第六話 「魚雷戦用具収め」
「全艦対艦ミサイル撃ち尽くしました。敵戦艦は一隻超大型艦のみです。」
「分かった。『しなのCICよりしののめへ、魚雷戦用意。目標敵大型戦艦』やってくれるよな樋上。」
今や海上自衛隊最古となったしののめは本来ならば3ヵ月後に海上保安庁へ引き渡される予定の艦だった。もう実戦は無いと思われていたがこんなことになってしまった。
「『しののめCICよりしなのCICへ、了解、この魚雷戦をしののめ最後の戦闘とす。』さて取り掛かろうか。総員、魚雷戦用意。」
「樋上艦長、それはフラグですか。」
「さあな、さっさと復唱。」
「了解。魚雷戦よーい」
「アスロック攻撃用意。」
「攻撃目標、敵残存戦艦。」
「目標設定完了、銀河システム無人戦闘モードへ移行。」
「了解。銀河システム員は適時システム監視を行え。」
『しなのCICよりしののめCICへ繰り返す、しなのCICよりしののめCICへ。攻撃やめ、攻撃やめ。敵艦隊後方より増援と思われる艦隊を確認。さらに我が艦隊後方に新たな艦隊発見、目視確認によって第二次世界大戦時の帝国海軍大和を旗艦とする菊水作戦の艦隊と思われ現在交信にて会話を行っている。日本と同じく転移した模様。現在の海戦に参加してもらえるか確認中。』
「・・・・・・総員、魚雷戦用具収め。」
「・・・・・・魚雷戦用具収めー。」
「樋上艦長、何が起きたんですかね。」
「私にもわからん。」
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