ショートショートに謝れ
@ronyu313
ラヴアンドピース
「あたしはとても淫乱な女。人に見られるとつい興奮してしまうの」
その女は今日は久しぶりに電車の中で自慰をすることにした。
すでにローターをヴァギナに内蔵しており、いつでも準備万端だった。
そして、そのスイッチをオンにした。
甘い吐息が彼女の口から漏れる。なんとか声を押し殺していたが、ついには果ててしまった。
「ッ……!!ハァ……ハァ……」
ここで彼女はローターが股から抜け出して落ちてしまったことに気が付いた。
周囲の数人は異変に気付き始めた。
だが、彼女は困惑するどころか、むしろ興奮が抑えられなくなってきていた。
(み、見られてる……)
そして、そのまま下腹部に手を当てさすり始めた。途中から声を抑えられなくなり、喘ぎ始めた。
「イっ、イク~~~~~ッ!!!!」
彼女は再び絶頂に達した。
もはやその車両にいる者たち全員に聞こえていた。今や車両内のすべての視線が集まっていた。
だが、それが余計に彼女を刺激した。
「そのまま続けてもらってもいいですか?」
股間を膨らませながら若いサラリーマンが懇願してきた。
「いいわよ」
そして、女は再び自慰を始めた。
「イクイクイクイクイックイック~~~~~ッッッ!!!!」
またもや盛大に絶頂した。
そのまま電車は駅に到着したようだった。何やら様子がおかしいと駅員が様子を覗きにきた。
この光景を見ると駅員は咎めるでもなく、アナウンスを始めた。
「電車はここで運転を見合わせます。お客様はできるだけ3号車にお集まりください」
すると、車両内におさまらず、駅のホームにまで人だかりができた。
(あたしはサキュバスよ。この程度じゃまだまだ満足できっこないわ)
さらに興奮してきた女はここぞとばかりに自慰を再開する。
「イックイクイクイッキイッキ~~~~~ッ!!!!」
観衆から大きなどよめきが起こる。
やがて観衆たちは女を残してみな電車から降り、その場にいた男女の隔てなく全員で女のいる車両を持ち上げ移動し始めた。
(こんなときだけは息が合うのね。日本人の和の心ってやつかしら?)
そんなことを考えていると、大きなスクランブル交差点の真ん中に降ろされた。その様子を見てやって来た警官は女の様子を見るなりすぐに交通整理を始めた。そして、スクランブル交差点は女を中心とした一大のコンサート会場になっていた。
さらにそそられた女はまたもや自慰を始めた。
「イクイクイクイクイクイャンクック~~~~~ッ!!!!」
群衆から盛大な歓声と拍手が巻き起こった。
(あたしはヴィーナスの生まれ変わりよ。もっと多くの人を魅了してみせるわ)
いつの間にか上空には複数のヘリコプターが飛行していた。この瞬間を世界と共有しようとテレビ局やその場に駆け付けたユーチューバーまでもが彼女を映している。
彼女の興奮は最高潮に高まった。そして、自慰を始めた。
「クイックイックイクイクイキイキイカカカカ~~~~~!!!!!!」
このとき、世界中の老若男女も絶頂に達した。
こうして、世界からあらゆる兵器は根絶され、金〇恩は死亡し、世界は愛と平和に包まれたのであった。
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