月下の詩(うた)

宇宙音

月の裏側

晴れの海に立つ君は 孤独の夢を見る


凍った世界に沈む惑星が唯一の現実


何億光年彼方の光はその瞳には映らず


水の存在しないこの地で涙を流す


いつか海になると信じて


誰の声も聞かず 星の囁きの虚像にその身を焼き尽くす


誰かの夢の軌跡は一瞬のうちに跡形もなく消えて


君と君の祈りだけが残る


青い青い 神秘の光


それだけが瞳に残る


いつか訪れる永遠の始まりを待って


静かにその裏側で佇む

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