第6話 タイムスリップってどうやったらできるのかな?

 後頭部をうって頭をうった事で、思い出しのだ事がある。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でタイムマシンを作ったドクが「次元転移装置」を思いついたのは、トイレで滑って頭をぶつけた時だった。私もトイレではないけど、頭をぶつけたのだ。きっと、次元転移装置のような何かタイムマシンの原理みたいなものを思いつくのではないか。というか自分は既に思いついているのではないかと思い、いろいろノートにボールペンで使えそうなアイデアなどをメモしていったが、当たり前だが何も思いつかなかった。建築工学科だと、ろくに物理の相対性理論とか習わないので圧倒的に知識が不足していて、ヒントすらなかなか思いつかないのだった。


 しかし、もし急に私が死ぬようなことになった時に私自身が困るので、タイムスリップができる方法を無理なのはわかっているけど考えることにした。

 身近な手がかりはやはりバック・トゥ・ザ・フューチャーだ。

 車は確かデロリアンだった。そういや、小さい時おもちゃのデロリアンを買ったことを思い出した。自分は小さい時から、タイムマシンに憧れていたということをあらためて思いだしたのだった。非常に、懐(なつ)かしい何とも言えない気分になった。タイムスリップするために次元転移装置を動かさないといけないわけだが、1.21ジゴワットの電力が必要らしい。ジゴワットは、間違いで本当はギガワットだ。これくらいのことは高校生でもわかる。121万キロワットの事だ。原発1基分を超すエネルギーらしい。プルトニウムか雷が必要になるわけだ。雷くらいなら、そっちゅうおきていると思うから、入手困難ってことはないかもしれないけど、それよりも次元転移装置というものが作れないので、どうしようもないなと私は思った。

(続く)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る