ユラの新しい国はヤマタイコクです
キャサリン達一行は、王都に無事到着し、翌日割譲の話し合いのため会議室を訪れた。
補佐官が、会議室を訪れたキャサリン達を見て驚く
「キ・キャサリン様?で間違いないでしょうか?」
「そうよ、何か問題でもありまして?」
「いえ、あまりにも美しくなられてたので、驚いたしだいです」
「それは、どうもありがとう、部屋に入っていいかしら」
「少々お待ちください」
コンコン
「キャサリン様一行がお見えに、なりました。」
「よし通せ」
コンコン
ガチャ
「陛下お久しぶりね」
モルトン国王始め部屋にいる重鎮達がキャサリン達を見て驚く、誰もが若返り美しくなったキャサリン達を見つめる
「………………」
「………………」
「………………」
「あら?皆様どうされたのかしら?そんなに見つめられると恥ずかしいわ」
モルトン国王が、キャサリンに話しかける
「本当にキャサリンか?他の者達も皆きれい… いや 別人のようではないか!何があったのじゃ、説明をせい!」
「宜しくてよ!いいのかしら?そんなに強気な態度で?」
キャサリンは、モルトン達全員をゆっくりと見つめる
「なるほど… では、お話ししますわ、私達は、視察のためにバルバルストからセントラーズに向かうためミラブルの森を通りました。そこで何者かが、魔物が好みそうな物を設置した罠にはまり、魔物に襲われました。」
モルトンが問いただす
「罠じゃと!証拠でもあるのか!」
「残念ながら襲われた時に失くしました。」
バッカスとバルモスがニヤニヤ笑う
護衛のターニヤがバルモスを睨み付け発言する
「バルモス大臣!何が可笑しいのでしょうか!私達は、死にそうになってたのですよ!不謹慎です!」
「これは失礼した」
ニヤニヤ
「どうやらあなた方は、私がここにいるのが気に入らないのですね、そのような態度であるなら、これから先の話し合いは、全て賢者の称号を持つイレリーナお任せするわ、イレリーナ私達は、対等です、そのつもりで話しなさい」
「わかりました」
「な・なんだと!対等?何がだ!」
キャサリンはゴルトンを睨む
「陛下が領土割譲を決め先の話し合いでも、条件を一つも満たせなかったのです!文句を言うのは間違いでなくて、ゴルトン大臣」
イレリーナが集まった重鎮たちを睨み話し出す
「数々の条件を出し、助言までしたにも関わらず、それを無視した結果があれか?何もせず寝てたのか?バッカス宰相何してた、また趣味の軍事演習か?バカじゃないの?大陸の8割を占めるこの国に、どこが戦争を仕掛けるの?残りの国も今疲弊してる状態だぞ!国防大臣のバルモスから報告あっただろう」
バッカスは、バルモスをみる
「はん!そんなところだろうよ、国防大臣殿は、私達の暗殺で忙しかったのか?」
「き・貴様!無礼だぞ!何の証拠があるんだ!」
「黙れ!私は、賢者の称号を持ってるんだ!何の根拠もなくこんな事を言うか!」
「私は、国防大臣だ!この国の王妃であるキャサリン様にそのような事はせん!これ以上無礼な事を言うなら貴様を断罪するぞ!」
ブチ!
「やかましい!エロ爺!そこまで言うならてめえのところにいる暗部のデトリスとタロアスを今すぐここに連れて来い!」
「な・なんで貴様の言う事を聞く必要があるんだ!その者達は、任務で王都を離れておる!ここには来れん!」
バン!
「そいつは、デトリスの暗器じゃないのか?私達を襲った族が使ってた物だ!」
「わ・儂は知らん!知らんぞ!」
「では、大臣達は、無能だと言う事で話を進めさせていただきますね、何か問題でも?」
「・・・・・・・・」
「では私達がこのような回復した事についてですが、私たちは誰かさんの策略で全員が瀕死の状態にあったところを、森の妖精に助けられこうして皆綺麗にしていただきました。妖精に関してはこれ以上話せませんが、」
『妖精だとバカな・・』
『何を言ってるんだこいつは』
「文句があるならはっきり言いな!私たちは死にかけてたんだ!だいたいの首謀者も掴んでるんだ!ああ!明確な証拠出そうか!すべての国民の前に!バッカス、バルモス!」
「ぐぬぬ・・・」
「そのことを踏まえ今から割譲の話しするぞ!文句は言わさんぞ!よく聞け!」
「…………」
「…………」
「…………」
「ではこれから約束通りに割譲の話をさせていただきますね、陛下この度の件陛下が望む割譲地、大陸西端の領地アラムスからバルバルストその山岳地域の稜線を国境とし、ミラブル大森林地帯を経てテレスト領からモントペール領大陸東の端レクレスを結ぶ北側を私たちが統治、南側をブリンカー国が統治することでよろしいでしょうか」
「それで構わん!ミラブル大森林地帯もそちらで管理せよ!」
「もちろんそうさせてもらいます、ミラブル大森林地帯とコドラ大砂漠が入ってるとはいえ、大陸の3/2は、私たちが統治する事になりますがよろしいですね」
「ああ!その代わり食糧不足で泣きついて来ても知らぬからな!それなりの対価を支払ってもらうぞ!」
「陛下!私たちは今後一切ブリンカー国にかかわることはないと思います!それで、今後一切の干渉介入をしないでいただきたい!出来ないのであれば、先ほども言った通り私達を襲った犯人の明確な証拠を提供いたしますがよろしいでしょうか?」
モルトン国王は、バルモスを睨みつけた後渋々納得する
「わかった、それでよい!文書を作成せよ!それで国名は決まったのか?」
キャサリンが国名を宣言する
「私が統治する国はヤマタイ国、私が女王として統治します王都は新たに造るつもりです」
「ヤマタイ国か了解した」
【新国家割譲条約】
【国境線は西端アラムスから大森林地帯を経て東端のレクレスから北側をヤマタイ国とする
ブリンカー国から移動する人員は希望する新国家機関の許可を得れば移動することが出来る
ヤマタイ国から移動する人員は希望する国家機関の許可を得れば移動する事ができる
政治的介入を一切行わない事
軍事による介入は行わない事
無断越境による様々な行為はその国の法律にて対処し意義を唱えない
平民の移動は、各国家監督省による許可がない者は移動を禁止する
その他不測の事案が発生した場合は国家間の話し合いで決定する】
δα年 皐月25日
ブリンカー国国王モルトン・ロン・ブリンカー
ヤマタイコク女王キャサリン・レン・ヤマタイ
「ではこれで、締結完了ね」
「ああ・・・」
「それとこの新国家のことは全国民にちゃんと伝えてくださいね、それと最初の1年は移動を希望する人への介入は、しないでくださいね、民に自由に選ばせてあげましょう、もちろん私が統治する国でも、陛下の国に移動を希望する人は、好きにさせるつもりです」
「わかった」
「私は数日のうちに城で私に仕えていた者全員と希望する者を引き連れて移動しますからその者達の邪魔はしないでくださいね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます