第16話 ワームホールでタイムスリップ?
(今までのあらすじ)
「 私は鈴木桃子19歳。建築学部の建築工学科に通う大学1年生。父が小さい頃に病気で亡くなり、タイムマシンを作って過去へタイムスリップして、父を生き返らせることができないか考えている。」
「第16話 ワームホールでタイムスリップ?」
時間は少しさかのぼり、桃子がサークルの見学に行った時の話。
「あのー、すみません。」桃子はかなり緊張しながら、小野寺に話しかけた。
「あっ!この前の人・・・」小野寺は笑顔でこたえた。
「見学に来たんだね。」
「そうです・・。」私は、こたえた。
「誰?」小野寺としゃべっていた男の人が小野寺にきいた。
「この前、図書館で相対性理論の本を1人で読んでいたから、うちのサークルに勧誘したんだ。」「大胆(だいたん)なことするなー。男なら、わからなくもないけど女を誘うなんて・・。でも、男、女関係なく見込みがありそうな人は、どんどんうちのサークルに入って欲しいな。」小野寺としゃべっていたサークルメンバーらしき人は、そう言った。
「そうだろ。人数が多いほど、良いアイデアが出てくる可能性が高いからな。」
小野寺は言った。
「うちのサークルは、タイムマシンとかそういうものについて語り、実際に作る方法まで考えていこうという、そういうサークルなんだ。」
いかにも怪(あや)しげなサークルではあるけど、亡くなった父をタイムマシンか何かを使って生き返らせたいと思っている桃子にとっては、魅力的なサークルだった。
「私、サークルに入ります!」桃子は今まで生きてきた中で1番緊張しながら、できるだけ大きな声で言った。
「そういってくれると思っていた。うちのサークルへようこそ。あらためて、自己紹介すると物理学科2年の小野寺です。そして隣にいるのが同じく物理学科2年の大迫(おおさこ)だ。」「大迫です。よろしく。」大迫が丁寧に挨拶をしてきた。
「よ、よろしく・・・。」私は、緊張しながらこたえた。
「そ、それで、さっきは何の話をしていたんですか?」私は何か次の話題をさがすために質問した。
「ああ、それはワームホールの話をしていたんだ。」小野寺が言った。
「わーむほーる・・・。」私は名前自体はきいたことあるけど、具体的に何かよく分かっていなかった。
「ワームホールの出口を光の速さで動かして元に戻せば良いんだよ。」大迫が小野寺に言った。
「そうだな。そうすると時間がさかのぼれる!」
「時間が、さかのぼれる!」私はびっくりして小野寺が言ったことと同じことを思わず言ってしまった。
「そうなんだよ。ワームホールの入口から入って、出口に出ればタイムマシンになって、過去に戻れるというわけさ。」
「すごい・・。」私は感動して言った。
「でも、まあ・・。理論的には、できるんだろうけど、どうやってワームホールのところまで行くのとか、どうやって光の速さで動かすとか・・。そういう問題があるわけなんだよ。」大迫が言った。
(続く)
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