです。私には昔の幸せな思い出がありますから…ですが、弟には何もありません!そんな悲しい人生……どうかお願いします!弟を…母を助けて下さい!」


テトラが、必死になって願っていたのは、自分のこれからではなく、人質にされるであろう家族の事についてという事らしい。そこに父が入っていないのは、きっとテトラの事を売った事が関係しているのだろう。


「自分がどれだけ身勝手な事を言っているのか、分かっているかしら?」


「分かっています。もし、弟と母が助かるならば、その後、私を殺して下さって構いません。奴隷にされても文句は言いません。何でもします。」


「そこまで言わなければならない状況になるようなことをしないのが、一番良かったのだけれどね。」


「………………」


「ハイネリンデ様!どちらにしろ俺達は黒犬からも睨まれているならば、ここでやり合っても、後でやり合っても違いはありませんよね?!」


「黒犬をそこらのモンスターと同じに考えては駄目よ。人数にもよるけれど、犠牲が出るかもしれないわ。」


「それでも、いつかはぶつかりますよね?」


「……突然ぶつかるより、ぶつかると分かっていてぶつかる方がまだマシ…という事ね。

サザーナもアイザスも、裏切られた事を忘れたわけではないはずなのに……本当にお人好しね。」


「ハイネリンデ様の部下ですからね。」


「……はあ…分かったわ。二人にそこまで言われたら、やるしかないわね。」


「ほ、本当ですか?!」


「悪いけれど、危険だと判断した場合は、身内を優先させてもらうわよ。」


「は…はい……」


「ピルテ。サザーナ。アイザス。相手は黒犬よ。準備は怠らないように。一時間後に出るわ。」


「「「はい!」」」


結局、テトラの言葉を受けて、四人はテトラの両親と弟を救う依頼を受ける事になる。

準備を整え、テトラの住むという場所へ向かった四人。想像通りというのか、貧困層の住む場所は、建物も、人もボロボロで酷い有様だ。


「この先です。」


横腹に受けた傷口は、未だ完全には癒えておらず、時折テトラが苦痛に顔を歪める。

それでも、歩みを止める事はなく、その行動には本気を感じる。


「あそこです。」


テトラが指で示す先には、貧困層の住む場所には珍しく、一軒家。元々貴族だったという話だし、何とか手に入れた家なのだろうか。

ただ、見た目を言えば、かなりボロボロで、屋根や壁は崩れ掛けており、全体的に斜めに歪んでいる。


「あ、あの男…」


テトラが青い顔をして見ているのは、家の前で煙草の煙を吐きながら座っているゴロツキ風の男だ。


「テトラを刺した男ね?」


「はい。間違いありません。」


「見た限り、黒犬のメンバーという事は無さそうですが…」


「周囲に人が誰も居ないというのが気になるわね。」


「あの男達のせいでは?」


「自分に火の粉が降り掛かるのは嫌だから、近寄らないというのは分かるけれど、何かあった時に直ぐに逃げられるように、様子は伺っているのが普通よ。それなのに、周りに一切人の気配がしないわ。」


吸血鬼族の五感を持ってしても、人の気配が感じられないという事は、テトラの家を中心とした、かなりの範囲に人が居ない事になる。


「黒犬も、最早隠す気が無い…という事ですか?」


「そうね。ここまであからさまだと、隠す気は無いのだと思うわ。あの男達は、罪を被せる為に居る…のかしらね。」


テトラ達が住んでいる一軒家の周囲には、元々家だった物の瓦礫が有り、罠を仕掛けておくには絶好のロケーション。

多少派手に戦闘が起きたとしても、ここは貧民達が暮らす場所で、衛兵の類も来ない。


「完全に誘い込まれていますね。」


「そうね…サザーナ。アイザス。罠に気を付けるのよ。周囲の瓦礫には特に注意しなさい。」


「「はい。」」


「ピルテは私と家に入るわよ。母親と弟だけでも、安全圏に移動させないと、戦いの邪魔になるわ。」


「分かりました。」


サザーナとアイザスは、外から援護の用意を進め、ハイネリンデとピルテで家の前に進んで行く。


「……あ?なんだ?誰だお前達は?」


「この家の娘に依頼されて来た者よ。」


「へえ…お前達がそうなのか……なかなか美味そうな女だな。」


話を聞いているような反応。やはり黒犬との繋がりがあったらしい。


「何故こういう連中は、そういう事しか考えられないのでしょうか。脳が下半身に付いているのですか?」


「ぐはは!上手いこと言うな!まあ男なんて大体そんなもんだ!という事で、ちょっと相手をしてくれよ。」


「そうですね…構いませんよ。」


ニコッと笑うピルテ。


「おっほ!」


「準備は大丈夫ですか?」


「いつでも良いぜー!」


男が嬉しそうに、だらしなく口角を上げる。

ピルテの肩に手を掛けようと男が近寄る。


ザシュッ!!


「……ぐあぁぁっ!!」


ピルテのシャドウクロウが、男の横腹に突き刺さる。

テトラが傷を受けた場所と全く同じ位置だ。


「な、何しやがる!っっ!」


「相手をすると言いましたよね?」


「このっ…」


「何を怒っているのか…この状況で、戦う以外の相手をすると、本気で思っていたのですか?

脳が下半身に付いているのではなくて、そもそも脳が無かったのですね。」


「許さねえ……死ね」

ザシュッ!!


「……ぎぃあああああああぁぁぁぁぁぁ!!!」


ピルテは、男の下半身…というのか、局部きょくぶを爪で切り裂く。

大量の血が男の服を赤く染め上げていく。


「痛そうですね。」


「ぎゃあああぁぁ!いぎゃああぁ!!」


局部を押さえてのたうち回り、叫び続ける男。声が大きくて、家の中から男の仲間達が現れる。


「どうした?!」


「いぎゃああ」

グシャッ!


倒れてのたうち回っていた男の顔面に、ピルテの足が打ち下ろされ、スイカのように潰れ、赤い液体と肉片、砕けた骨が飛び散る。

残った体は、ビクビクと何度か跳ねた後、動きを止める。


「お、おい……」


返事のない…と言うより、頭の無い死体。

その光景を目の当たりにした残りの男二人が、たじろぎ、武器に手を掛ける。


「抜きますか?」


「うっ……」


ピルテのシャドウクロウが、右側の男の喉元に伸びる。

全く反応出来ておらず、武器を抜くことさえ出来ていない。


「抜いても構いませんよ。同時に頭と胴が離れてしまいますが。」


「…お、俺達は降参する…だからこれを引っ込めてくれないか…?」


喉元にシャドウクロウを突き付けられた男は、両手を挙げて頬をヒクヒクさせて笑う。


「殺すかどうかは、中を見てから決めさせて貰いますよ。」


「………………」


ピルテが男二人の動きを監視している最中、ハイネリンデが家の中を覗き込む。


「……この臭いは……」


家の中は実に凄惨な状況だった。


恐らく、テトラの母親であろう女性は、全裸の状態で、床の上に横たわっており、部屋の隅で弟らしき男の子が横になり、うずくまっている。

テトラの父だろう男は、両手両足を縛られ、天井から吊り下げられている。


カビ臭い貧困層特有の臭いに加えて、吐き気を催すようなアミン臭。事後である事を伝える嫌な臭いと言えば分かるだろうか。


父親は口からよだれと血を流し、脱力しているものの、息は有る。

母親は…息はしているが、目の奥に光が無く、生きているとは言えない状態に見える。理由は恐らく、部屋の隅に蹲っている弟のせいだと思われる。

小さく、痩せ細った弟は、既に息をしていない。歳はまだ十にも満たないように見える。

テトラの話では、病は治りつつあるものの、元々が病弱な体質である為、体は強くないとの事。母親の背中に、蹴られたようなアザが無数に付いているのを見るに、弟を庇った母親の背中を、男達が蹴り付け、犯した…のではないだろうか。

ハイネリンデの顔が似ていると言われていたように、母親の顔は恐らく美しい。既に絶望と暴力で、美しさの欠片も残っていないが…


「……最悪な状況ね…」


男達の背後には、黒犬がいる。

大抵の死体や悪事の揉み消し方くらい当然のように知っているはず。テトラを殺したと思った男達が黒犬に泣き付き、揉み消してやると聞いた男達が、好きなように暴れたのだろう。その後、自分達に全ての罪がなすり付けられるとも知らずに。


「お母さん。大丈夫ですか?」


「………ぁ………ぅ……」


ハイネリンデが声を掛けるが、ろくに返事も出来ず、喉から空気が漏れ出ているだけに見える。


「正気を失ってしまっているわね…」


その場の状況から、大体の経緯は読み取れる。

母親は息子と娘を必死に守ろうとしていた、普通の母親。それが、娘を夫のせいで失い、その上で、息子まで目の前で失った。その時点で正気を失ってしまっていた事だろう。


ハイネリンデに、この状況をどうにかする力は無い。母親の体に外套を掛けて、外に出る。

黒犬の連中も、中の二人に手を出す必要は無いと判断するはず。となれば、外に連れ出すより、中に居た方が安全なはず。


「ピルテ。」


ハイネリンデは、ピルテを呼んだ後、ゆっくりと首を振る。


「そう……ですか。」


「「うあああぁぁぁ!!」」


男達二人が、同時に武器を抜く。


ザクッザシュッ!


「ぐあっ!!」

「ぎあぁっ!」


右側の男の腕をピルテが、左側の男の腕をハイネリンデが切り落とす。


ガシャリと地面に落ちる武器の音がした後、男達の腕から勢い良く血が吹き出す。


「本来ならば、最大限の苦痛を与えたいところですが、そうも言っていられそうにありません。残り僅かな命を惜しみながら死んで下さい。」


ザッザクッ!


「「ぎぃあぁぁ!」」


腕を失った男達。その足の甲に木の杭が刺さる。

アイテムショップで仕入れておいた物で、罠を張ったり、テントを張ったりする時に使う杭で、人の足の甲を貫く用途で作られていない為、鋭くはなく、かなりの激痛が走る事だろう。

しかも、地面に刺す事を目的としている為、返しが付いており、引き抜こうとしても引き抜けない仕組みになっている。


二人の男は、あまりの激痛で尻を地面に落とすが、足は地面に固定されており、動かない。その上、引き抜こうにも利き腕が落とされており、ろくに力も入らず、腕から血を吹き出しながらもがき苦しむ。

全てが終わる頃には失血死している事だろう。


「ここからが本番よ。」


「はい。」


先に、家の中の状況をテトラに説明したいところだが、そんな暇は無さそうだ。


家の周囲、その外側の影から、黒いローブに身を包む者達が現れる。


「見えるだけで五人…ですか…」


「多いわね。」


アーテン-アラボル捜索の為、かなり広域に広がっているはずなのに、この人数は多い。それだけ、ハイネリンデ達が情報を入手している可能性が高いと判断されているという証拠だ。

ハイネリンデとアーテン-アラボルの関係性を考えたならば、当然の事である。


「私達は同じ仲間でしょう。何故私達を狙うのですか?」


「………………………」


分かっていた事だけれど、会話は出来そうに無い。

そもそも話し合いで情報を共有する気が無いのだ。ハイネリンデ達にも無いのだから当たり前と言えば当たり前なのだが…


「暗殺部隊だからといって、侮っては駄目よ。」


「分かっています。」


ハイネリンデとピルテは、家から少し離れつつ、互いの背中を守るように立ち、武器を構える。


「嫌な殺気ですね…」


「鋭くて冷たい殺気ね…」


二人を取り巻くように、五人がゆっくりと陣取って行く。幸いだったのは、家の中には一切興味を示していない事だけ。


「ピルテ。離れないようにするのよ。互いの背中を守りながら、隙を狙うの。」


「はい。」


情報を聞き出したい黒犬の事だから、一撃で殺すような事はしないはず。少なくとも、喋れる程度の攻撃に抑えるはず。そうなると、どこかに必ず隙が生まれ、そこを突くことが出来れば、ハイネリンデ達にもチャンスは有る。


「来ます!」


ピルテの正面に立つ黒犬の一人が、低姿勢で走り出す。


「っ!!」


ブンッ!


低姿勢で走り込んで来た者が、短剣を左右に振り回す。

緩急をランダムに付けた走りによって、距離感が狂ってしまう。その上、そもそもの足が速い為、攻撃を見切るのさえ難しい。


「はっ!!」


ダンッ!


ピルテの代わりに、ハイネリンデが迫り来る者の行く手に攻撃を放つ。しかし、相手は当たり前のようにその攻撃を後方へと跳んで避ける。


「速いわね…目が慣れるまでは、無理な動きをしないように気を付けるのよ。」


「はい。」


緊張感が高まっていく中、ゆっくりと五人がハイネリンデとピルテの周りを回り始める。


「どうやって大人しくさせようかと考えているのかしらね…」


「私達は吸血鬼族です。抵抗もせずに降伏なんて、有り得ませんよ。」


「流石は私の娘ね。その意気よ。」


二人は両手のシャドウクロウを構える。

相手は殺しのプロ。打ち合ってしまえば勝ち目は無い。


「来るわよ!」


今度は五人全員が一斉に走り出す。しかも、直線的にではなく、それぞれが入り乱れるように。

目まぐるしく正面の相手が変わる為、ハイネリンデもピルテも、狙いを定め切れない。


ブンッ!


「はっ!」


ブンッ!


「やぁっ!」


次々と繰り出される斬撃を、紙一重で躱す。

相手が二人を殺さずに捕らえようとしているから可能なだけで、殺す気であれば、既に死んでいる。


「ピルテ!」


「はい!」


ハイネリンデとピルテは、互いの位置を入れ替え、背中を守り合い、何とか攻撃を凌ぐ。

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