第246話 鬼士隊の目的

中層を歩き続けている道中の事。


「おい!さっさと歩け!」


ドンッ!

「っ!?」


ズシャッ…


鬼士隊の中の一人が、魔眼保有者の女性を蹴飛ばしているのが見えた。

歩くのが遅かった女性にイラついたらしい。


咄嗟に倒れた女性に駆け寄って来たのはサクラ。相変わらず、自分の事より他人の事だな…


「大丈夫ですか?!」


「は、はい…ありがとうございます…」


サクラは、直ぐに女性を立たせたが、その行いに怒りを持ったのか、蹴飛ばした男を睨み付けている。


「あ?

おい。お前。他人の心配をしている場合かよ?」


「……………」


何を言われても、睨み付けるのを止めないサクラ。

鬼士隊には血の気の多い者が多く、直ぐに刀を抜く連中だ。反抗的な態度を見せれば、直ぐに斬られてしまう。

気持ちは分かるが、今は抑えなければ、自分が死ぬ事になってしまうというのに…


「なんだその目は……殺すぞ!」


男が手に持っていた刀を振り上げる。


「おい。」


オラは、刀を振り上げた男の肩を叩き、引き止める。

ここまで長く潜入してきたのだから、鬼士隊の中でも顔は知れているし、ドガマ達と同じような立ち位置だと把握されている。

その為、オラが声を掛ければ、この程度の事は止められる。


「あ゛!?」


誰に肩を叩かれたのか理解していない男が、オラに向かって凄んでくる。


「早く行くぞ。少し遅れている。」


「あっ!こ、これはサダ様!」


凄んでいた顔がへにゃりと歪む。


「ここは俺が見ておく。お前は向こうを頼む。」


「は、はい!」


男は直ぐに、逃げるように走って行った。


「………………」


この程度ならば、オラが止められるけれど、あまり無茶はしないように…と言いたかったけれど、口には出せなかった。


しかし、サクラが庇っている女性……恐らくだが、ササキ家の若い者の……当主のソウタが参戦した理由だろう。

彼女を大切に扱うという約束すら守る気は無かった…という事か……どこまで人を馬鹿にすれば気が済むのか…


「その女の事はお前が見ていろ。遅れさせるなよ。」


「…分かりました。」


「よし。行け。」


オラが出来るのはこの程度。少し大人しくしてくれれば良いけれど…


オラの願いが届いたのかは分からないが、それからは、特に何か大きな動きは無く、中層を移動し続けた。

但し、大きな動きは無いだけで、小さな動きはあった。

休憩の時、サクラが何やらやっている事には気が付いていた。

どうやら、自分の服の切れ端を隠して、他の誰かに位置を伝えようとしているらしい。


「……………」


多分、気が付いているのはオラだけ。


「そろそろ進みましょう。」


儀式用の建物での休憩が終わり、皆が進み始めた時、オラは舞台上に上がり、床板を見る。


サクラの着物の裏地だろう。

床板の一部に挟み込んである。


しかし、力が無いからなのか、しっかりと挟み込めておらず、少しだけ生地が顔を出している。

これでは誰かに見付かってしまう。


オラは周囲の目がこちらを向いていないのを確認し、サッと生地を奥へと押し込む。


やるならもう少し上手く……いや、サクラは四鬼の妹という肩書きはあれど、ただの女性。そんな事を求めるのは間違っている。


オラが完璧に援護すれば、それで良いだけの話だ。


もう誰も殺させない。少なくとも、オラの目が届く範囲では。


そして、オラがガラクの目的を知ったのは、それから少し後の事だった。


ガラクの元に、次々と報告が入り込み、いくつもの名前が飛び交った。

中には、オラが潜入してから初めて聞く名前もあった。


コニヤ、ダンノ、ショウド。強者として知られる者達の名前が聞こえてくる度に、鬼士隊の人脈の広さを認識させられた。


そして、そんな中…


「神人様。シデンも、壁の方へと進行し、壁の内側から出てきたランカと共に、部隊を挟み撃ちにしております。」


ミサが現状をガラクへと報告する。


「そうですか。ヤマシラは今どこに居ますか?」


「既にランカの元へ向かっております。」


「そうですか。では、そろそろ第三段階へ入る準備といきましょうか。」


「第三段階…」


「サダさんには説明していませんでしたね。

ここまで来たのならば、既に大義はなったと言っても良いでしょう。

この後の計画についてお話します。」


「……………」


「まず、第三段階。

それは、魔眼保有者の能力を奪うところにあります。」


「魔眼の力を奪う…?」


「はい。気が付いていらっしゃるとは思いますが、私も魔眼の保有者でしてね。

正確には、紋章眼と呼ばれる、魔眼の中でも強力とされるものを保有しています。

鬼皇と同じものです。まあ、能力は全く異なりますが。」


「その…紋章眼とやらで、魔眼の能力を奪えるという事か?」


「はい。ご想像通り、私は他者の魔眼の能力を強奪ごうだつする事が出来ます。

と言いましても、奪った後に使えるのは、一時間程度。ですから、こうして魔眼保有者の方々をここまで連れてくる必要があったわけですが。」


「…………」


「奪って…どうするんだ?」


「簡単な話ですよ。魔眼の中には、とても強力な能力を持つものもあります。

それを全て、私が同時に奪ったらどうなると思いますか?」


「まさか…」


「城に篭っていようが、いなかろうが、最初からあまり関係無いのですよ。」


もし、この話が本当だとして…一時的だとしても、この数の魔眼の力が一つに収束した場合、計り知れない力を得る事になる。

それこそ、鬼皇様の予知能力が有ったとしても、無意味な程の力だ。

ここまで城に近付く事が出来れば、一時間という時間は長過ぎる程。


「シデンとランカも戦闘に入った事で、背を向ける事は出来なくなりました。

これで、邪魔は入りません。後は私のやりたいようにやるだけです。」


いつもは淡々と喋っていたガラクが、今は感情を抑えきれないと、嬉しそうな声を出して、言葉数が増えている。


「それなら…俺達は…?」


そんな馬鹿げた力を持っているならば、魔眼保有者を連れて来た今、オラ達が居なくても、どうとでもなってしまう。


「いえいえ。私はそこまで酷い事は考えていませんよ。

私の紋章眼は、与奪眼よだつがんと呼ばれておりましてね。

名前の通り、奪うだけが能力では無いのですよ。」


聞いた事の無い紋章眼だ。かなり特殊な魔眼なのだろう。


「能力を、他の誰かに与えられる…のか?」


「はい。どうですか?素晴らしいとは思いませんか?」


信じられない能力だ。そんな事が…


「但し、それも一時間程度ですけれど。

しかし、一時間もあれば、素晴らしい復讐が完遂かんすい出来るはずですよ。」


復讐…

ドガマ、ミサ、ハラサキは、三人共、お上の連中に酷い仕打ちを受けた過去が有ることは知っていた。

その復讐の手助けをしてくれる…という事だろうか。

かく言うオラも、サダとしては妹を殺されたという名目でここに居る。


「私は、私利私欲に溺れて、擦り寄ってくる連中の事は一切信用していません。

そして、新たに来る新時代に、そんな穢れた者達は必要ありません。

ですから、選別し、それぞれの場所へ送りました。」


「では…何故俺達は…?」


「ドガマ、ミサ、ハラサキ、そしてサダさんや、ここに居る者達は、他とは違いますからね。」


「違う…というのは?」


「力、金、地位、権力、死者への未練、寿命……そういったものに、全く執着を見せなかった。」


「……………」


「ここに居る者達の中にあったのは、純粋な殺意だけ。

自分の大切なものを壊され、殺された相手への純粋な殺意。それだけでした。

私は、その殺意を信じたのです。」


俺は忍だ。


だから、そういった者の振りは出来るように仕込まれてきた。


ガラクに会って、話をした時、殺意を表に出した。


それは、設定上の妹を殺した者ではなく、ガラクに対するものだったのだが……それが功を奏したみたいだ。


「さてさて。それでは準備に取り掛かりましょうか。

新時代を築くには、旧時代を打ち倒す必要が有ります。

その過程に復讐があったとしても、結果的に旧時代を打ち倒せたならば、問題は有りません。」


「ありがとうございます。神人様。」


「感謝致します。」


ドガマ達は、ガラクに対して、頭を下げる。


復讐出来る事が、本当に嬉しいのだろう。


「いえいえ。私の目的でも有るのですから、気にする事はありません。」


そう言って嬉しそうな声を出したガラクの目を見て、鳥肌が立った。


嫌な目だ。恍惚こうこつとした目とも何か違う。

酷く汚れた物を見ているような…そんな目だ。


その時、ガラクには、他の目的が有る事に気が付いた。


多分、ここまでは、鬼士隊としての目的なのだ。


今、存在している制度を打ち倒し、新しく、自分達に都合の良い制度に作り替える。

それが彼等の目的。


忍をやっていれば、汚い仕事も回ってくる。いや、そういう仕事ばかりだと言っても過言ではないだろう。

だからこそ、今のお上がどれだけ汚い事をしているのかは、想像出来る。それが制度を腐らせ、被害者を作り出している事は分かっている。

変えなければならないのはよく分かる。

しかし、こんなやり方で新しく作られた制度が、人々を救うとは思えない。

結局、復讐を果たしても、次は自分達がその復讐の対象になるだけの事。


ガラクはクズだ。それは間違いないのだが、それでも馬鹿ではない。むしろ頭は回る。

そんな奴が、その事に気がついていないとは思えない。


鬼士隊の連中までをも利用し、ドガマやミサ、ハラサキにさえ言っていない目的が有るように見える。


どうするべきなのか、悩ましいところだ。

これ以上魔眼保有者の皆に被害が出る事は看過かんかできない。

しかし、もし、ここでオラが飛び出しても、ドガマ、ミサ、ハラサキを相手に、勝つのは難しい。

近くに控えているであろう忍の者達の援護があっても、あまり変わりはないだろう。

どうしたら……


「神人様。」


「どうされましたか?」


「そろそろ頃合かと。」


オラが悩んでいる間に、時間となってしまった。

ハラサキが頭を下げて、時間をガラクに伝える。


「そうですね……分かりました。それでは、第三段階へと移りましょう。」


まずい…このままでは……


ガラクが魔眼保有者達に声をかける。


「しかし、それもここまでです。これより、我々は本当の革命を始めます。

手始めに……………」


ガラクが一度目をつむり、ゆっくりと開くと、瞳が灰色に光り、三角の模様が浮び上がる。


「皆様には、死んでいただきます。」


ガラクの言葉に、魔眼保有者の皆が息を飲む。


「ああ。大丈夫ですよ。本当に死ぬという意味ではありませんからね。

さあ。始めましょう!」


刀に手を伸ばす。今直ぐにガラクを斬れば…自分の命と引き換えにしても!

まともに飛び出せば、ドガマ達が止めに入るはず。

オラはゆっくりとガラクへと近付いていく。


ガラクは、先頭に居た魔眼保有者の男性の首を掴む。


「ぐっ!」


ガラクが灰色に光る目を男性の目に近付けると…


「ぐあああああああぁぁぁぁぁ!!」


男性が絶叫し、バタバタと暴れる。あれが、能力を奪うという与奪眼…


「あぁぁぁぁぁ……ぁ……」


ドサッ……


首を掴まれていた男が、地面に倒れ込み、動かなくなってしまう。


死んではいないようだが、物言わぬ人形のようになっている。


くそっ!


「ひぃっ?!」


倒れた男を見た他の魔眼保有者が、怯えた声をあげる。


「やはり、自我を保っている事は出来ないみたいですね。まあ、仕方ありませんね。」


ガラクの言葉から察するに、こうなることは予想通りだったらしい。どこまでもクズな奴だ。


もうこれ以上は我慢出来ない。


今直ぐに斬る!!


オラが刀を抜こうとした瞬間。


ドゴッ!!ゴキッ!


突然、上空から落ちてきた人影が、鬼士隊の一人の真上に着地し、首を蹴り曲げる。


「やーっと見付けた。」


ふてぶてしい態度でそんな事を言う人影。

シンヤだ。まさか、この時間で街まで辿り着き、本当にここまで来てくれるとは…予想外の展開だ。

オラは刀を抜こうとしていたが、呆気あっけにとられて動きが止まってしまった。


「何者だ貴様!」


一人が声を荒らげ、注意を引いている隙に、もう一人が背後から斬り掛かる。


「危な」

ガシュッ!!


サクラが叫んで危険を伝えようとしていたみたいだけれど、そんな心配は必要ない。

シンヤ自身も相手の動きに気が付いていたけれど、ニルが現れて、斬り掛かる男を小太刀で仕留める。


シンヤは振り向く素振りも見せなかった。完璧な信頼関係が有る証拠だ。


「お前がガラクか。」


シンヤがガラクを見て、言葉を吐く。


「そういう貴方は、シンヤ…でしたね。」


ザザザザッ!


ガラクの近くに居た者達が、刀を抜いて壁となるように集まる。ここには、ガラクの為に死ねるような者達が集まっている。


「盛大な歓迎だな。」


シンヤがオラの方をチラリと一度見る。俺がテジムだと気が付いている…?


「海底トンネルダンジョンを抜けてきたシンヤ、ニル。二人の実力は噂で聞いておりますからね。手を抜く馬鹿は、ここには居ませんよ。」


「確かに…油断しているような者は居ないみたいだな。

まあ、それならそれで、派手に暴れるだけだが。」


「他の者達と一緒だと考えているのであれば、考え直した方がよろしいですよ。

ここに居るのは精鋭中の精鋭ですからね。」


「ご忠告どうも。それなら、しっかりと気を付けて、戦うとしようかね。」


シンヤがスラリと腰から刀を抜くと同時に、サクラの方を一瞬だけ見る。


なるほど…そういう事か。

ランカ姉にオラの姿でも聞いたのか、この姿がテジムだと分かっているみたいだ。


そして目配せの意味は、オラにサクラ達の事を頼む…と言いたいのだ。

となると…このすぐ後に何か、事が起こるはず。オラは周囲に意識を向ける。


ズガガガッ!


魔眼保有者と、オラ達との間に、土の壁が現れる。

土魔法で分断したみたいだ。これで魔眼保有者の皆を逃がせる。


「分断…ですか。向こう側に居るのは、例のゴンゾーとかいう下民でしょうかね。

この状況で、ゴンゾーとやらが戦闘も出来ない者達を連れて逃げられるとは思えませんが……」


「我々で相手をします。神人様は後ろへ。」


ミサがガラクの前に出て、シンヤへ刀を向ける。


「その必要はありません。私も彼の実力をこの目で確かめておきたいですからね。」


「神人様…」


「大丈夫ですよ。自分の身くらい自分で守る事が出来ますからね。」


「……はい。」


やはり、シンヤには随分と興味を示している。


「それに……」


ガラクが壁の向こう側に目を向けると、真っ白な強い光が一瞬だけ光る。


「こちら側だけでなく、向こう側もどうにかしなければならないようです。

ドガマ。」


「はっ。」


ガラクに言葉を伝えられたドガマが、土壁の向こう側に向かう。


「行かせると」

「おっと。動かないで下さいね。」


シンヤがドガマを止めようとするが、ガラクが魔眼保有者の一人の首根っこを捕まえて人質にしている。


シンヤはピタリと動きを止めた。


このままドガマが壁の向こう側に行けば、助けに来たであろうゴンゾーなる者が殺されて、魔眼保有者達もガラクに能力を奪われて終わりだ。


そうはさせない。


オラは直ぐにドガマの後を追う。


「さあ!行くでござ…っ?!」


ガギィィン!


ズザザザサッ!


壁の向こう側に出ると、髪を後頭部でまとめ、顎に傷のある男を剣圧で押したドガマの姿。相手はゴンゾーだろう。

顔色を見るに、ドガマの実力を知って、緊張している…というところか。


「お前がゴンゾーか。

下民のくせになかなかやる奴だと聞いていたが…俺の一撃を止める程とはな。」


「……………

やはり、そう簡単にはいかぬでござるか…」


「しかし、なかなかやるとは言え、まあ、この程度か。もう少し楽しめると思っていたが…言っても意味の無い事か。

さっさと終わらせて」

ガギィィン!


ドガマが刀を振りあげようとした時、オラが即座に横から駆け抜け、ゴンゾーの刀と刃を合わせる。


ギャリギャリ!


火花が目の前で散る。


「っ!!」


ゴンゾーは驚いたみたいだが、しっかりと攻撃を受け止めている。

なかなかやる者みたいだが、ドガマを相手にするにはまだ甘い。やはり割って入って良かった。あのままでは確実に殺されていた。


「おいおい。俺の獲物を横取りするとは、酷いじゃあないか。サダよ。」


「悪いな。

少し因縁のある相手でな。どうせ殺す事に変わりは無い。譲れ。」


「……まあ、良いけどよ。期待外れだったし、好きにすると良い。」


ヒラヒラと手を振ってオラに任せると仕草で言ってくるドガマ。


「拙者はお前の事など知らぬでござるぞ!」


それはそうだろう。初めて会ったのだから。


「ほう。忘れたと言うのか…下民というのは、記憶力さえ乏しいらしい。」


ギャリギャリギャリギャリ!

「っ!!!!」


ゴンゾーの刀を抑え込みながら、刃を肩口に近付けていく。


その時、ゴンゾーにのみ聞こえるように声を出す。


「北へ向かえ。」


「っ?!」


ゴンゾーの肩口へと刃は近付いていく。


「まさかテジ」

「喋るな。」


オラが体で隠しているが、ドガマにバレれてしまっては意味が無くなる。


「ここは一度任せて北へ回るんだ。」


一度は正体を明かそうとしたが、シンヤ達が来て状況が変わった。


一瞬で魔眼保有者達を隔離した作戦。凝った作戦ではないが、単純でありながら効果的な策だ。

これを考えたのは恐らくシンヤ。

合図をくれた事を考えるに、向こうは任せろという事だろう。こちらを何とかすれば、まだ彼等を逃がす為の時間を作れる。

本来ならばゴンゾーも無傷で北へと向かわせたいが、そんな事をすれば、怪しまれてしまうだけ。ここは軽い傷を負ってもらおう。嫌味なら後でいくらでも聞く。


押し込まれた刃が、僅かに肩口へ触れると、小さな傷を作り、着物が赤色に染まる。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る