忘れかけていたあの記憶の残像を引っ張り出してみる


嘘を吐くことでしか守れなかったこの気持ちだった


叶えたい願いなど一つも無かった


綺麗な星を憶えている


あの言葉の夢さえも心の真ん中を染めることは無かった


残像の中の日々の断片は 


まるで硝子が散って蝕まれていく断片の塊だ


連れて行って欲しかった


ずっと幻の美しさに憧れていた


終わらなくていい


夢から醒めなくてもいい


記憶の中の嘘は いつしか心の刃となり


拙い歴史を本物となる為に削いでゆく



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