36 善意の第三者

「何者かが、コンタクトを取りたがっている」

ワスプ4人はレンタル倉庫に居る。


「一体誰や?」


「善意の第三者、ってとこだな」

蓮賀さん。


「もしかして、弥子と関係あるの?」


「そうだ、コハル」

「何処に居るのか教えて!?」

興奮している。


「まだ解らない」

「じゃあ、どうすればいいの?!」


「弥子の居る場所は~渦~。そこから、コンタクトを取る者が現れた」


「ほんとに!?場所は?」


「空港だ」


「直ぐに行こう!」

空港?なんでそんな場所に?


「そこから、渦のダンジョンへ入ると、崖の上へと出る。ダンジョンを、上から見下ろせる。そこからで第三者とコンタクトを計る」


「早速行こうよ!」


「その前に位置を知らせるため、弥子にだけ解る何らかの手段が必要だ。開発者アマサカに、バレないようにな」


「弥子・・」

コハルちゃんは、写真を見ながら、思いつめてる様子。


「・・その猫は、弥子ちゃんの飼い猫かな?可愛いね」

俺は言う。悩んでるコハルちゃんを少しでも励まそうと。


「名前はスズ・・そうだ、この首輪の鈴は?!」


「良いアイデアだ、音で伝える。開発者アマサカに、気付かれる可能性は低い」


「それじゃあ、持ってくるね!」


コハルちゃんは、鈴を探しに行った。いよいよダンジョンへ向かう。

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