ユラはわくわくドキドキ冒険に出発しました(改)
ユラのわくわくドキドキ冒険の始まりなのです!出発なのです!ぉー!
確かこっちなのです。
何度か出て来て見つけたユラのような小さな子供が通れる壁の隙間
あったぁ♪
リュックを先に入れてボクも
うんしょ
うんしょ
やったのです!壁の外に出れたのです。
後はあそこの街道に出て道なりに行くだけ…
イッチ…
ズリズリ…
ニィ…
ズリズリ…
はぁ…
足が痛いからこれが限界…
荷物もあるし仕方ないよね。
ゆっくり歩くしかない、無理したらほんと歩けなくなる
それにしても遅い…
こんな遅かったらマリやクリスならすぐに追い付かれる…
でも少しでも町から離れたいし…頑張るしかないのです。
イッチ…
ズリズリ…
ニィ…
ズリズリ…
うーんほんとのろのろなのね…
遅いのです!
あ!向こうから人いっぱい来る怪我してる人もいる
慌てて戻るひともいるのです。
何かあったのかな?
すれ違う人みんな見てくるのです
汚いけど、一応フードコートも作ったのです。
ちょっと大きくて裾が地面すれすれだけど…
でもこのフードコートは脱げないのです。
中は恥ずかし可愛いメイド服だから
確かに汚いブカブカのフード被って歩いてたらみんな見るよね。
考えてなかったのです
やっと町の壁が見えなくなったけど…
ボク町の外なんて初めて出たけど、魔物とか出るよね。
考えてなかった。どうしょう…
今さら戻れないし、屋敷にいても死ぬだけだし、だったらお金稼ぎながらお母様の眠ってる町まで行きたい…
ボクだと魔物に襲われたらすぐ死んじゃうけど、それも運命かな…
ボクが必要なら女神様がちゃんと導いてくれると思う…
ボクはいろいろ考えて歩いてると、街道から森に続く道を見つけた。
あれ?この細い道森に続いてる…
森は怖いけど、目立たなくないし、上手く行けば、人に見られず違う町に行けるかもです。
はぁはぁ… 森に入ってから頑張って歩いたけど、もう歩けない…
あの木のそばで休んでモロコシ食べよ、お腹すいたし
ボクが大きな木のそばに行くと、変わった模様のグレーの大きな虎が倒れてました。
「大きな虎だぁ、死んでるのかな?」
ボクが近づいて見ると背中と胴体にいっぱい矢が刺さってました、虎はボクが近づいても動きませんでした
この虎死んでないよ、どうしょう…
助ける?でもこんなに矢が刺さってたら死んじゃうよね…
うーん
ボクは助ける事にしました。
虎の背中に刺さってる矢は、10本ボクは虎の背中に登り両手で引き抜きました。
「うーんうーん… はぁはぁ… これは大変だぁ…」
力がないボクは1本抜くのに30分以上かかった。
うーん ドテ はぁはぁ…
うーんうーん ドテ はぁはぁ…
うーんうーん ドテ はぁはぁ…
よしこれで最後やぁー!
ズボッ!
ドテ
やったぁー全部抜けたぁー
はぁはぁ…
もうヘトヘトダメらぁ
全部抜けたけど虎さんどうかな?
ガルルルル…《こいつ何もんだ?》
虎さんは目をユラに向けてじっと見つめてくる
ガルル…《うー》
「虎さん矢は全部ぬいたからね、後これ食べて少し元気になるから」
ガルル…《うー》
大丈夫だからこれ食べて!少し回復するから
ガルル…《うー》
虎は顔だけでもユラより大きいから両手で無理やり口をあけようとしたら思い切り噛んで来ました。
ガルガル《やめろー!》
ガブッ!《何しやがる!》
ぐっ…
痛い…
「虎さん!大丈夫だからボクを信じて!口あけて!」
ガウウウ…《やだ!》
ユラは虎さんの目を見つめ続けました。
ガルル…《うー》
大丈夫信じてお願い…
ガルル…《うー》
ガルル…《うー》
……
虎さんは口をあけて噛んだユラの手をなめてくれました
ペロペロ
ペロペロ
「ありがとう」
ガウ《おう!》
「これ食べて、口あけて!」
虎さんは大きな口をあけてくれました。
ユラはモロコシを舌にのせてあげました。
ムシャムシャ
虎さんは気に入ったのか、また口をあけました。
ユラは持ってたモロコシ全部口に入れてあげました。
ぽいぽいぽい
ムシャムシャ
ムシャムシャ
ガバァ
そうだよね足りないよね
ユラは残ってるトメトも全部あげました
ガブッ!《うめー》
ブシュー
ムシャムシャ
ガバァ《なくなった》
ユラは虎さんの前でばってんをして、もう無いことを教えました。
「ごめんねもうないの」
ガゥゥゥ《そんなぁー》
はぁもうダメーヘトヘトだぁー
バタン
ユラは、お腹減って動けなくて、そのまま虎さんのお腹に抱きつくように眠りました。
「うわーモフモフだぁーおやすみなさい」
次の日、虎さんになめられて起こされました
あれ?立ってる元気になったんだ。
良かったぁ
「虎さん元気になって良かったね」
ガウ《ありがとな》
しかし大きな虎だなぁ3M以上あるよ
でか!
そうだ!この虎何でかユラの言葉理解してるみたいなのです。
お願いして見るのです
「虎さんお願いあるのです。ユラあんまし人に会いたくないのね。森の中で人の来ない安全なところないですか?」
ガウガウガウガウガウガワワガオーー《おう!それなら任せな!いい場所知ってるぜ!》
ダメだ何言ってるかわからない…
ガウガウやかましいだけだ…
「もう何言ってるかわからないのです」
こんな時なんだっけテイマ?調教スキル持ってたらね。
ユラにそんな便利なスキルないのね。
あれ伏せして、しっぽ振ってるよ…
「何?乗れって言ってるの?」
ガルルガウ!《違うわぼけ!》
立ち上がってガウガウうるさくなった…
「違うの?何?もうわかんないよ!」
ガウガウ《名前だよ!》
今度は何?
「虎さん?」
ガウー!《お!》
「何だろ?えーもしかして名前つけろって事なのかなぁ?」
ガウ!《そうだ!》
え?今の返事なの?
「おー!そうなんだ!」
ハッハッハッ《わくわく》
名前かぁ…どうしょう…
虎って猫科だし適当でいいや
「じゃーねタマ!」
ガウ!ガウ!ガウ!ガウ!《てめえーふざけてるのかー!》
何なのガウガウうるさいなぁ!
「えーダメなの?」
ガウウ…《あたりまえだ》
「じゃーねポテチ!」
ガウ!ガウ!ガオーーー!《おい!ガキ!完全にふざけてるだろー!》
お!吠え方違うからこれでいいのかなぁ…
「ポテチ気にいったの?」
ガウガウガオーガオーーー!《ふざけるな!ガキ!真面目につけろ!》
何か無茶苦茶怒ってるね。
「これもダメなの?」
ガルル…《いい加減にしろよ!》
「わかったのね、まじめに考えるからえーと琥珀だ!コハクでどうですか?」
ガオーーー!《おー!いいねー!》
何か正解ぽい…
「気に入ったみたいね。それより虎さん!」
ガルー…ガルル《おうよ!ちげぇよ!》
何なの…何が気にいらないの!
もしかして名前で呼ばなかったから?
「もしかしたら名前かな?アハハ 」
ガルル…《気づいたかガキ!》
「コハク!」
ガウ《おうよ!》
やっぱ名前だったんだ…
それなら目的伝えないと
「コハク!森の中で人の来ない安全なところ連れてって!」
ガオーガオーーー《おうよ!任せとけ!》
コハクがふせをする
何かやっと通じた感じ…
「乗れって事なのね。わかった。」
ユラは、コハクの毛を握り背中に登っていく
ユラが背中に登ると、コハクは立ち上がり森の奥に向かってかけて行く
ドスドスドスドス…
ヒュンヒュン…
ドスドスドスドス…
ヒュンヒュン…
「うわーはやーいコハク凄いよ」
ガオー《凄いだろ!》
ユラはコハクに必死にしがみついたまま一日中森の中を駆け抜けた。
ドスドスドスドス……
ドスドス…
これ無茶苦茶スピード出てるよね。
コハクは、ボクが落ちないように毛を逆立ててくれてる。
ドスドスドスドス…
何か見えて来たけど何だろう?
湖だ!
ガオー《ついたぞ!》
「ここなのね」
ユラはコハクの背中から降りて、周りを見てみた
「うん♪ここならお父様やサマンサも来ないのね。ここでいっぱいスキルレベルあげるのね!」
でも他の魔物とか来ないの?ユラ戦闘とか全然ダメなのに…
ガウガウガウ《そんなやつ来ねえよ!》
ガオーーーーーー!《みんなぁ帰ったぞー!》
ドスドスドスドスドスドスドスドス
コハクが吠えたあとすぐ数十匹の大きな虎が集まってくる
「ちょっと!えーー!何この虎の数!怖くてたまらないんですけど…」
あ!一匹だけコハクと同じ大きさのグレーの虎がいる
ガウ!ガウーー《人間!キャー可愛い》
あ!目が合ったヤバい!
ドスン!
コハクと同じくらい大きな虎は、ふせをしてボクの顔をなめ回してくる
ペロペロペロペロ
何この状況、どうすればいいの?
コハクはユラの近くでお座りをしている
なめ終わった虎が満足そうにボクに何か言ってくる
ガウガウガウーガウ《この子可愛いわぁ》
コハクのお嫁さんだよね、それで自分も名前つけろって事だよね
「名前つけて欲しいの?」
ガウーガウガウ《はい!よろしくね》
「やっぱりね、じゃ琥瑠璃でどうかな」
ガオーーー《キャー素敵な名前》
「コルリ、ボクはユラだよ!コハクと一緒にこれからよろしくね」
ガオーーー!《はぁーい》
ユラは湖の周りを探索した、ここがいいのです!
この洞窟中じめじめしてないし、大きいしうん!
ここがいい、ここで身体完全に治して体力つけて、スキルレベルあげるのね。
ここなら土壌錬成するのに十分広いし野菜たくさん作っても消化してくれるコハクの仲間達いるし頑張るのです!
最優先は、足の切れかけのアキレス腱を治して、体力アップ、できればレベルもあげたいかなぁ
お腹すいたから先にモロコシ作る
ユラは、地面に手を当てて土壌錬成を始め種を植える
範囲も広がったから野菜は、モロコシとサツロ芋、キユールを植える
もう一ヶ所は、薬草のヒルシル草とポシポシ草、パラパラ草の3種類の種を植える
ユラが洞窟の周りでいろいろやってる間コルリがずっと見守ってくれていた
《あの子何か作り始めたわ何かしら楽しみだわー》
コルリユラを見てずっとしっぽ振ってるけどたぶんこの野菜が目当てなのかな?
ユラは、野菜が出来るまで森の木の実で餓えをしのいでいた。
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