2019 自己紹介あるいは非モテの花道
千住と申します。ネットで飛び飛びに二十年間文章を書いています。
主にボーイズラブ(男性同士の恋愛もの)に関する文章を書いています。ジャンルは小説、書評、雑文です。
性別は女なのですが、女としての感性は希薄です。かといって男性になりたいわけでもなく、消極的に女性として生きています。
消極的に女性と書いているだけあって、女らしさがあまりなく、長年非モテの街道を歩んでいます。
恋愛の狩り場に出ようと思うこともなく、ふつうの女性(肉食女子)は努力しなければいけないから大変だなあと思いながら、世界のすみっこで草を食って生きています。
ジェーン・スーさんの『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』を読んだとき、ふつうの女性の恋愛市場における努力と挫折を「大変だなあ」と思いながら横目で見ていたのですが、「そういえば私は男の人でいい思いをしたことがないけれど、悪い思いもあまりしたことがないなあ」と思いました。
恋愛の狩り場では、男性も女性もお互いに見る目がシビアになります。
それは当然です。自分の将来がかかっているのですから。
ただ、狩り場に出たことも、出ようとしたこともない私には、男性の目は意外と寛容なのです。
「こいつは自分を狩り(恋愛)の対象にしないんだな」と思った男性は、私を自分の狩り(恋愛)の対象にしないかわりに、人畜無害な草食動物として扱ってくれるのです。
「おお、お前か、吉野屋の牛丼おごってやるよ」的なゆるい好意の恩恵を、私は何度か受けてきました(吉野家をdis るつもりはありません)。
私は恋愛の狩り場にはいないので、男性が私に高級なフレンチなどをおごる謂われはないわけです。私も高級なフレンチや割烹料理屋に連れて行ってもらおうとは思いません。連れていってもらえばそれはそれで嬉しいですが。
私は男性に熱烈な好意を持たれたことがほとんどありませんが、「こいつは友達だから」という男性のゆるい好意の恩恵を長年受けてきたと思います。
だからたぶん、非モテでも私はそれほど男ぎらいではありません。仲のいい男性とは仲良しです。
ただ、私が恋愛の狩り場に上がったら、男性のシビアな目線に晒されることになるんだろうな、見方ががらりと変わるんだろうな、とは思います。
私はつつがなく年を取り、「~~女子」という言葉を見て「子じゃねえ」と呟く年代になりましたが、無事(?)に恋愛の狩り場から降りて好きな道を邁進できるようになりました。
恋愛の要素はBL から摂取するという一般の人々から見れば気持ち悪い存在となりましたが、長年非モテなので自分に夢を見ることができないし、見るつもりもないのです。
ふつうの女性のようにいい思いもしていませんが、浮き沈みも少ない人生です。
これからも世界のすみっこでおとなしく草を食って生きていこうと思います。
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