第8話 「新たな日常」

時刻は、午後12時を過ぎたところだ。

カルシャ「そろそろお休みになられては?」

僕「いや、もう少ししたら寝るよ」

カルシャ「かしこまりました」

(この人はいつまで僕の部屋に居るんだ?)

僕「なぁカルシャ、いつまで僕の部屋に居るの?」

カルシャ「朝の6時までです」

(は?明日の朝?あと約6時間ぐらいずっと居るの?気になって眠れないんだけど)

僕「あの...気になって眠れないんだけど」

(言ったら出てってくれるかな?)

カルシャ「ご安心ください。そう言うと思って、さっきの紅茶に睡眠薬を入れておきました」

僕「...」

カルシャ「どうかなさいましたか?」

(何で?何でこんな人がメイドやってるの?人の飲み物に睡眠薬入れるとか頭大丈夫?何か急にこの人が怖くなって来たんだけど⁉︎)

カルシャ「そろそろ効いてくる頃ですね」

(明日ミラストさんに相談し..よ..)

そこで僕の意識は限界に達した。

カルシャ「あら、寝てしまいましたか...

ふふふ、可愛い寝顔ですねクロ様?

デルニカ様、絶対負けませんから!」

僕「ん?」

カルシャ「おっと、起こしてしまいそうですね。頑張って下さいね?クロ様」

午前6時

カルシャ「クロ様!クロ様!起きて下さい!

ミラスト様の約束に遅れますよ!」

僕「ん、あと5分だけ」

カルシャ「まさか、クロ様がここまで寝起きが酷いとは、ほら早く起きて下さい!」

するとドアを叩く音が聞こえた。

ミラスト「入るぞ?」

カルシャ「ほらクロ様!早く!ミラスト様来ちゃいましたよ!」

僕「へ?あ、すみません!今すぐ支度します!」

ミラスト「ったく、早く来いよ?」

そして、僕が部屋を出たのはそれから15分後の事だった。

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