星に願いを

名無死

はじまり。

「この世界つまんねーし。俺が征服でもなんでもしてやりてーな…。」


「みんなにずっと笑っていてほしいな!」


「い、嫌だ…。俺は、いなくなりたい。」


「僕がずっと守れるように強くならなきゃ。」


「綺麗なお水が飲みたい…パンが食べたい…。お腹空いたな。」


「いつか、思い出してほしい。」


「これじゃ足りない…。もっと、もっと、もっと。女を手に入れたい。」


「裕也くん…。どうしたら守れるかなぁ?」


「美々が一番なの。永遠の一番だから。」


「なんでこんなキャラを演じるようになっちゃったんだろう。」


「気持ち悪い。ブタみたいな顔のくせに握手会に来るだなんて!!」


「一丸くん♡今から邪魔者を消しに行くからね…?」


「俺は嘘しか言えない。もっと正直に生きられたら…。」



全ての想い《ピース》が揃った時、惨劇は幕を開ける。
















「はあ、はあ、はぁ…。」

一人の少年が息を切らしながら路地を走り抜けている。その後ろを四人の少年少女が追いかけていく。

「よーし!絶対捕まえるよーっ!」

「紗良ー、私もう疲れたよぉ…。。。」

「10億円で何買おうかな♬」

「気が早すぎだ…。」

この『追いかけっこ』の結末はまだ誰も知らない。

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