第15話 精霊を助けたら愛しくて愛らしい彼女達をお嫁さんにすると誓って(前編)
前書き
15話前編を書きました。
行き当たりばったりで書いているので後編だけか、中編と後編に分けるかも未定ですが
これからもよろしくお願いします。
誤字や脱字を少し修正しました。
第15話 精霊を助けたら愛しくて愛らしい彼女達をお嫁さんにすると誓って(前編)
朝が来て起きる。皆は夜更かししてしまったせいかまだ眠っている。一人ずつキスをして写真に納めておいた。
朝食の用意を始める。1皿目には刻んだキャベツにポテトサラダを加えてミニトマトを添える。
2皿目はどうしようかな・・・炊いたごはんをチャーハンにする事にした。得意の豚キムチチャーハンだ。
白菜を多めに使用して作り上げる。塩コショウを利かせてあるから食欲が増すだろう。
おや、声が聴こえる。みんな起きたのかな?
想里愛「真樹さん、朝食作っててくれてたんですね♪」
真樹「おはよ♪おいしいごはんを食べて元気を付けなきゃね♪」
真樹「あ~んして?♪」
想里愛「は、はい・・・♪」
僕は出来立てのチャーハンを一口ソリアに食べてもらう。ちゃっかり、一口食べさせる前に不意打ちのキスを1回交わした。おはよのちゅ~も兼ねている。
想里愛「チャーハンも、真樹さんとの朝のちゅ~も美味しいです♪」
真樹「良かった♪デザートも作っとこうっと」
想里愛「わぁ、林檎や苺がいっぱいで美味しそう♪」
万年樹の1階層の林檎と、ソリアの家に戻る途中で見つけた野苺を水洗いしてから弁当箱に詰める。良い香りがキッチンに広がっている。
真樹「ソリア寒くない?」
そう言いながら僕は愛しそうに抱きしめる。上着を羽織っているだけでボタンは付けていないようだ。
想里愛「真樹さんのぎゅ~のおかげで温かいので大丈夫ですよ♪」
真樹「よかった♪」
もう一度キスして頭を撫でる。朝からたっぷり愛情を注いだ後にお昼のチャーハンやサラダを弁当箱に入れた。
咲桜里「お兄ちゃんおはよ~!」
翠「真樹、起きるの早いんだね。」
サオリとミドリがキッチンに来る。二人にもチャーハンを試食してもらった。美味しそうにモグモグ食べてくれて、朝から良い笑顔を見れて僕も嬉しい。
真樹「朝食を用意したから、さっそくみんなで食べよ?♪」
翠「ボクがもらった翡翠のテーブルで食べたいな♪」
荷物を整えてソリアの家に4人で転移する。こちらの世界は暖房無しでも温かくて有難い。料理をテーブルに運び終えたので皆で食べ始める。旅館でもらった景品は僕の家ですべて引き取った。翡翠のテーブルも問題無くソリアの世界へ転移できた。きっと建物や温泉の源泉ごと運べるご都合設定に違いない。
咲桜里「お兄ちゃん、今日は天気よくて冒険日和だね♪」
真樹「そうだね!まずは朝食でしっかり栄養を取らないとね♪」
ミニトマトの果汁が喉を潤してくれる。ストレートの林檎ジュースをコップに注ぎ香りと風景を楽しみつつ、こちらでも喉を潤す。
想里愛「真樹さん・・・♪」
すっ・・・とチャーハンが僕に手渡される。スプーンにチャーハンを乗せると、阿吽の呼吸でソリアは口を開いてくれる。
想里愛「真樹さんに食べさせてもらうと、何倍も美味しくなります♪」
真樹「良かった♪毎日食べさせてあげたいな♪」
想里愛「はい、是非お願いします♪」
サオリとミドリにも同じように1口あ~んして食べさせる。無事に完食し終えたので荷物を整えて万年樹に向かう事にした。
真樹「みんなはその服装で行くのかな?」
想里愛「動きやすいので、この服装で行きますね♪」
ソリアは猫耳メイド、サオリは巫女、ミドリはうさぎさんの衣装だ。奮発して多めに衣装を買ったけど、かわいい姿を見れて良かった。安全面を考えると今度街に降りて防具や武具を見に行きたい所だが・・・目の保養と動きやすさだけが救いだ。
咲桜里「お兄ちゃん、少しすそを上げて欲しいな。」
ダンジョン内はまるで山道に近いので、裾を短くしたほうが良いだろう。僕は膝上25cm程に裾を上げる。
咲桜里「これで動きやすいね、お兄ちゃんありがとう♪」
頬に口付けしてくれる。冒険前に良い感じに元気が出てきたぞ。
翠「真樹・・・こっちだと少し暑いから胸元と足元のファスナー開けて?」
うさぎさんの膝から少し上にあるジッパーを外すと短パンとして機能した。上着は胸元までファスナーを
開く。少しもこもこしていて暑そうだが、開放的なファッションで動きやすそうだ。うさぎ耳のフードの防御力も侮りがたいだろう。
武器は包丁をチョイスした。上着の内側に多めに収納して遠距離から投擲して攻撃する予定だ。近距離は危険が伴うのでこの方が良いだろう。皆には軍手と小型の鍋を盾にしてもらった。軽量なので片手でも簡単に持てるので移動には苦労しないだろう。
真樹「準備はできたし・・・行こうか!」
想里愛「行きましょう♪みんなで無事に帰りましょうね!」
翠「ボクの魔法でみんなを守るよ!」
咲桜里「ミドリちゃん頼もしい~!」
リュックを担いでソリアの家から出発する。美味しそうな食材を見かけるが採集は精霊を助けた帰りにしよう。今重量を増やすのは得策ではない。危険な動物やモンスターが道中現れる事は無かった。満開の桜並木の中を歩き続ける。
想里愛「精霊さんを助けた後、少し桜の樹の下で休みたいですね♪」
咲桜里「そうだね!サオリ早く精霊さんを助けてまたお話したい♪」
しばらく道を進み万年樹の元へ辿り着く。空洞が僕達を迎えるかのように姿を現す。陽の光が奥まで差し込み少しだけスロープ状の階段が見える。さっそく2階層まで進む事にした。
翠「足跡が続いているね・・・ん?」
ミドリが足跡を辿ると2階層へ続く階段では無く、何も無い壁に手を当てる。
ミドリは術式を詠唱しているようだ、何かの魔法を解除している・・・?
唱え終わると樹々が意思を持つかのように蠢いて道が開けていく。
翠「ここから一気に行けるよ!きっと家まで襲いに来ていたキノコ達がいると思う・・・気を付けて。」
一気に緊張が走る。僕は皆に目を配る。緊張はしているが今日こそ精霊さんを助けようと決意しているのが理解
わか
る。
咲桜里「行こう?お兄ちゃん!」
想里愛「無事に精霊さんを助けて、真樹さんのお嫁さんにしてもらうんだから!」
真樹「うん!ソリアとラブラブな新婚生活を送る為にも、しっかり精霊さんを助けようね!」
ミドリやサオリにあたし達も将来は2人目と3人目のお嫁さんにしてね、皆でずっと一緒に暮らそうね、と言われソリアがあたしが1番目だから良いよと言ってくれた。4角関係で揉めてしまう可能性が無くなって僕はホッとした。巫女服のサオリを見てから思い付いたようにミドリが祝詞をあげる。付与術のようで体が全体的に強くなったようだ。身体強化と言った所だろうか。祝福の言葉を受け終わり、先程のソリアの正直な気持ちを聞いて心を励まされ、意気揚々と僕達は樹々の中へ進んで行くのだった。
後書き
更新頻度をあげて評価ポイントを増やしたいです。
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