ユラのHP回復薬作りは前途多難なのです
「えーー!突然どうしたのです?」
「私達があまりにも無知だったから、ユラ様子供に教えるつもりでお願いします」
「わかったのです、じゃポーション作る場所に行きます、ここから先この服に着替えてください、帽子もきちんと被ってください、髪の毛出すの禁止なのです」
「え?服まで着替えそれに帽子も被って靴も履き替えるのか…」
「どうしたのです?次行くのです」
『何なんだポーション作りににここまでしないとダメなのか…』
「次にここで手を洗ってください!洗い方は真似してください」
ジャー
ゴシゴシ
シュッシュッ
ジャー
シュッシュッ
「ここまでです!やってください」
「「「わかりました」」」
『石鹸で洗ってブラシ?を使って指の間爪の間もゴシゴシと次は、何だこの透明な液体は?酒?よくわからんがシュッシュッとこれでいいか』
ジャー
ゴシゴシ
シュッシュッ
ジャー
シュッシュッ
「はい!次行くのです!このトンネル通ってください」
ブフォーー
「ここまでやって作業ができます」
『今度は風のトンネル?これも目に見えない埃とやらが原因だから取り除くためなのか?』
3人はここまでの徹底ぶりに茫然としてた。
ユラは3人に説明をする
「これが制作場所なのです、洞窟のきれいな環境を利用、天然の大理石を加工して平らなテーブルに埃侵入防止囲い付を設置した、クリーンテーブルなのです」
「おおー!」
『もう頭がパンクしそうだ!これからだろ作るの?あの様子だとまだ何かあるのか?』
「まず始める前にここに並んでる道具を洗浄してもらいます」
3人は、言われるまま覚えて行く
『道具の洗浄?もう訳わからん…』
「こっちにある大きなタンクには、湧き水から作った精製水(洗浄用)が入ってます」
『水から作った精製水?普通の水ではないということか…』
「ハンドミキサー・鍋・ 火属性が込められた加工した魔石とミニコンロを、まずきれいに洗ってもらいます」
3人は頷く
「次に材料ヒルシル草中品質500gを用意します、このヒルシル草も精製水できれいに洗います」
フンフン
「次に魔力含有精製水500cc含有率10%を用意しておきます」
『魔力含有精製水?なんだそれ?』
「精製水に魔力を込めると緑色の霧のような感じで貯まって行きます、目印つけてるのでそこまで貯まるように注いでください、やって見ますので見ててください」
精製水にユラが魔力を流して行く
緑色の霧が器の底に貯まって行く
「うん♪これくらいだ」
『なるほどそう言う事か…え?ちょっと待て!ユラちゃんさらっとやってるけど、でもこれって簡単じゃないぞ!』
「ヒルシル草は、精製水できれいに汚れを落としたのをこのバンドミキサーで細かく刻みます、使い方はこうです」
ユラは、器にヒルシル草を入れハンドミキサーをセットしてハンドルを持ち回す
グルグル
グルグル
「やって見てください」
3人は、代わる代わるハンドミキサーを回し500gのヒルシル草を細かくすりつぶす
「はい!それでいいです♪次に細かくしたヒルシル草をこの洗った鍋に入れます、ハンドミキサーに残ってるヒルシル草も使うので、さつき作った魔力含有精製水を使います」
「精製水は、かき混ぜ棒でよく混ぜまておきます」
フンフン
「先ほどの鍋にハンドミキサーに着いたヒルシル草を魔力精製水で洗いながします」
フンフン
「ここまで全てこの狭いテーブルの上で作業してます、なぜだかわかりますよね」
「「「不純物混入」」」
「そうです!ポーション作りで一番重要なのが不純物の混入なのです、だからユラは、ポーション作る前にポーション作成台クリーンテーブルを埃とか付着しにくい大理石テーブルで作りました。それだけ不純物の混入は影響あるからです」
「なるほど、わかりました」
「注意して作業します」
「不純物混入はダメっと」
「続き始めるのです、ここからが重要です!始めると休憩できませんから、一人でできなかったら二人で、二人で無理なら3人で作業を止めないように代わる代わるやってください!」
「「「わかりました」」」
「よく見ててください、作業止めれないから、まずさっきのヒルシル草と精製水の入った鍋をミニコンロ 台にのせます、魔力含有精製水とヒルシル草をかき混ぜます、この時沸騰させないように、ミニコンロのここに魔力を流して魔石の温度を上げます、ヒルシル草と精製水が溶け合うまで混ぜます」
フンフン
『おいおいここでも魔力使うのか…』
「溶け合ったら魔力コントロールしながら魔力を均等になるように溶け合った薬草水に流します、流す魔力量は関係ありません、一番注意しないといけないのは、魔力注入量を途中で変えるとダメです、最後まで一定量注ぐことです!鍋の中の薬草水が全体的に色が変わったら魔力注入をやめて、かき混ぜながらコンロの魔力を止めて薬草水の温度を下げていきます、人肌まで下がれば完成です」
パラオラース達は、落胆している
「これは大変だぞ、我々なら3人でやってここまでできるか…」
「ユラちゃん見てると、さらっとやってるからできそうに見えるけど、とんでもない事やってるよ」
「あんなの交代でやらないと、魔力枯渇で倒れるのです」
「これが完成したHP回復ポーションの内容です」
【薬草量500(内成分量100)中品質薬草
魔力精製水500(魔力濃度10%)
注入魔力量50】
「成分量、魔力濃度、注入魔力量これらの数値が全てピッタリで最高品質、95%以上で高品質、65%以上で中品質ポーション、それ以下だと低品質ポーションになります」
『これは、ヤバい、完成させるまで内容以外にもかなり魔力使ってるし一定量注ぐ魔力コントロールかぁ…これは途中で倒れるかも… 』
「「……………」」
「まずこのHP回復ポーションを作って下さい、いきなり高品質は無理かもだけど、このやり方なら失敗はないです!最低でも低品質はできます!頑張ってください」
「「「わかりました」」」
「じゃユラが後ろで見てるのでやってください」
パラオラース達は、最初3人でやることにした
「とりあえず、3人でやって見てどんな感じかつかんでからだな」
「そうですね」
「3人でやりましょう」
「まずは、さっき作った鍋を洗ってからだな」
「薬草をこれに入れてハンドミキサーでで細かくするだよな」
グルグル
グルグル
グルグル
「こんなもんかな?これを鍋に入れて魔力精製水?あ!作ってないよ!」
シリルが慌てて精製水に魔力を流して行く
ユラは、それを見てる
『あ!少ない… 』
「できたぞこれをミキサーを洗いながら鍋に入れるんだったな」
バシャバシャ
『あぁ…こぼれてる』
パラオラースがかき混ぜ棒を持ってる
「最初は、私がやる!」
グルグル
グルグル
グルグル
「コンロに魔力を注いで温度を上げるだったな」
ウリャ
「お!いい感じで温度上がって来たぞ!」
セラステーレがじっと様子を見てると
「えっ!湯気?ユラちゃんの時出てなかった気がする…これはやり過ぎなんじゃ… 」
するとパラオラースが焦り出す
「ダメだコンロに魔力注ぎ過ぎた鍋が完全に沸騰してしまった。」
ユラは、叫ぶ
「反対の矢印の場所に魔力注いでください!冷却の魔石に魔力流れて温度が下がります!一気に注がない… あ!」
「反対の矢印?これか!わかった!」
ウリヤー
ピキピキ
ピキピキ
カキーン
『あ!ヤバ!』
「あ!」
「あー!」
ユラは、笑いながら
「あはは♪最初は仕方ないよ、一番難しのはあそこだから…後魔力精製水もやる前に準備ね、洗うときもこぼさないように、丁寧にやってください」
「ごめんなさい」
「わかりました」
「ごめん…」
「そんなに落ち込まないで、これまたコンロで温めて手順通りやって見てください、まだ魔力残ってるから低品質は作れるはずなのです」
「わかりました、やって見ます」
シリルが今度は自分がやると言ってコンロに魔力を注いでやり始める
「ひどい完全に氷ってるし、こっちが
火力UPね、よし」
シリルは、火力UPの矢印の場所に魔力を流して行く
「あれ?溶けないじゃん、もっと注ぐの?うーーー!やっと溶けてきた… あ!」
バタン
『あ!魔力枯渇?えーー!そんなに魔力少ないの?』
セラステーレが私が続きやります
「このまま注いで温度を上げ過ぎないように湯気をたてせる手前で維持して色が変わるまで、魔力を注ぎながら混ぜればいいのよね」
うーー
うー
「え?まだなの?コントロールしながらだから魔力消費が半端ない…ヤバ パラオさ…」
バタン
『えーー!もう魔力枯渇なの?』
パラオラースが二人を並べて寝かせる
お前達の犠牲は、無駄にしない!
「はぁー!」
グルグル
グルグル
『犠牲って…死んでないのに… 』
「これコントロールが難しい…無駄に魔力消費する、まだなのか!」
グルグル
グルグル
「お!変わって来たぞ!後少し…」
グルグル
「やった完全に変わったぁ!やったぞー!あ!」
バタン
「えーー!パラオラースさんも魔力枯渇なの?はぁ… これはこの先大変なのです…」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます